最終更新日 2023.3.30

「アラカルト」ってどういう意味?由来や注文するときのマナーについても解説!

「アラカルト」ってどういう意味?由来や注文するときのマナーについても解説!

レストランのメニューでよく目にする「アラカルト」。普段何気なく使っている言葉も、本来の意味を詳しく知っている方は少ないかもしれません。今回は、アラカルトの意味をはじめ、その語源や魅力、注文時のマナーや注意点などをご紹介します。アラカルトについて詳しく知ると、フランス料理の楽しみ方が広がりますよ!

  • 目次
  • アラカルトとは?
  • チョコレート・アラカルトとは?
  • アラカルトの特徴やコースとの関係は?
  • お店のスタイルを楽しめる「コース」
  • 好きな料理を注文できる「アラカルト」
  • アラカルトを注文するときのマナーや注意点は?
  • アラカルトのみで注文できるか確認する
  • 注文方法を揃える

アラカルトとは?

「アラカルト」とはフランス語で、単品で注文する料理のこと。フランス語で「à la carte」と書き、これを直訳すると「メニュー表による」という意味になります。

フランス料理のメニュー表は「menu(ムニュ)」と「アラカルト」に分かれていることが多いです。menuとはコース料理のことで、そのお店のおすすめの順番で料理が提供される形式のこと、一方でアラカルトは、メニュー表から自由に料理を選ぶ形式のことを意味します。

アラカルトは「一品料理」や「単品料理」と訳されることも多いですが、単品料理のみのお店ではアラカルトという言葉は使いません。しかし、日本の居酒屋やフェミリーレストランは単品料理が主流なので「アラカルト=単品料理」という、広い意味で使われることが多いです。

チョコレート・アラカルトとは?

バレンタインなどイベントの季節が近づくと「チョコレート・アラカルト」という言葉を耳にする機会も多いでしょう。チョコレートなどお菓子に表記されるアラカルトは「多彩な種類の詰め合わせ」という意味です。さまざまな色や形、フレーバーのものを1箱に詰め合わせて、かわいらしいギフトボックスとして販売することもあります。似たような言葉に「アソート(assort)」がありますが、これは英語で「詰め合わせ」という意味で「チョコレート・アソート」などアラカルトと同じようなニュアンスで使われます。

アラカルトの特徴やコースとの関係は?

フランス料理はコースでいただくのが基本ですが、なぜアラカルトが用意されているのでしょうか?それぞれの特徴と関係を、以下で詳しく見てみましょう。

お店のスタイルを楽しめる「コース」

フランス料理の一般的なコースは「前菜、スープ、魚料理、ソルベ、肉料理、デザート、カフェ・小菓子」の7品で、1品ずつ順番に提供されます。格式高いフルコースはさらに品数が増えますが、カジュアルなコースは「前菜、肉料理、デザート」と品数を減らして提供することもあります。

コースのメリットは、自分で料理を組み合わせる手間が少ないことです。シェフのおすすめ料理が含まれていたり、料理がバランスよく構成されていることが多いので、初めて利用する方でもそのお店のスタイルを存分に楽しむことができます。

好きな料理を注文できる「アラカルト」

アラカルトは好きな料理のみを食べたいときや、コースに料理を追加したいときに注文するのが一般的です。コースの品数が多すぎる場合や、逆に品数を増やしたいときなど、自分好みのスタイルでフランス料理を楽しみたいときにおすすめです。ただし、多くのメニューからバランスよく注文する必要があるので、フランス料理の知識が必要になることもあります。

また、複数名で食事をする場合、ひとりはコース、もうひとりはアラカルトと、別々の注文方法にするのはマナー違反になります。コースの場合は全員がコース、アラカルトの場合は全員がアラカルトと、1つのテーブルで注文方法を統一しましょう。コースとアラカルトを両方注文したい場合は、全員がコースを注文し、各自でアラカルトを追加する形がおすすめです。

アラカルトを注文するときのマナーや注意点は?

アラカルトは好きな料理だけを楽しめるのが魅力ですが、注文の際はいくつか注意点があります。簡単なマナーや注意点を、以下でご紹介しましょう。

アラカルトのみで注文できるか確認する

フランス料理店は、アラカルトのみを注文できるお店が多いですが、なかにはコースのみや、コースの追加メニューとしてアラカルトを用意しているお店もあります。アラカルトのみで利用する場合は、予約の際に確認しておくと安心です。

注文方法を揃える

先ほどご紹介したように、同じテーブルに着席した場合は注文方法を揃えるのがマナーです。ひとりがコース、もうひとりがアラカルトと、別々の注文方法にするのはマナー違反になるので注意しましょう。

前菜〜メインデッシュは一度に注文する

フランス料理は、全体のバランスを考えて料理を楽しむのが基本です。食事の途中で何度も追加注文するのは、あまりおすすめできません。メインデッシュは調理に時間がかかるので、それを考慮して前菜やスープを一緒に注文するとスマートです。ただし、デザートやチーズはお腹の空き具合を見て、メインデッシュの後に注文してもよいでしょう。

1皿をつつき合うのはNG

アラカルトはコースより1皿の量が多いので、皆でシェアしたいと思うことも多いでしょう。しかし、フランス料理は1皿を皆でつつき合うのはマナー違反です。アラカルトをシェアしたい場合は、あらかじめ取り分けてもらうとスマートです。各自が小皿に取り分けることもできますが、格式の高いお店では避けた方がよいでしょう。

アラカルトを自由に楽しんでみよう!

今回は、アラカルトの意味をはじめ、その語源や魅力、注文時のマナーや注意点などをご紹介しました。アラカルトとは単品で注文する料理のことで、好きなものだけを選べるのが魅力です。注文時は少しマナーが必要ですが、あまり堅苦しく考えずに、おいしいフランス料理をお楽しみくださいね。

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