「こどもの日」といえば、ちまきを食べるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、こどもの日にちまきを食べる理由やちまきの由来、同じくこどもの日の行事食となっている柏餅との違いについて解説します。記事後半では、ちまきやちまきの中身でもあるおこわのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひご覧くださいね。
こどもの日に「ちまき」を食べる理由とは?地域別の特徴や具材の違いを解説!
- 目次
- そもそも「ちまき」とは?
- ちまきに使われる葉
- 糸の色の意味
- こどもの日にちまきを食べる由来とその理由
- 地域ごとのちまきの違い
- 関東と関西の違い
- 手作り中華ちまきやおこわのレシピをご紹介
- こどもの日に「ちまき」を食べてみよう!
そもそも「ちまき」とは?
こどもの日の行事食の一つでもある「ちまき」。もち米やうるち米を葉で包み、蒸したり茹でたりして作られる食べ物のことです。童謡「背くらべ」の中でも、5月5日に男の子がちまきを食べる様子が歌われていますよね。まずは、ちまきの特徴について確認してみましょう。
ちまきに使われる葉
ちまきに使う葉には、笹や茅(チガヤ)の葉、また竹皮などがあり、地域によって使われる葉が異なります。
ちまきの発祥地である中国では、もともと茅の葉で餅を巻いたことから「茅巻」と呼ばれるようになったといわれているんですよ。
糸の色の意味
三角形や円錐形になるように葉で包み、それを糸で巻いた「ちまき」。この糸は、最近では白色のものが多いかもしれませんが、もともとは赤や青、黄、白、黒の5つの色が使われていたのをご存知ですか?
これは、ちまきのルーツがある中国の陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)に由来しており、それぞれの色には邪気払いの意味があるのだとか。また、この5色は縁起のよい色とされていて、こどもの日の鯉のぼりの吹き流しや七夕の短冊にも使われているんですよ。
こどもの日にちまきを食べる由来とその理由
こどもの日にちまきを食べるのは、中国・楚の詩人だった屈原(くつげん)の故事に由来するようです。以下で詳しく見てみましょう。
由来
王の側近で、国民からの支持も厚かった屈原でしたが、陰謀によって国を追われ、川に身を投げてしまいました。それが5月5日だったため、多くの人々が5月5日になると川にお供え物を投げ入れるようになったのです。
このとき川に住む竜(悪霊)がお供え物を食べてしまわないように、竜が嫌う葉で米を包み、邪気を払う5色の糸で縛って投げ入れるようになったのだとか。これがちまきの始まりとされています。
ちまきを食べる理由
上記の由来から、中国では「屈原のような立派な大人に成長するように」とこどもの健やかな成長を願い、5月5日にちまきを食べる習慣が生まれたといわれています。
そしてその習慣が奈良時代から平安時代に日本に伝わって来たようです。現在でもこどもの日になるとちまきが食べられているのには、こういった歴史があったのですね。
地域ごとのちまきの違い
ひと言でちまきといっても、中身がおこわのものと、甘い餅菓子のものがあり、人によってイメージしているものが違うかもしれません。実はちまきは地域によっても違いがあるのです。以下で見てみましょう。
| 地域 | ちまきの種類 | 味わいや特徴 |
|---|---|---|
| 北日本・東日本 | 中華ちまき | ・しょうゆ味 |
| 西日本 | ちまき[団子] | ・甘い |
| 九州南部 | 灰汁巻き(あくまき) | ・味はほとんどしないが少しスモーキー |
北日本・東日本
北海道や東北、関東甲信などの地域では、もち米を肉やタケノコ、椎茸などと一緒に蒸したしょうゆ味のおこわを竹の皮で包んだ、いわゆる中華ちまきが主流となっています。形は三角形のものが多いようです。
西日本
東海や近畿、中国、四国、九州などの地域では、もち米で作った甘いお団子を包んだちまきがよく食べられています。笹の葉に包まれたお団子は細長い円錐状になっているのが特徴で、ほんのり笹の香りが移るのも魅力。お団子の中にあんこが入っているものもあるようです。
九州南部(鹿児島県)
鹿児島県を中心とした九州南部では「灰汁巻き(あくまき)」というちまきが親しまれています。一晩灰汁(木や竹を燃やした灰を水に浸して濾した液)にもち米を竹皮で包み、灰汁で数時間煮込んだものです。もち米はべっこう飴のような茶色っぽい色のお餅に仕上がります。一つあたりのサイズが大きいので、切り分けて砂糖やきな粉をまぶして食べるそうです。
関東と関西の違い
こどもの日といえば、ちまきではなく、柏餅を食べるという方もいるのではないでしょうか。実はこれにも地域による違いがあるんです。以下で見てみましょう。
関西・西日本
西日本では、こどもの日にはちまきを食べることが多いようです。5月5日にちまきを食べる習慣が中国から日本に伝わったとき、まず当時の都があった西日本に広まりました。
そのことから、伝統を重んじる文化のある京都を中心に、現在でもちまきを食べる風習が強いようです。
関東・東日本
東日本では、こどもの日にちまきではなく「柏餅」が多く食べられています。江戸時代以前にはちまきを食べる風習もあったようですが、江戸時代中期に柏餅が登場してからは、こどもの日には柏餅を食べるのが主流となりました。
💡ワンポイント豆知識
柏餅には柏の葉が使われますが、柏の葉は新芽が出るまで古い葉が落ちないのが特徴です。これが「家系が絶えない」ことを連想させることから、こどもの日に食べる柏餅には子孫繁栄や子どもが元気に育ちますようにという願いが込められているのだそうです。
手作り中華ちまきやおこわのレシピをご紹介
さてここからは、クラシルでご紹介している中華ちまきのおすすめレシピをチェックしてみましょう!本格的なちまきのほか、クッキングシートを使って簡単に作れるちまきなど、絶品レシピをピックアップしました。
本格派 もちもち中華ちまき
竹皮を使って作る、本格的な中華ちまきのレシピです。チャーシューやタケノコなどの具材ともち米を炒めてから竹皮で包み、蒸し器で蒸しました。コクのある味わいのモチモチごはんがとてもおいしいですよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
クッキングシートでお手軽 中華ちまき
竹皮がなくても、クッキングシートを使って簡単に中華ちまきを作ることができるんですよ。クッキングシートに炒めたお米や具材をのせて、キャンディ状に包みました。すき間なくしっかり詰めることで、お米がもっちりと炊き上がります。ぜひお試しくださいね。
こどもの日に「ちまき」を食べてみよう!
今回は、こどもの日にちまきを食べる理由や、地域による違いなどを解説し、おうちで作れるちまきやおこわのレシピをご紹介しました。こどもの健やかな成長を願う「ちまき」。今回ご紹介したレシピも参考に、今年のこどもの日は家族みんなでちまきを食べてみてはいかがでしょうか。
