最終更新日 2024.2.14

一合って何グラム?お米の正しい測り方について解説!

一合って何グラム?お米の正しい測り方について解説!

日本人にとって欠かせない「お米」。一般的に、専用の計量カップで1合ずつはかって炊きますが、この「1合(ごう)」とは一体何グラムなのでしょうか。今回は、お米の正しいはかり方や一合あたりのグラム数、さらになぜ「合」という単位が使われるのか解説します。ぜひ参考にしていただき、お米をおいしく炊いてみましょう!

  • 目次
  • 米一合は約150グラム
  • そもそも「合」とは?いつから使われているの?
  • 「合」以外でお米をはかるには?
  • お米の正しいはかり方と計量カップがないときの代用品
  • 計量カップ
  • キッチンスケール
  • 紙コップ
  • 大さじスプーン

米一合は約150グラム

お米をはかるときは、一般的に「一合」ずつはかりますよね。この「一合」というのは、g(グラム)で表すと約150gになります。

これを覚えておくと、お米専用の計量カップがないときでも1合をはかることができるので、覚えておくと便利ですよ!

そもそも「合」とは?いつから使われているの?

「合」とは日本独自の体積を表す単位で、主にお米やお酒をはかるときに使います。時代が進むにつれて国際単位である「g(グラム)」や「cc(シーシー)」などを使うことも増えてきましたが、まだまだ「合」という単位は私たちにとってなじみ深いですよね。では、この「合」は一体いつ頃から使われているのでしょうか?

合という単位のルーツをさかのぼると、なんと約2000年も前。現在の中国である「漢」の時代にあるようです。現在のようなkg(キログラム)やt(トン)が使われる前はお米の量を重さではなく容量ではかっていたのだとか。当時は合のほかに「石(こく)」、「斗(と)」、「升(しょう)」という単位がありました。現在でも、一斗缶や一升炊きの炊飯器など耳にすることがあるのではないでしょうか。

合という単位が日本の歴史に登場する最も古い記録は大宝律令が制定された701年とされていますが、当時は量にばらつきがあり全国的に統一されたのは江戸時代と言われています。そんな昔から使われていたとは驚きですよね。

「合」以外でお米をはかるには?

「合」についてわかったところで、ここからは「合」という単位以外でお米をはかる方法について解説します。いくつか方法がありますが、まずは計量の単位について簡単におさらいしてみましょう。

実はg(グラム)とml(ミリリットル)は似ているようで異なるもの。gは質量(=物質の量)をはかっているのに対し、mlは体積(=立体のかさ)をはかる単位なので、はかっている対象が異なるのです。冒頭でもお伝えしたように、生のお米一合は約150g。これはお米の量を質量ではかっていることになります。一合をはかるお米専用の計量カップがないとき、一番誤差が出にくいのはキッチンスケールなどを使ってグラムではかることです。

キッチンスケールを出して重さをはかる時間がないという場合は、液体用の計量カップを使うこともできます。お米一合をml(cc)に換算すると一合は約180ml(180cc)となります。一般的に1カップと呼ばれる200mlとは異なるので気をつけてくださいね。詳しいはかり方はこのあと動画で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ただし、上記の値はあくまで目安です。お米の品種をはじめ水分の含有量、玄米や胚芽米、新米や古米といったお米の状態によっても多少の誤差が生じることもあるので、目安として覚えてみてくださいね。

ちなみに、生のお米が水を吸うと当然重さも変わります。研ぐ前は150gだったお米は研いだあと浸漬することで約1.33倍の200gに、炊きあがりの重さは約2〜2.3倍の300g〜350gにも増えるのだそうです。茶碗一杯(一膳)は中盛りで約150gと言われているので、1合でだいたい2杯強分が炊ける計算になります。こちらも合わせて覚えておくと便利ですよ!

お米の正しいはかり方と計量カップがないときの代用品

いつも通り炊飯したはずなのに炊き加減が一定にならないという方は、まずお米のはかり方を見直してみましょう!ここからは道具別のお米の正しいはかり方や計量カップがないときの代用についてご紹介します。

計量カップ

180mlの計量カップを手に持ち、米びつやタッパーなどからふわっとお米をすくいあげます。平らな場所に置いて計量スプーンなどの柄の部分ですり切ります。上から押さえつけないように気をつけてくださいね。

キッチンスケール

上でもお伝えした通り、生の米一合は150グラムに相当します。キッチンスケールは平らな場所において容器の重さを差し引き、正確にはかりましょう。

紙コップ

計量カップもキッチンスケールもない!というときには、一般的なサイズの紙コップも計量に使うことができますよ。一般的なサイズの紙コップの容量は200ml。ふちから1㎝程下を目安にお米を入れることでだいたい一合をはかることができます。

大さじスプーン

大さじスプーンの容量は1杯当たり15mlです。180mlをはかりたい場合は12杯分をすくうと一合になります。

お米のはかり方を動画でチェック!

合、そしてgやmlという単位、さらにお米の正しいはかり方や使えるアイテムについて確認したところで、改めて動画でお米のはかり方を確認してみましょう!

お米のはかり方

お米のはかり方を道具別に3パターンご紹介します。上でご紹介したキッチンスケールや紙コップを使う方法も動画で見ると分かりやすいですね。トントンと底をたたいてならさないのが正確にはかるコツですよ!いろいろなはかり方を知っておくことで、おうちではもちろん、アウトドアシーンなどでもお米をおいしく炊けるので、ぜひ覚えてみてくださいね。

【番外編】炊飯時の水の量を知って自分好みのかたさに!

ほぼ毎日食べるごはんには、人それぞれ好みの食感がありますよね。ここではお米一合を炊くときに必要な水の量を仕上がり別にご紹介します。また、お米の状態や品種によっても食感が変わるので、そちらも合わせてチェックしてみてくださいね。

水の量を調整する

■基本
研ぎ終わった洗米であれば、一合に対して1.1〜1.2倍の約200mlが目安です。基本的に、炊飯器の内釜にあるラインに合わせておけば問題ありません。

■かため
しゃっきりとした歯ごたえのあるかたさにしたい場合は、基本の水の量からやや減らした1~1.1倍の水の量(約180〜198ml)にしましょう。

■やわらかめ
お米の甘みを感じたいというときには、やわらかめの水加減がおすすめです。こちらは逆に基本の水の量をやや増やした1.2〜1.3倍量の水加減(約216〜234ml)でお試しください。

お米の種類や品種に水の量を変える

上では通常のお米を炊く場合の水の量をご紹介しましたが、水の量はお米の種類や状態によっても少し調整する必要があります。例えば、無洗米はぬかの部分が除去されており、同じ一合でも正味量がやや増えるため水の量を少し増やす必要があります。

また、秋ごろから出回る新米は水分をやや多く含んでいるため、水の量を少し減らして炊くとよいのだとか。ただ、現在は新米も古米も同一の水分量で管理されていると言われているので、一度基本の量で炊いてみてお好みのかたさを探してみてくださいね。

お米の正しいはかり方を覚えよう!

普段何気なく使っているお米をはかる「合」という単位ですが、実は長い間使われてきた歴史のある単位です。一合あたりや炊いたあとのグラム数を知っておくことで毎日の食事の準備にも役立ちます。今回ご紹介した正しいはかり方を参考にして、おいしいごはんを楽しんでくださいね。

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