ルネサンス文化の聖地、イタリア・トスカーナ州の郷土菓子「ボンボローニ」をご存知ですか?ふわふわの生地ととろーり濃厚なクリームのコントラストが人気を呼び、近年は日本でも大注目されているんです!そこで今回は、ボンボローニの特徴や味わいのほか、同じイタリアンスイーツであるマリトッツォとの違いなどを解説します。
ふわふわ食感がおいしすぎる「ボンボローニ」とは?マリトッツォとの違いなども解説!

- 目次
- ボンボローニとは
- 名前の由来
- マリトッツォとの違い
- 定番からネクストブレイクまで!大注目のイタリアンスイーツをご紹介
- ティラミス
- パンナコッタ
- カンノーリ
- ふわふわ食感がたまらない!ボンボローニを食べてみよう
ボンボローニとは
「ボンボローニ」とは、イタリアの中部に位置するトスカーナ州を代表するお菓子のこと。 揚げた発酵生地の中にクリームをたっぷり詰め、仕上げに砂糖をまぶした菓子パンのようなスイーツです。
ふんわりやわらかくも重量感のある生地にとろっと濃厚なクリームのコントラストが人気を呼び、今では朝ごはんだけでなくおやつとしても楽しめる定番の一品としてイタリア全土で親しまれているんですよ。
そんなボンボローニですが、もともとのルーツはドイツの郷土菓子「クラップフェン」だと言われています。18世紀、ドイツの貴族ハプスブルク家の統治下だったトスカーナに伝わってきたクラップフェンが、イタリア風にアレンジされたものが「ボンボローニ」なのだそうです。
名前の由来
「ボンボローニ(Bomboloni)」というインパクト抜群な名前の由来はとってもユニーク!
諸説ありますが、丸くふっくらとした形が「Bomb(爆弾)」のように見えることから、この名で呼ばれるようになったと言われています。
ちなみにボンボローニは、単数のときは「ボンボローネ(Bombolone)」、2個以上あるときは「ボンボローニ(Bomboloni)」と単数か、複数かで呼び方が変わります。少しややこしいですが、ぜひ覚えてみてくださいね。
マリトッツォとの違い
日本で大ブームを巻き起こしたイタリアンスイーツに「マリトッツォ」がありますが、今回のテーマである「ボンボローニ」とは一体どのような違いがあるのでしょうか?
そもそも、マリトッツォとは、ブリオッシュ風のパン生地にたっぷりの生クリームを挟んだ、イタリアはローマ発祥のお菓子のこと。
日本ではフルーツやピスタチオでデコレーションしたり、チョコやあんこを加えるなどアレンジもさまざまですが、イタリアでは丸パンに生クリームを挟んだオーソドックスなタイプのものが多いそうです。
一方で先ほどもご説明した通り、ボンボローニで使うのは揚げパン。パンの中にカスタードやチョコレートクリームを詰め、仕上げに砂糖をまぶします。
さらに生地の食感も味わいを左右する大きなポイントです。マリトッツォは生地を焼いて作るため、ふわっと軽い食感を楽しめます。ボンボローには生地を揚げて作るので質感はふんわりどっしり。食感はふわふわなのに、食べ応えもしっかりと感じることができます。
一見よく似ているように見えますが、味わいや食感、クリームの種類などは大きく異なるのです。
定番からネクストブレイクまで!大注目のイタリアンスイーツをご紹介
ボンボローニの特徴やマリトッツォとの違いなどを確認したところで、ここからは日本でも人気のイタリアンスイーツをご紹介します。
ティラミス
コーヒーのほろ苦さにマスカルポーネチーズの酸味、ビスキュイのサクッと香ばしい食感が絶妙にマッチした、奥深い味わいが魅力の「ティラミス」。日本では1990年ごろ、女性誌で紹介されたり、ファミリーレストランなどで発売されたのをきっかけにブームとなりました。今ではコンビニやスーパーなどでも購入できる身近なスイーツとして、日本中で親しまれています。
パンナコッタ
ティラミスと同じく、日本でもおなじみのイタリアンスイーツのひとつ。生クリームの風味が効いたとろっと濃厚な味わいとなめらかな口どけが特徴で、フルーツやチョコレートソースをかけるなどさまざまなアレンジを楽しむことができます。
カンノーリ
美食の島とも呼ばれる、イタリア・シチリア島発祥のイタリアンスイーツ「カンノーリ」。サクッと揚げた筒状の生地の中にリコッタチーズベースのクリームがたっぷり詰め込まれた一品です。そのフォトジェニックなビジュアルから、近年は日本でも人気が高まっています。
ふわふわ食感がたまらない!ボンボローニを食べてみよう
いかがでしたか?今回は、日本でも話題のイタリアンスイーツ「ボンボローニ」をご紹介しました。
ころんとかわいらしい見た目と、ふんわり軽い食感が魅力のボンボローニ。中からとろーりあふれ出す、濃厚なクリームもたまりません!
日本で取り扱うお店も増えているので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
