【花びら餅とは】なぜ「ごぼう」が入っているの?お正月の伝統和菓子の由来や味、食べ方を解説

【花びら餅とは】なぜ「ごぼう」が入っているの?お正月の伝統和菓子の由来や味、食べ方を解説

「花びら餅」とはどんな和菓子か知っていますか?紅色のお餅やみそあん、ごぼうを白いお餅で包んだ京都発祥の伝統的なお菓子で、お正月によく食べられる季節の甘味です。この記事では、花びら餅の味わいやごぼうが入っている理由、食べ方などを解説します。記事後半のおうちで作れる花びら餅のおすすめレシピも必見です。

  • 目次
  • お正月を祝う伝統和菓子「花びら餅」とは
  • 「甘じょっぱさ」が魅力
  • もともとは宮中の行事食だった
  • なぜ和菓子に「ごぼう」が入っているの?
  • 花びら餅はいつ食べる?どこで買える?
  • 花びら餅の食べ方
  • 花びら餅のレシピをご紹介
  • 期間限定の味わい!花びら餅を食べてみよう

お正月を祝う伝統和菓子「花びら餅」とは

「花びら餅」とは、薄く伸ばした白いお餅(または求肥)に、紅色の菱餅(または求肥)と白みそあん、甘く煮たごぼうをのせて二つ折りにし、半月形に仕上げた和菓子です。

白いお餅の内側に、紅色がほんのりと透けて見える様子が梅の花びらを思わせることから「花びら餅」という名前がついたのだとか。

そんな花びら餅について、詳しく見てみましょう。

「甘じょっぱさ」が魅力

お餅や白みそあん、ごぼうが材料と聞くと、どんな味なのか想像がつかない…という方もいるのではないでしょうか。

花びら餅に使われる白みそあんとは、白みそと白あんを合わせたもので、甘さの中にほどよい塩気があります。ごぼうは甘く煮てあり、お店によって味つけや仕上がりの食感が異なりますが、特有の歯ごたえと香りが特徴です。全体のやさしい甘みの中で絶妙なアクセントになっているんですよ。

もともとは宮中の行事食だった

花びら餅のルーツは、平安時代の宮中行事「歯固めの儀」の行事食「菱葩餅(ひしはなびらもち)」です。「歯固めの儀」については後ほど詳しくご説明します。

明治時代になると、茶道の裏千家の初釜(新年最初のお茶会)のお菓子として用いられるようになり、のちに一般的な新年のを祝うお菓子として定着していきました。

花びら餅の白いお餅には「新雪」や「清浄」、透けて見える紅色には「初春の気配」、白みそあんには「長寿」、矢のように見えるごぼうには「邪気払い」の意味が込められています。

なぜ和菓子に「ごぼう」が入っているの?

お餅やあんこを使った和菓子に、野菜である「ごぼう」を組み合わせるのは少し不思議ですよね。ここでは、なぜ花びら餅にごぼうが入っているのかを解説します。

宮中行事「歯固めの儀」と「押し鮎」の名残

先ほども少し触れましたが、花びら餅は平安時代の宮中で新年に行われていた「歯固めの儀」で供された「菱葩餅」に由来します。

歯固めの儀では、鏡餅や大根、押し鮎(塩漬けにした鮎)、猪肉、瓜といった固いものを食べて健康や長寿を願いました。

これがいつしか簡略化され、宮中雑煮と呼ばれる押し鮎やみそをお餅で包んだものになり、さらに時代を経て押し鮎をごぼうに替えた「菱葩餅」となり、最終的には現在の花びら餅になりました。

「家の根がしっかり張るように」という願いが込められている

押し鮎がごぼうに替わった理由は、色や形状が似ていることだけが理由ではないようです。ごぼうは地中深くまでしっかりと根を張る野菜であることから、「家の基礎がしっかりとしていること」や「長寿」への願いが込められています。

また、お店によっては紅色のお餅をにんじんの羊羹にすることもあります。お餅とみそ、ごぼう、にんじんを使うことで「包み雑煮(汁のない雑煮)」に見立てているという説もあるようです。

花びら餅はいつ食べる?どこで買える?

花びら餅についてご説明してきたので、食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか。ここでは、花びら餅はいつ、どこで買えるのかチェックしてみましょう。

花びら餅の販売期間は年末から1月いっぱい

花びら餅は基本的に年末から1月中旬ごろにかけて期間限定で販売されています。お店によっては数日しか取り扱わないところもあるそうです。

先ほど少しご説明した茶道の初釜に限らず、新年の挨拶のお菓子(お年賀)や家庭でのお茶菓子としても親しまれており、お正月の風物詩ともいえます。

見た目が美しいだけではなく、健康や長寿、清らかさといった意味が込められている花びら餅は、お正月にぴったりですよね。

京都をはじめ、全国の百貨店でも販売される

花びら餅は主に発祥の地である京都で食べられていたお菓子でしたが、現在では全国で手に入れることができます。

年末年始の期間限定のお店が多いですが、和菓子店をはじめ、百貨店などでも取り扱いがあるようです。数量限定だったり予約が必要な場合もあるので、購入する際は事前に確認しておくのがおすすめです。

花びら餅の食べ方

花びら餅に限らず、和菓子を茶席で食べるときは、基本的に「黒文字(菓子切り)」を使って一口サイズに切って食べるのが作法とされています。

ただ、花びら餅には細長いごぼうが入っているので黒文字では切りにくかったり、切ると白みそあんが出てきてしまう場合も。

そんなときは、無理に切ろうとせず、花びら餅をのせている紙(懐紙)に挟んで手でいただいてもマナー違反とはなりません。特に、家族や気心の知れた友人と食べるときには、食べやすさを優先してよいでしょう。

また、ごぼうの食感や風味がアクセントとなる点が魅力のお菓子なので、ごぼうだけを先に引き抜いたりせず、ぜひ餅や餡と一緒に味わってみてくださいね。

花びら餅のレシピをご紹介

さてここからは、花びら餅のおすすめレシピをご紹介します。梅肉のほのかな酸味のある花びら餅や、抹茶あんの緑が透けて見えるさわやかな色合いの花びら餅など、バラエティ豊かなレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。

うっすらピンクがかわいい花びら餅

ほんのりピンクのあんが透けてかわいらしい花びら餅を作ってみましょう。白あんの甘みと梅肉の酸味、ごぼうの風味がマッチしてとてもおいしいですよ。ぜひ作ってみてくださいね。

みそあん風味の花びら餅

お正月のおもてなしお菓子におすすめの花びら餅のレシピです。甘じょっぱいあんとやわらかなお餅、ごぼうの歯ごたえがよく合い、クセになるおいしさです。生地は白玉粉を使って手軽に作ることができるので、ぜひお試しくださいね。

抹茶あん花びら餅

緑色の抹茶あんが透けて見える花びら餅はいかがでしょうか。ほろ苦い抹茶風味のあんと甘く煮たごぼうがよく合い、ほっと癒されるような上品な味わいです。お茶や紅茶のお供におすすめですよ。

期間限定の味わい!花びら餅を食べてみよう

今回は、花びら餅の特徴や歴史、いつ買えるかなどを解説し、おすすめの花びら餅のレシピをご紹介しました。お店での販売は年末年始だけのところが多く、味わえる期間は限られますが、おうちで作ってみるのもおすすめですよ。ご紹介したレシピも参考に、ぜひ作ってみてくださいね。

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