最終更新日 2023.3.30

菜の花の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

菜の花の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

菜の花(なばな)が売られているのを見ると、春の訪れを感じる方も多いのではないでしょうか?春の味覚の代表ともいえる菜の花は、ほろ苦い味がたまらない野菜ですよね。

ブロッコリーやカリフラワーなどと同じアブラナ科の植物で、食用になっているのは菜の花のつぼみの部分です。サッと塩ゆでをしたり、油で軽く炒めたり、調理法を問わず楽しめます。

今回は、そんな菜の花の正しい選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

  • 目次
  • 菜の花の産地と旬
  • 主要な栄養素はこちら
  • 菜の花には栄養素がたっぷり!うれしい効果も!
  • おいしい菜の花の選び方
  • 新鮮な菜の花を選ぼう!

菜の花の産地と旬

春の訪れを感じさせる菜の花の旬はもちろん、春。とくに2月~3月の初春がもっともおいしい時期とされています。

料亭などの飲食店では、食材を通して季節を感じられる工夫がなされているため、通常の旬よりも少し早い段階で菜の花が使われることも多いです。そんな需要にあわせて12月頃から出回る品種も存在しています。中でも京野菜の「寒咲花菜」などが代表的です。

菜の花は「なばな」や「花菜」とも呼ばれており、多くの品種が存在します。特に、京都の「花菜」は、ブランド京野菜として、その名が知れ渡っています。

国内での菜の花の生産量は千葉県がトップとなっており、全国の生産量の約26%を占めています。次いで、徳島県、香川県、高知県と四国での生産量が多くなっています。

※参考:平成26年産地域特産野菜生産状況

主要な栄養素はこちら

菜の花100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 34kcal
  • たんぱく質 4.4g
  • 脂質 0.2g
  • 炭水化物 5.8g
  • ビタミンA(βカロテン当量) 2200μg
  • ビタミンE 2.9mg
  • ビタミンK 250μg
  • ビタミンC 130mg
  • 鉄 2.9mg
  • 食物繊維 4.2g
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

菜の花には栄養素がたっぷり!うれしい効果も!

菜の花は、小さいながらもたっぷりと栄養素を含んでいます。ビタミン類も多く含まれており、そのなかでも特に注目していただきたいのが以下の3つです。

■ビタミンA(カロテン当量)
菜の花に含まれるβカロテンの量は野菜のなかでもトップクラスです。βカロテンは体内でビタミンAに変換されて作用する栄養素です。特に、髪や皮膚の健康維持や視力の維持、肺や呼吸器の機能維持に効果が期待できます。

■ビタミンC
ビタミンCは、高い抗酸化作用があるため、風邪の予防や免疫力の向上などに効果が期待できます。また、筋肉や血管などを丈夫にする働きもあります。

■鉄
菜の花はミネラル類もバランスよく含んでいますが、なかでも注目していただきたいのが鉄です。鉄は、貧血の予防に効果が期待でき、特に女性には積極的に摂っていただきたい栄養素のひとつです。さらに、ビタミンCと併せて摂ることで吸収率もあがりますよ!

おいしい菜の花の選び方

新鮮でおいしい菜の花を選ぶポイントは以下の4つです。

■全体的な色味
葉の色や茎の色が鮮やかなものを選びましょう!

■みずみずしさ
全体的にみずみずしさがあり、持ったときに張りがあるものがおすすめです。

■つぼみの状態
菜の花はつぼみの部分を食べるので、つぼみが硬く、開く直前のものを選びましょう。 花が開いてきているものは成長が進んでいるため、鮮度が落ちています。

■切り口の状態
茎の下部が切られた状態で販売されているものが多いため、必ず切り口をチェックしましょう。切り口が茶色に変色していないものを選ぶようにしてください。変色しているものは鮮度が落ちています。

新鮮な菜の花を選ぼう!

今回は、菜の花に含まれる栄養素や、おいしい菜の花の選び方をご紹介しました。菜の花は春を感じることのできる野菜のひとつです。限られた季節にしか食べることができないからこそ、新鮮でおいしいものを選びたいですよね!鮮度のよいものは栄養価も高く、味わいも良いです。ぜひ旬を味わい尽くしてくださいね。

クラシルでは、菜の花の保存方法についてもご紹介しています。こちらも参考にしてみてください!

菜の花の保存方法|長持ちのコツ|乾燥を防ぐ

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