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アオリイカとは?生息地や特徴について解説!

アオリイカとは?生息地や特徴について解説!

イカの中で1番おいしいと言われる「アオリイカ」は、別名イカの王様と呼ばれる高級魚です。寿司ネタとして人気が高く、甘味が強くてねっとりとした食感はほかのイカでは味わえないおいしさです。今回はアオリイカの特徴をはじめ、その種類や生息地、おすすめの食べ方などのお役立ち情報をご紹介します。

  • 目次
  • アオリイカとは?
  • 生息域や寿命は?実は寒さに弱い?
  • アオリイカには種類がある?
  • アオリイカはとてもおいしい!
  • アオリイカのおいしい食べ方をご紹介!
  • イカの王様!アオリイカのおいしさを楽しもう!

アオリイカとは?

「アオリイカ」とは、ヤリイカ科アオリイカ属に分類される大型のイカのこと。別名「イカの王様」と呼ばれる高級魚であり、イカの中で1番おいしいと言われています。漢字では「障泥烏賊」と書きますが、これは乗馬で使う「障泥(あおり)」という泥除けに形が似ているからです。また、地方によっては「バショウイカ」や「モイカ」「ミズイカ」と呼ばれることもあります。

アオリイカは日本沿岸で獲れるイカの中では大型で、大きいものは胴長50cm、重量5kgを超えるものもあります。胴は筒状で先が尖った楕円形のような形をしており、エンペラが全体に広く付いています。生きているときは身体の透明感がとても高く、目の周りが鮮やかなエメラルドグリーンでとても美しいのが特徴です。また、見た目がコウイカに似ていますが、コウイカのように固い骨はなくヤリイカの仲間に分類されます。

生息域や寿命は?実は寒さに弱い?

アオリイカは赤道を中心に日本や韓国、タイ、ニュージーランド北部、ハワイ、南アフリカなど広範囲に分布しており、水深50m位以浅の藻場や岩礁帯に生息しています。20℃以上の暖かい海を好みますが、近年は温暖化の影響で北海道でも水揚げされるようになりました。産卵時期は春〜夏で、産卵後に死んでしまうため寿命は1年とされています。

また、アオリイカの漁獲量が多くなるのは春と秋の2回です。春には産卵のために浅場に来た大イカを、秋には15〜20cmに成長した小イカを定置網や釣りで獲ることができます。寒さに弱いので冬は深場に潜ってしまいますが、太平洋沿岸は水温の変化が小さいので1年を通して漁獲されます。

アオリイカには種類がある?

今までアオリイカは1種のみと思われていましたが、近年実は3種類に分類されることが判明しました。まだ和名は決まっていませんが、現在はアカイカ、シロイカ、クワイカと呼んで区別しています。

シロイカ

3種の中で1番広く分布しており、北海道函館から宮崎県まで幅広い地域に生息しています。大きいもので胴長50cm、重量4kgほどになり、体色は白というより黄色や褐色であることが多いです。

アカイカ

3種類の中で1番大型で、胴長60cm、重量5kg以上になるものもいます。和歌山県以南の太平洋側に生息しており、体色は鮮やかな赤色で、釣り人には「アカ系」や「レッドモンスター」と呼ばれて親しまれています。

クワイカ

3種の中で1番小型で、胴長13cm、重量150g程になります。アカイカと同じく和歌山県以南の太平洋側に生息しており、目の上のエメラルドグリーンが鮮やかなのが特徴です。小型なので漁業者からの関心が低く、その生態はまだ分かっていないことが多いです。

ひとつ注意したいのが、実はケンサキイカも「シロイカ」や「アカイカ」と呼ばれることがあります。少しややこしいですが、こちらとは別の種類になります。

アオリイカはとてもおいしい!

アオリイカは「イカの王様」と呼ばれるように、肉厚で食感がよく、しっかりとした旨味があってとてもおいしいです。特に寿司ネタとして人気が高く、噛みしめるほどに甘味が増すような格別の味わいを楽しむことができます。ゲソは加熱しても固くなりにくいので、湯引きや炒め物、揚げ物など幅広い調理法で楽しむことができるのも魅力です。

ただし、アオリイカは漁獲量の少ない高級魚なので、そのほとんどは寿司屋などの飲食店で消費されてしまいます。スーパーなどに並ぶことは少ないですが、購入する場合はできる限り透明感のあるものを選びましょう。新鮮なアオリイカは身に透明感がありますが、鮮度が落ちると白っぽくなって色褪せてしまいます。 

アオリイカのおいしい食べ方をご紹介!

アオリイカは加熱しても身が固くなりにくいので、刺身や湯引き、炒め物、揚げ物など幅広い調理法で楽しむことができます。おすすめの調理法をいくつかご紹介しましょう。

刺身

刺身用のアオリイカが手に入ったら、やはり刺身でそのおいしさを堪能しましょう!表面の薄皮が固いので、両面に細かく切れ込みを入れたり、細く切ってイカそうめんにすると食べやすいですよ。

湯引き

アオリイカをサッとゆでると、甘味がグンと増してプリプリとした食感を楽しむことができます。身はもちろん、ゲソを湯引きにして酢味噌や生姜じょうゆでいただくのもおすすめです。

炒め物

アオリイカは炒め物にしても絶品!シンプルな塩炒めはもちろん、豆板醤やオイスターソースで中華風にしたり、にんにくとオリーブオイルでイタリアンにしたりと、幅広い味つけで楽しむことができますよ。

一夜干し

アオリイカの一夜干しを焼くと、旨味がギュッと濃縮されてとてもおいしいです。焼いても固くなりにくく、お酒のおつまみにぴったりな味わいを楽しむことができますよ。

揚げ物

アオリイカを天ぷらやフライにすると、甘味がグンと増してリッチな味わいに仕上がります。高温の油でサッと揚げて、やわらかい食感に仕上げることがポイントですよ。

イカの王様!アオリイカのおいしさを楽しもう!

今回は、アオリイカの特徴をはじめ、種類や生息地、おすすめの食べ方などをご紹介しました。アオリイカはイカの中で1番おいしいと言われる高級魚であり、刺身にするとねっとりと甘く格別のおいしさを楽しむことができます。スーパーに並ぶことは少ないですが、寿司屋などで見かけたらぜひそのおいしさを堪能してみてくださいね。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

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