ホルモン「ギアラ」ってどんなお肉？味や特徴、おいしい食べ方をご紹介！

牛の胃のひとつである「ギアラ」。どんなホルモンなのかご存じでしょうか。濃厚な旨味としっかりとした歯応えが楽しめる、焼肉店でも人気の部位なんです。この記事では、ギアラの特徴やほかのホルモンとの違い、おいしい食べ方などについて解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

ギアラとはホルモンとして食べられる部位で、牛の胃のひとつです。4つある胃のうち、小腸に一番近い4番目の胃を指します。ほかの3つの胃は反芻動物だけがもつ食道が進化したものとされていて、消化や吸収を行うのは第4胃のギアラのみなんですよ。

「ギアラ」という呼び名の由来は、「偽腹（ギハラ）」が訛ったとする説など、諸説あるようです。

ギアラは表面に赤みがあり、ツヤがあって滑らかな見た目が特徴です。その色合いから「赤センマイ」と呼ばれることもあります。ギアラは、牛一頭から1kgほどしか取れない希少部位です。一般的なスーパーや精肉店で手に入れることができますよ。

ギアラは、程よい脂があり、甘みのある濃厚な味わいがあるのが特徴です。コリコリ、ムチムチとした食感で、しっかりとした噛み応えが楽しめます。胃の上部にある「ギアラ芯」と呼ばれる部位は、肉厚で旨味が強いことから人気が高く、焼肉店などでも提供されます。

同じく牛の胃のミノやハチノス、センマイと比べて、ホルモン特有の臭みが少ないのも特徴です。ホルモンのなかでも比較的食べやすいので、ホルモンに苦手意識がある方にも食べていただきたい部位です。

ハチノスやセンマイはどちらかといえばあっさりとした味わいですが、ギアラはジューシーで濃厚な旨味があり、食べ応えがあります。ほかのホルモンに比べて、普通の肉に近い味わいが楽しめますよ。

ギアラのおいしさをシンプルに味わうなら、焼肉がおすすめです。脂質の多い部位なので、じっくりと焼いて余分な脂を落とすと食べやすくなりますよ。しっかりと焼くことで食感が増し、歯切れもよくなります。塩味でもタレでもおいしく食べることができます。口の中で噛めば噛むほど旨味が広がり、やみつきになること間違いなしの味わいです。

また、もつ煮込みやもつ鍋といった煮込み系の料理にも向いています。野菜と一緒に炒め物にしてもおいしく食べることができますよ。コチュジャンやみそを使った、しっかりとした味つけがよく合います。

料理に使う前の下処理として、ゆでこぼす工程が必要です。この下処理をきちんと行い、表面のぬめりを取り除くことで臭みが軽減し、甘みとコクが増しますよ。

牛の第4の胃であるギアラは、濃厚な旨味としっかりとした歯応えが楽しめるホルモンです。シンプルに焼肉でも、煮込み料理にしてもおいしくいただけますよ。ぜひ店頭で見かけたら手に取っていただき、そのおいしさを堪能してみてくださいね。