ここ数年、そのワードを見ない日はないというくらい注目度の高い「生ドーナツ」。福岡で大人気のベーカリーから生まれて、今や全国各地に専門店ができるほど人気があり、専門店では日々行列が絶えません。
生ドーナツの「生」ってなに?普通のドーナツとの違いや簡単レシピをご紹介!

- 目次
- 生ドーナツの「生」ってなに?
- ①やわらかくもっちりとした生のような食感
- ②中に生クリームが入っている
- ③生地に生クリームを練り込んでいる
- 一般的なドーナツとの違い
- おうちで簡単に!バターを使わない生ドーナツの作り方
- 生ドーナツの食感にハマること間違いなし!
生ドーナツの「生」ってなに?
ところで、生ドーナツの「生」とは一体どういうことなのでしょうか。近年注目されている生ドーナツは、どれもすべて生地を揚げたものなのに生ドーナツとして提供されていますよね。これはお店やメーカーなどによって異なるようですが、「生」と呼ばれるには主に3つの理由があるようです。以下でチェックしてみましょう。
①やわらかくもっちりとした生のような食感
まず1つ目は食感です。生ドーナツはふんわりどころかふにゃっとしたやわらかい生地で、しっとりとした食感をしています。ものによっては、口の中に入れたらしゅわっと溶けてなくなるような食感のものもあるんですよ!
このタイプは卵やバターをふんだんに使った、いわゆるブリオッシュ生地で作られるのが特徴です。そのほかにも、高加水ブリオッシュ生地を使ったり、生地を低温発酵させるほか、蒸したりローストしたかぼちゃを加えるなど、さまざまな工夫によって生のような食感に仕上げます。手で半分に割ったときに生地の引きが強いのもこのタイプで、とろけるような口溶けのよさを楽しめるのも魅力です。
②中に生クリームが入っている
穴の開いていないイーストドーナツ生地の中にクリームが入っているものも、生ドーナツとして販売されていることが多いです。これは生クリーム、あるいは生クリームを合わせたクリームを注入しているものを指します。とくに生クリームとカスタードクリームを合わせた「ディプロマットクリーム」を使っているものが多いようです。
③生地に生クリームを練り込んでいる
生地自体に生クリームを加えて揚げたドーナツも、生ドーナツと呼ばれています。このドーナツも最初に紹介したものと同じようにしっとりとした食感が魅力です。このタイプは主にコンビニの商品などで扱われていることが多い傾向にあります。
生ドーナツの特徴まとめ
・やわらかくもっちりとした生のような食感
・中に生クリームが入っている
・生地に生クリームを練り込んでいる
このように「生ドーナツ」にはいくつかのタイプがありますが、すべてに共通しているのはしっとりした食感であることです。また、近年は生クリームを使わないクリーム(カスタードクリームのみなど)を中に入れているものも生ドーナツとして販売されていることがあるので、もともと曖昧だった定義が、さらに曖昧になってきています。
一般的なドーナツとの違い
私たちが昔から食べているドーナツと生ドーナツにはどのような違いがあるのか、確認してみましょう。
先ほどご紹介したように、生ドーナツはイーストを使って作られる、高加水ブリオッシュ生地などが使われ、高温で短時間揚げるのが特徴です。一方、一般的なドーナツはベーキングパウダーを加えて生地をふくらませて、中温の油でじっくり揚げます。そのため、表面はサクサク、中はしっとりとした食感に仕上がるのです。
また、種類にはよりますが形状も異なります。生ドーナツは揚げる時間が短いため穴が開いていませんが、一般的なドーナツは火を通りやすくするために真ん中に穴を開けて揚げます。
ちなみに、一昔前にも実は生ドーナツというものが存在していました。当時、生ドーナツと呼ばれていたものは、ムースとスポンジケーキを合わせてリング型に仕上げたもので、いわゆる生菓子のようなものを指していました。油で揚げていないので、形状だけドーナツで、実際にはドーナツと別物の洋菓子だったのです。
生ドーナツの特徴をもっと知りたい方は、下記の記事も合わせてチェックしてみてください。

おうちで簡単に!バターを使わない生ドーナツの作り方
続いては、ホットケーキミックスを使って簡単に作れる生ドーナツ風のレシピをご紹介します。生地にはヨーグルトを使い、中にホイップクリームを入れているので、しっとりとした食感を楽しめますよ。ぜひ作ってみてくださいね。
材料(9個分)
- ホットケーキミックス 200g
- 卵 1個
- ヨーグルト 100g
- 絞るだけホイップ 適量
- 油 適量
- グラニュー糖(お好みで)
作り方
①ボウルにホットケーキミックスとヨーグルトを入れ、泡だて器で混ぜる
② ①に卵を割り入れて、ゴムベラを使ってさらによく混ぜる
③絞り袋を高さのあるグラスなどに固定して、作った生地を入れる
④クッキングシートを準備し、生地を丸く絞る
⑤クッキングシートを9つにカットする
⑥フライパンに油を底から3cmほど入れて弱火に熱し、生地をクッキングシートごと入れて170℃の油で揚げる
※油の量は、お持ちのフライパンに合わせて適宜調整してください。
⑦両面揚げてキツネ色になったら油を切る
⑧ ⑦にグラニュー糖をまぶす
⑦粗熱が取れたら割り箸などでドーナツに穴をあけて、ホイップクリームを注入してできあがり
【ポイント】
- ヨーグルトを生地に混ぜ込むことで、しっとりとした食感に仕上がります。
- 生ドーナツは高温で短時間揚げるのが一般的ですが、このレシピではホットケーキミックスを使っていること、また油も家庭で作りやすい量になっているので、低温でじっくり揚げています。
- グラニュー糖はお好みでまぶしてください。
- 中にいれるクリームもホイップクリームだけでなく、お好みのクリームを入れて作ってみてくださいね。
生ドーナツの食感にハマること間違いなし!
今回は、大人気の「生ドーナツ」について、生とはどういうことなのか、また食感などの特徴を解説しました。生ドーナツは触っただけでも生と呼ばれる理由がわかるほど、やわらかくしっとりとしているのが特徴です。食べたときの食感も唯一無二なので、機会があったらぜひ食べてみてくださいね。
