「世界三大珍味」とは、トリュフ、フォアグラ、キャビアのこと。レストランで食べたことはあっても、実際にどのような食材なのか詳しく知っている方は少ないかもしれません。そこで今回は、世界三大珍味の特徴や由来をはじめ、その魅力やおすすめの食べ方、さらに日本の珍味についてもご紹介します。
世界三大珍味について知りたい!特徴や魅力について解説

- 目次
- 世界三大珍味とは?
- 世界三大珍味の由来は?なぜ高級食材なの?
- トリュフ、キャビア、フォアグラの味わいや魅力とは?
- トリュフ
- フォラグラ
- キャビア
- 手軽に楽しめる!世界三大珍味の加工食品
- 世界三大珍味を味わってみよう!
世界三大珍味とは?
「世界三大珍味」とは「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」のことを指します。トリュフは地中深くで育つ芳醇な香りのきのこ、フォラグラは肥大化させたカモやガチョウの肝臓、キャビアはチョウザメの卵の塩漬けのことで、どれも希少価値の高い高級食材とされています。これらは珍味なのでメインディッシュになることは少ないですが、ほかの食材にはない風味や旨味があり、料理に少し加えるだけで高級感のある味わいに仕上げることができるのです。
ちなみに、日本にも「日本三大珍味」があり「うに」「このわた」「からすみ」がこれにあたります。うには生うにではなく「塩うに」のこと、このわたはナマコの腸を塩漬けにして熟成させたもの、からすみはボラの卵を塩蔵・乾燥させたもので、これらは江戸時代から珍味として認識されていたようです。冷蔵庫がない時代に海産物の保存性を高め、おいしく食べられるようにと、さまざまな工夫がなされていたことが伺えますよね。
世界三大珍味の由来は?なぜ高級食材なの?
そもそも「珍味」は食材自体が希少であり、見た目と味のイメージが異なるなど、おいしさに意外性のある食材のことを指します。「こんなものが食べられるの?」と少し驚いてしまうような食材など、多くの人々が珍しいと思う食材のことを珍味と呼び、特に希少価値が高くておいしいものを高級珍味と呼ぶのでしょう。
世界三大珍味はどれも手に入れることが難しいうえ、生産にとても手間と時間のかかるものばかりです。例えば、トリュフは人工栽培が難しく、そのほとんどは天然物です。しかも、地中深くで成長するため、豚や犬が臭いを嗅ぎつけて掘り出すという、昔ながらの方法でしか採取することができません。
また、フォアグラは生産性が低く、飼育に長期間かかるため高級珍味とされてきました。
そして、世界三大珍味の中で1番希少価値が高いのがキャビアです。チョウザメは抱卵するまでに10年近くかかるうえ、天然のチョウザメは過去の乱獲により絶滅や絶滅寸前の危機に瀕してるので、キャビアの国際取引が規制されています。近年は、日本でもチョウザメの養殖が行われていますが、ロシア・カスピ海産の最高級品である「ベルーガ」は、入手するのが困難となっています。
トリュフ、キャビア、フォアグラの味わいや魅力とは?
世界三大珍味は希少価値だけではなく、その味わいや風味も格別です。その特徴や魅力、おすすめの食べ方などをご紹介しましょう。
トリュフ
トリュフの魅力といえば、芳醇でまろやかな香り。とても香りが強いので、薄くスライスしたものを風味づけとして料理に添えることが多いです。特に卵や乳製品と相性がよく、オムレツやパスタ、リゾットなどに加えると、風味豊かでリッチな味わいに仕上げることができます。また、牛ステーキや鶏肉のクリーム煮など、肉料理の風味づけに添えるのもおすすめです。
フォラグラ
脂肪をたっぷりと含んだフォアグラは、甘く濃厚でとろけるような味わいが魅力です。シンプルにソテーすると、外はカリッ中はまったりとした口溶けを楽しむことができます。代表的な料理はフォアグラのテリーヌやパテ、牛フィレステーキの上にフォアグラをのせたロッシーニ風などです。トリュフととても相性がよく、フォアグラのテリーヌにスライスしたトリュフを添えると格別のおいしさです。
キャビア
キャビアは味わいがとても濃厚なので、少量でも魚卵特有の強い旨味を堪能することができます。塩気がやや強いので「キャビアスプーン」という真珠の母貝である白蝶貝製のスプーンで舐めるようにいただいたり、キャビアと相性のよい食材に少し添えていただくのが一般的です。中でも「ブリニ」というそば粉のパンケーキにサワークリームとキャビアをのせた「キャビアのブリニ」は定番の前菜です。
手軽に楽しめる!世界三大珍味の加工食品
近年は、世界三大珍味を手軽に楽しめる加工食品が人気を集めています。トリュフはトリュフオイルやトリュフソルト、フォアグラはパテの瓶詰めや缶詰め、キャビアは代用品になりますが、ランプフィッシュのキャビアならリーズナブルな価格で購入することができます。トリュフソルトをフライドポテトにかけたり、フォアグラのパテをクラッカーに塗ったり、キャビアとサワークリームでカナッペを作ったりと、シンプルな調理でもリッチな味わいを楽しむことができますよ。
最近はトリュフの注目度が高く、トリュフ風味のポテトチップスなどのスナック系などもよく見かけるようになりました。また、バターサンドやサブレ、フィナンシェといった焼き菓子のほか、トリュフを練り込んだパンやクロワッサンなど、気軽にトリュフを楽しめるグルメが増えてきていて、行列になるお店もあるのだとか。レストランでいただくのは少し敷居が高いと感じる方は、トリュフオイルをカルボナーラやポテトサラダ、卵かけごはんなど、さまざまな料理にかけて芳醇な風味をお楽しみくださいね。
世界三大珍味を味わってみよう!
今回は、世界三大珍味の特徴や由来をはじめ、日本の珍味についてや、その魅力やおすすめの食べ方などをご紹介しました。世界三大珍味とは、トリュフ、フォアグラ、キャビアの3つであり、どれも希少価値の高い高級品とされています。近年は手軽な加工食品も人気を集めていますので、興味のある方はぜひこの機会にお試しくださいね。
