フランス料理によく使われる「トリュフ」。和名ではセイヨウショウロと呼ばれるきのこの一種で、世界三大珍味の一つとしても有名ですよね。この記事では、トリュフの特徴や、チョコレートのトリュフとの違いについて解説します。記事の後半では、トリュフの香りを活かしたおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
トリュフとは?きのことチョコレートの違いについて解説!

- 目次
- トリュフとは?
- チョコレートのトリュフ
- トリュフの味や香り
- トリュフの種類
- 黒トリュフ
- 白トリュフ
- トリュフの香りを活かしたおすすめレシピ
- トリュフオイル風味で色々キノコのシンプルパスタ
トリュフとは?
「トリュフ」はフォアグラやキャビアとともに、世界三大珍味といわれる高級食材です。和名ではセイヨウショウロという名前のきのこで、フランス料理などによく使われます。
きのこといっても、私たちがよく知っているように、かさを広げて土から生えているわけではなく、球のような塊状になっていて、土の中に埋まっています。限られた地域でしか採れず人工栽培することも難しいため、「黒ダイヤ」や「食卓のダイヤモンド」と呼ばれることもある大変貴重な食材です。
チョコレートのトリュフ
トリュフというと、チョコレートを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。こちらのトリュフは、チョコレートに生クリームを加えたガナッシュをボール型に成形し、ココアパウダーなどをまぶしたものです。見た目がきのこのトリュフに似ていることから、こちらもトリュフと呼ばれるようになったのだとか。トリュフにココアパウダーをまぶすのは、掘り出したばかりのトリュフに似せるためだそうです。
トリュフの味や香り
トリュフの一番の魅力は、芳醇な香りです。その香りの感じ方には個人差があるので言葉で表現するのは難しいのですが、ニンニクの香り、アーモンドの香り、スパイシーな香り、土の香り、森の香りなどとよくいわれています。
一方、味はというと、実は味にはあまり特徴はなく、味がしないと感じる方が多いようです。なので、料理には、香りづけを目的として使われます。味がないことは、逆にいろいろな食材と合わせやすいという利点にもなるわけですね。
トリュフの種類
トリュフは、世界で180種類以上あるとされていますが、大きく分けると、「黒トリュフ」と「白トリュフ」に分けることができます。ここではそれぞれについて解説するので、以下でチェックしてみましょう。
黒トリュフ
黒トリュフは、主にフランスやイタリア、スペインで採れます。1~2月頃が最もよく見つかり、香りもよくなる時期です。白トリュフと比べると、動物性というよりは植物性の香りだと感じる方が多く、海苔の佃煮の香りと例えられることも。黒トリュフはほとんどの場合、加熱調理して使われます。
白トリュフ
白トリュフは、主にイタリアで見つかっていて、特にアルバという町がトリュフの産地として有名です。人工栽培ができないこともあり、黒トリュフより希少性が高く、価格も数倍はするのだとか。ニンニクやガス、または獣のような香りだと感じる方も多いようです。生のまま食べることで、白トリュフならではの香りを堪能できますよ。
トリュフの香りを活かしたおすすめレシピ
トリュフについて解説してきたので、トリュフを食べてみたくなったのではないでしょうか。しかし、トリュフは簡単に買える食材ではないですよね。そんなときは、トリュフの香りを移した調味料なら簡単に手に入れることができるので、それらを活用するのがおすすめです。ここでは、トリュフオイルやトリュフ塩を使ったおすすめレシピをご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
トリュフオイル風味で色々キノコのシンプルパスタ
香り豊かな、色々キノコのシンプルパスタをご紹介します。オリーブオイルに白トリュフの香りを移したトリュフオイルを活用したレシピです。何種類ものきのこの旨味とトリュフオイルの風味がスパゲッティに絡み、リッチな仕上がりですよ。お好みのきのこを使って、ぜひ作ってみてくださいね。
白トリュフオイルで卵かけごはん
いつもの卵かけごはんとはまた違ったおいしさ!白トリュフオイルで卵かけごはんはいかがでしょうか。卵白と混ぜ合わせたごはんに卵黄を絡めて食べると、卵黄のまろやかさが引き立ちますよ。粉チーズの旨味と白トリュフオイルの風味が加わると、芳醇で贅沢な卵かけごはんの完成です。ぜひお試しくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
トリュフ塩でカルボナーラリゾット風
手軽に作れる、トリュフ塩でカルボナーラリゾット風のご紹介です。トリュフ塩とは、乾燥させたトリュフと塩を混ぜ合わせた調味料のこと。ベーコンの旨味とトリュフの風味がアクセントとなり、手が止まらなくなるおいしさですよ。生クリームは、おうちにある牛乳や豆乳で代用することもできるので、ぜひ作ってみてくださいね。
トリュフ塩風味のクリームオムレツ
ふわとろ食感がたまらない!トリュフ塩風味のクリームオムレツを作ってみましょう。濃厚なクリームソースやトリュフ塩がふわふわのオムレツと相性抜群!ワインにもよく合うので、おつまみにもおすすめの一品です。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
黒トリュフ塩風味シンプルパスタ
和えるだけなのでとっても簡単!黒トリュフ塩風味シンプルパスタはいかがでしょうか。シンプルな材料ですが、粉チーズのコクとトリュフ塩の芳醇な香りが引き立ち、やみつきになるおいしさです。ほどよい塩気もあり、お酒にもよく合いますよ。ぜひお試しくださいね。
材料3つで簡単 チョコレートトリュフ
最後に、チョコレートのトリュフも一品ご紹介しますね。材料3つでとってもお手軽なので、子どもと一緒にコロコロと丸めて作ってみるのもおすすめです。手の熱でチョコレートが溶けると成形しづらいので、氷水などで手を冷やしてから手早く作業するのが上手に作るポイントです。ぜひ挑戦してみてください。
トリュフの香りでちょっとリッチな一品を!
今回は、トリュフについての解説と、トリュフの香りを活かしたおすすめレシピをご紹介しました。トリュフそのものを買う機会はあまりありませんが、トリュフの香りを移した調味料なら簡単に手に入るので、手軽に料理に取り入れられそうですね。調味料を使う場合も、黒トリュフを使っているか白トリュフを使っているかで香りや風味が異なるので、ぜひ食べ比べてみてくださいね。
クラシルでは、トリュフの香りを活かしたレシピをほかにもご紹介しています。そちらも、ぜひ参考にしてみてください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。