芳しい香りと甘くてジューシーな果肉が特徴の「西洋ナシ」。そのまま食べるのはもちろん、ケーキやパフェなどのデザートに活用しても絶品で、アレンジの幅が広い果物です。今回はそんな西洋ナシの栄養素や、おいしい西洋ナシの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
西洋ナシの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

- 目次
- そもそも西洋ナシとは?どんな種類があるの?
- 主要な栄養価はこちら
- 注目の栄養素について
- おいしい西洋ナシの選び方
- おいしい西洋ナシを選んで味わおう!
そもそも西洋ナシとは?どんな種類があるの?
西洋ナシはバラ科ナシ属の果物で、原産地は温帯ヨーロッパ地方や西アジア地方です。明治時代には日本に伝わっていたとされますが、本格的に栽培されるようになったのは昭和後期になってからだと言われています。
西洋ナシにはさまざまな種類があり、品種ごとに見た目や風味が変わります。それぞれの特徴を知っておくと、用途や気分に応じて楽しむことができますよ。以下、西洋ナシの代表的な品種についてみていきましょう。
・ラ・フランス
西洋ナシの代表格である「ラ・フランス」は、ごつごつとしたいびつな球形をした西洋ナシです。皮は薄黄緑色で、褐色がかったサビが点々と浮き出ています。果汁をたっぷりと含んだ果肉はとてもジューシーでやわらかく、まろやかな甘みがあります。そのおいしさから「西洋ナシの最高峰」とも呼ばれているんですよ。日本では山形県で多く栽培されています。
・バートレット
「バートレット」はイギリス生まれの西洋ナシです。皮は黄色で、下側が大きく膨らんだ楕円形をしています。甘みと酸味のバランスがよい果肉はなめらかな口当たりで、肉崩れしにくいことから缶詰に加工されることも多い品種です。寒い地域でよく育つ西洋ナシで、国内では北海道や青森県で多く栽培されています。
・ルレクチエ
生産量が少なく「幻の西洋ナシ」と呼ばれる「ルレクチエ」。黄緑~黄色の皮で、びんのようなくびれのある形をしていいます。上品な甘みと独特の芳香、豊富な水分となめらかな口当たりが魅力で、「西洋ナシの貴婦人」という異名もついているんですよ。ルレクチエは新潟県の特産果実で、国内生産の80%を占めています。
・カリフォルニア
アメリカで生まれた「カリフォルニア」。黄色がかった赤色の皮とコロンと丸いフォルムが特徴で、りんごによく似た見た目をしています。果肉はとろけるようにやわらかく、みずみずしくて甘みが強いのが魅力です。
主要な栄養価はこちら
西洋ナシ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 48kcal
・たんぱく質 0.3g
・脂質 0.1g
・炭水化物 14.4g
・食物繊維 1.9g
・カリウム 140mg
注目の栄養素について
西洋ナシに含まれる栄養素を以下で詳しく見ていきましょう。
■カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
■食物繊維
便通を整えるために欠かせない成分として知られていますが、それ以外にも脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して排出する働きもあります。
おいしい西洋ナシの選び方
おいしい西洋ナシを選ぶポイントは以下の3つです。
■皮にキズがなく、弾力がある
まずは、西洋ナシの皮を見てみましょう。皮にキズがなく、指で押したときに適度な弾力があるものがおいしい西洋ナシです。実がフニャフニャとやわらかかったり茶色く変色していたりするものは傷んでいる可能性があるので避けてくださいね。
■ふっくらとしていて、重みがある
西洋ナシの形をチェックします。品種によって形はさまざまですが、実がふっくらと丸みを帯びているものを選びましょう。また、西洋ナシは果汁が多くジューシーな果物なので、持ったときにずっしりとした重みを感じます。大きさの割に軽いと感じるものは水分が飛んでしまっているおそれがあるので避けるのがベターです。
*■香りが強い
食べごろの西洋ナシを選ぶのであれば、香りを確認しましょう。完熟した西洋ナシは芳醇な香りを強く放ちますよ。
おいしい西洋ナシを選んで味わおう!
西洋ナシに含まれる栄養素と、おいしい西洋ナシの選び方についてご紹介しました。 シャリシャリとした日本ナシもおいしいですが、まったりとした口当たりの西洋ナシも格別な味わいですよね。甘くてジューシーな西洋ナシを存分に楽しみましょう。
クラシルでは、西洋ナシの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!