トマトジュースを使ったカクテルはさまざまありますが、今回解説するのはウォッカとレモンジュースを組み合わせて作る「ブラッディメアリー」です。インパクトのある「血まみれメアリー」というカクテル名の語源や、誕生の歴史、味わいの特徴に加えて、ブラッディメアリー以外のトマトジュースを使って作るカクテルもご紹介します。
カクテル「ブラッディメアリー」とは?語源や特徴、ほかのトマトジュースのカクテルをご紹介!
- 目次
- ブラッディメアリーとは
- ブラッディメアリーのアルコール度数は?材料や味もチェック!
- トマトジュースを使って作れるカクテルをご紹介
- 「ブラッディシーザー」
- 「ブラッディサム」
- 「レッド・アイ」
- 「レッド・バード」
- おうちでいろいろ作りたい!トマトジュースを使ったカクテル
ブラッディメアリーとは
ダークな響きのネーミングから、一度聞いたら忘れられないカクテル「ブラッディメアリー」。ウォッカとトマトジュース、レモンジュースを組み合わせて作ります。この3つの材料を基本に、スパイスや調味料を使ったアレンジを加えるレシピなどもあり、さまざまな味わいのものが存在する自由度の高いカクテルです。カクテルの名前は、材料に由来するものや発祥地に由来するもの、人や動植物に由来するものなどがありますが、気になる「ブラッディメアリー」というネーミングに関しては、史実が由来しています。
ブラッディメアリーの語源は、イングランドの女王であったメアリー1世に由来していると言われています。このメアリー1世は熱狂的なカトリック信徒で、女王になると300人のプロテスタント信者の処刑を執行しました。そのような横暴さから「血まみれメアリー」と呼ばれるように。トマトジュースで作られたカクテルの見た目が血の色を連想させることから、このような名前になったそうです。
そして、トマトジュースで作られるこのカクテルがどのように誕生したかも気になるところですが、ブラッディメアリーの発祥はニューヨークともパリとも言われていて、その誕生は明らかになっていません。いずれにしても、メアリー1世に関連するイングランドやスペインではなく、アメリカやフランスでブラッディメアリーが誕生しているのが興味深いですね。
ブラッディメアリーのアルコール度数は?材料や味もチェック!
上述したように、基本となるブラッディメアリーの材料は、ウォッカをベースにトマトジュースとレモンジュースを加えたもので、アルコール度数はだいたい12度ほど。トマトの香りと味わいに、濃厚な口当たりとレモンのフレッシュな酸味が効いています。シンプルな味わいなので、塩や胡椒で味を引き締めたり、タバスコやウスターソースなどを加えてスパイシーさをプラスしたりと、アレンジが楽しめるのも魅力です。
そんなブラッディメアリーの作り方は至ってシンプル。氷の入ったタンブラーにウォッカを入れたら、トマトジュースとレモンジュースを加えて混ぜるだけ。お好みで調味料を加えれば、簡単に自分好みのブラッディメアリーを作ることできますよ!塩や胡椒、ウスターソース、レシピによってはしょうゆを入れることもあり、カクテルというより冷製スープを作っているかのような材料にも思えますね。仕上げにスティック状や飾り切りしたセロリなどの野菜を添えれば、おしゃれで遊び心のあるブラッディメアリーができあがりますよ!
ブラッディメアリーのベースとなるウォッカは、無味無臭の蒸留酒でさまざまなカクテルのベースとして使用されていて、ピュアウォッカとも呼ばれます。原料は大麦や小麦、ジャガイモなどの穀物類で、これらを蒸留した後、白樺の炭でろ過して作られます。こうして作られたピュアウォッカに、さらにフルーツやハーブを漬け込んで作られるのが、フレーバードウォッカと呼ばれるもの。今回のテーマであるブラッディメアリーは、アレンジの利くカクテルのため、香りや味わいを左右しないピュアウォッカを使うのはもちろん、香りに特徴を添えるフレーバードウォッカを使ってみるのもおすすめですよ。
※『タバスコ』は「マツキルヘニ- カンパニ-」の登録商標又は商標です。
トマトジュースを使って作れるカクテルをご紹介
ブラッディメアリー以外にも、トマトジュースを使ったカクテルがいくつか存在します。以下でご紹介しますので、スピリッツや割るものの組み合わせと味わいをチェックしてみましょう!
「ブラッディシーザー」
ブラッディメアリーによく似た名前のカクテルに「ブラッディシーザー」と「ブラッディサム」というカクテルがあります。まずはブラッディシーザーからご紹介しましょう。「ブラッディシーザー」は、ブラッディメアリーと同じくウォッカをベースにトマトジュースとレモンジュースをベースにして作られますが、使用するトマトジュースは、ハマグリのエキスが入った「クラマト」のみに限定されています。海を感じる塩気と旨味のある味わいが特徴です。
「ブラッディサム」
「ブラッディサム」はウォッカベースではなく、ジンをベースにトマトジュースとレモンジュースを加えて作るカクテルです。ジンを使用することでハーブのような風味がプラスされ、爽やかな味わいを楽しめます。
「レッド・アイ」
レッド・アイは、トマトジュースをビールで割るカクテルです。ビールの苦味が抑えられ、すっきりと飲みやすいのが特徴。材料もそろえやすいので自宅でも手軽に作ることができますよ!
「レッド・バード」
ブラッディメアリーはアメリカでも人気があるカクテルです。アメリカのブラッディメアリーはスパイスを効かせたレシピで作るものが多く、ブラッディメアリーをつまみにビールを飲むこともあるんだとか。そんなビールとの相性のよいブラッディメアリーは、ビールをプラスすれば「レッド・バード」というカクテルになります。ブラッディメアリーに変化が欲しいときにもおすすめです。
おうちでいろいろ作りたい!トマトジュースを使ったカクテル
今回は「ブラッディメアリー」の魅力をご紹介しましたが、いかがでしたか?シェイカーなどを使わないので自宅でも作りやすく、自分好みのアレンジを加えることで楽しみも広がります。ブラッディメアリー以外にもトマトジュースを使って簡単に作れるカクテルがあるので、ぜひチャレンジしていただき、おうち飲みを充実させてみてくださいね!
※20歳未満の飲酒はやめましょう。