春の訪れを教えてくれる「ふきのとう」。昔から愛されてきた食材であり、今でも旬の時期にはスーパーなどで見かけますよね。
ふきのとうの保存方法|長持ちのコツ|乾燥を防ぐ
天ぷらや佃煮、ふき味噌にして食べると絶品ですが、一度にたくさん食べるものではないので、余ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、ふきのとうの保存方法をご紹介します。正しく保存することで、おいしさをより長く楽しむことができますよ。
- 目次
- アク抜きは必須!
- 保存のポイントは「乾燥を防ぐ」
- 正しく保存しておいしさをキープしよう!
アク抜きは必須!
ふきのとうには、「ピロリジジンアルカロイド類」と呼ばれる天然毒素が含まれています。農林水産省によると、地球上にある被子植物の約3%に含まれている成分だそうです。
食品摂取によるヒトへの健康被害は国内では報告されていませんが、ふき・ふきのとうにピロリジジンアルカロイド類が含まれていることは既に報告されています。
ただし、ピロリジジンアルカロイド類は水に溶ける性質があるため、あく抜きをすることでその量を減らすことができるんです。ご家庭で召し上がる際も、できるだけあく抜きをしてから調理することをおすすめします。
【あく抜きの方法】
①黒ずんだ葉は取り除き、水で洗う
②鍋にお湯を沸かし、塩または重曹を加える
③ふきのとうを茹でる
④ざるにあげ、冷水にさらす
保存のポイントは「乾燥を防ぐ」
ふきのとうは、冷蔵または冷凍での保存が可能です。どちらの場合も、新聞紙や袋を活用して乾燥を防ぐことが重要です。
■冷蔵保存
①ふきのとうを軽く湿らせた新聞紙で包む
②ポリ袋に入れる
③冷蔵庫の野菜室で保存
冷蔵保存の場合は、調理前に必ずあく抜きをしてください。
■冷凍保存
冷凍する際は、あく抜きをしてから保存します。
①あく抜きをする
②水気をしっかりとキッチンペーパーで拭き取る
③1つずつ、または使いやすい数ごとにラップで包む
④冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存
【解凍方法】
召し上がる際は、冷蔵庫で自然解凍してから調理します。時間のないときは、電子レンジで軽く加熱して解凍するのもよいでしょう。
正しく保存しておいしさをキープしよう!
ふきのとうの保存方法をご紹介しました。冷蔵ならそのまま、冷凍でもあく抜きさえすれば簡単に保存することができるので、旬のおいしさを長持ちさせることができますね。
クラシルでは、ふきのとうの選び方についてもご紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
※食材の状態や気温、冷蔵庫の機種になどにより、保存可能な期間が異なりますため、期間に関してはお答えできかねます。 なるべくお早めに、新鮮な状態のものをお召し上がりいただくことをおすすめします。風味や色などに少しでも異変を感じたらご使用はおやめください。