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知りたい!「レモンバーム」って何?どんな料理に使うの?

知りたい!「レモンバーム」って何?どんな料理に使うの?

清涼感のあるさわやかな香りの「レモンバーム」。ハーブティーやエスニック料理でよく使われるハーブの一種です。今回はそんなレモンバームの特徴やほかのハーブとの違いについて詳しく解説します。知っておくと便利な香りを長持ちさせるための保存方法や料理への取り入れ方などもご紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね!

  • 目次
  • レモンバームとは?
  • レモングラスやレモンバーベナとの違い
  • レモンバームの保存方法は?
  • レモンバームはどんな料理に使うの?
  • レモンバームを料理に取り入れよう!

レモンバームとは?

レモンバームとは、シソ科コウスイハッカ属に分類されるハーブの一種です。「メリッサ」や「セイヨウヤマハッカ」と呼ばれることもあります。

黄色がかった明るい緑色の葉を持ち、レモンに似た爽やかなシトラスの香りが特徴です。これはレモンバームにシトラールと呼ばれる精油成分が含まれているためで、フレッシュで清涼感のある香りなので、料理やお菓子だけでなく、アロマセラピーや入浴剤など食用以外にも用途があります。

レモンバームのおもな原産地は南ヨーロッパや西アジア北部ですが、日本国内でも栽培されています。また、気温の変化に強くて初心者でも育てやすい品種なので、家庭菜園やガーデニングを行う方にも人気のあるハーブです。

レモングラスやレモンバーベナとの違い

レモンバームには香りや見た目が似ているハーブがいくるかあります。以下でチェックしてみましょう。

レモングラス

レモングラスは、イネ科オガルカヤ属の多年草植物で、和名では「檸檬茅(レモンガヤ)」と呼ばれています。根本はふっくらとしていますが、先は尖っていて、稲やすすきに似た細長い葉が特徴です。レモンバームと同じく、シトラールという成分が含まれているので、レモンのような香りを発します。タイ料理の定番トムヤムクンなどには欠かせない食材として知られていますが、料理以外にもハーブティーやアロマテラピー、香水の原料として利用される汎用性の高いハーブです。

レモンバーベナ

レモンバームと香りが似ているハーブとして挙げられる、クマツヅラ科コウスイボク属の落葉低木のハーブです。名前に「レモン」とつくハーブの中でもとくに爽やかで、上品な香りがします。フランスでは「ベルベーヌ」または「ベルベイヌ」と呼ばれ、食後に飲む日常的なハーブティーとして親しまれているんですよ。一般的には乾燥した葉が出回っていますが、フレッシュな葉はお茶やお菓子、さらに肉や魚の香り付けにも使うことができます。

レモンマートル

フトモモ科バクホウシア属の常緑低木です。オーストラリアの亜熱帯地域に自生するハーブで、葉からは清涼感のある強い柑橘系の香りがします。その香りは「レモンよりレモン」と言われるほど。香り成分のシトラール含有量がレモンよりも多いのだそうです。ハーブティーはもちろん、料理やお菓子の香り付けに使われるほか、化粧品の香料やアロマテラピーとしても人気のあるハーブです。

アップルミント

アップルミントは、レモンバームと同じシソ科の多年草です。上記3つのハーブはレモンバームに似た香りのものをご紹介しましたが、アップルミントは香りではなく、葉の色や形など見た目がレモンバームによく似ています。その名の通りリンゴのようなフルーティーな香りを持つハーブで、ペパーミントより風味もやわらかいため、ハーブティーだけでなく、お菓子のトッピングやサラダに加えることもできます。

レモンバームの保存方法は?

レモンバームはそのまま置いておくと、あっという間にしなびてしまい香りも飛んでしまいます。できるだけその日のうちに使い切りたいですが、一度で消費するのはなかなか難しいもの。余ってしまったレモンバームの香りを保ちたい場合は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです!

レモンバームの葉の乾燥を防ぐために、濡らしたキッチンペーパーでしっかりと包みましょう。生のレモンバームは傷みやすいので、キッチンペーパーは毎日新しいものに交換し、できるだけ早めに使い切ってくださいね。

レモンバームはどんな料理に使うの?

レモンのような香りを持つレモンバームは、さまざまな料理とマッチするハーブです。では、具体的にどのような料理に使われているのでしょうか?ここでは、レモンバームと相性のよい料理についてご紹介します。

肉料理

豚肉や鶏肉などの肉類を使った料理は、肉の脂で重たくなりがちですよね。そのまま食べると少し脂っぽい…そんなときに、レモンバームが活躍してくれるんです!

特に、食材の旨味をダイレクトに味わうソテーにぴったり!そのほか、グリル焼きやハーブポーク、鶏の唐揚げの味つけなどに使うのもおすすめですよ。レモンバームの爽やかな風味で、こってりとした肉料理もさっぱりといただくことができます。また、肉類特有の臭みも消してくれるので、料理が一層おいしく仕上がりますよ。

魚介料理

レモンバームは魚介類とも相性抜群!臭みを消すだけでなく、魚介類が持つ旨味を引き出してくれます。淡泊になりやすい魚介料理も、レモンの香りがプラスされることで奥深い味わいになりますよ。

あっさりとした白身魚はもちろんのこと、脂ののったサバやサンマなどの青魚にもよく合います。オーブン焼きやアクアパッツァ、マリネなどでよく使われることが多いです。

スイーツ

「スイーツ作りにハーブを使うの?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、レモンバームは甘いスイーツともよく合うんです!レモンのようなスッキリとした香りは、いつものスイーツをランクアップさせてくれますよ。

ケーキやクッキーの生地に細かくしたレモンバームを練り込んだり、レモンバームを煮だしてゼラチンで固めてゼリーやプリンにしたりと、さまざまなアレンジを楽しむことができます。また、レモンバームをはちみつに漬け込むと、香り高いはちみつ漬けになりますよ。レモンバームの葉はそのまま食べることができる上に、漬け込んだはちみつは紅茶やミルク、ヨーグルトなどにかけるととてもおいしいので、ぜひ試してみてくださいね。

レモンバームを料理に取り入れよう!

今回は、レモンバームの特徴をはじめ、ほかのハーブとの違いや保存方法、料理への取り入れ方についてご紹介しました。

個性豊かなハーブは使いどころに悩みがちですが、レモンバームは味にクセがなく、香りがよいハーブなのでさまざまな料理に使うことができます。乾燥タイプは長期保存も可能なので、自宅に常備しておくとなにかと便利ですよ!今までレモンバームを使ったことがなかった方も、これを機に料理に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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