甘酸っぱくてさわやかな風味が人気の果実「アセロラ」。果実そのものは食べたことがなくても、ジュースやゼリーなどの加工食品は口にしたことがあるのではないでしょうか?アセロラはビタミンCをはじめ、さまざまな栄養素が詰まっているんですよ。そこで今回は、アセロラに含まれる栄養素や、おいしいアセロラの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
アセロラの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

- 目次
- デリケートなアセロラ!生の果実に出会えるのは産地だけ!?
- 主要な栄養価はこちら
- ビタミンCが豊富!
- おいしいアセロラの選び方
- 新鮮なアセロラを選んでおいしくいただこう!
デリケートなアセロラ!生の果実に出会えるのは産地だけ!?
ビタミンCを豊富に含むことで有名なアセロラ。
直径2cmほどのかわいらしいさくらんぼのような形の果実で、熟すと鮮やかな赤色に染まります。
アセロラの原産地はカリブ海に浮かぶ西インド諸島。日本には1900年代後半に伝わってきました。気温の高い熱帯地方でしか育たないため、現在の日本では沖縄県を中心に栽培されています。
さて、アセロラジュースなどの加工品は口にしたことがあるけど、果実そのものは見たことがないという方も多いのではないでしょうか? 実は、アセロラはとてもデリケートな果実。皮がやわらかく傷みやすいため、生の果実はほとんどが広く流通せずに、産地のみでしか出会うことができません。
そんなアセロラですが、大きく「甘味種」と「酸味種」の2つに分けられます。それぞれの特徴をご説明しましょう。
■甘味種
甘味種は、酸味がおだやかなので生で食べるのにぴったり。口に入れるとプチッとはじけ、みずみずしい甘酸っぱさが広がります。「フロリダスウィート」や「マノアスウィート」、「ルビートロピカル」、「ハワイアンクイーン」など、さまざまな品種があります。
■酸味種
甘味種よりもビタミンCを多く含みます。しかし、酸味が強いため、生食には向いていません。主にジュースやコンポートなどの加工品として利用されています。酸味種には「バーモント」や「レーボルク」、「マウナウイリー」などの品種が属します。
主要な栄養価はこちら
アセロラ(生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
■甘味種
・エネルギー 36kcal
・たんぱく質 0.7g
・脂質 0.1g
・炭水化物 9.0g
・食物繊維 1.9g
・カリウム 130mg
・β-カロテン 370μg
・ビタミンC 800mg
■酸味種
・エネルギー 36kcal
・たんぱく質 0.7g
・脂質 0.1g
・炭水化物 9.0g
・食物繊維 1.9g
・カリウム 130mg
・β-カロテン 370μg
・ビタミンC 1700mg
ビタミンCが豊富!
アセロラに含まれる栄養素で最も注目すべきなのが「ビタミンC」です。酸味種のアセロラの含有量は100gあたり1700mg。なんとレモンの約17倍ものビタミンCが、小さい実の中にぎゅっと凝縮されているのです。
ほかにも注目したい栄養素をチェックしてみましょう。
■ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンとしても知られています。
■β-カロテン
β-カロテンは体内で必要なだけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、活性酸素の働きを抑えたり、取り除く抗酸化作用があります。また、皮膚や目の粘膜を丈夫にし、健康的に保ちます。
■カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
おいしいアセロラの選び方
新鮮でおいしいアセロラを選ぶポイントは以下の3つです。
・濃い赤色でみずみずしい
まずは全体の色を確認しましょう。新鮮なアセロラは、濃い赤色に色づき、鮮やかでみずみずしいツヤがあります。白や緑、黄色みが残っているものは未熟、黒っぽくなっているものは熟しすぎている可能性が高いので避けましょう。
・ふっくらとしている
表面がシワシワにしなびていたり、乾燥しているものは鮮度が落ちている証拠です。果実がふっくらと膨らみ、ピンとハリがあるものを選びましょう。
・傷がないもの
傷がついていると、通常よりも傷みやすいうえ、おいしさも低下してしまいます。アセロラは皮が薄く傷つきやすいので、傷があるかどうかは必ずチェックしておきましょう。
新鮮なアセロラを選んでおいしくいただこう!
アセロラに含まれる栄養素と、新鮮なアセロラの選び方についてご紹介しました。
アセロラには、ビタミンCをはじめとした身体に必要な栄養素が多く含まれています。産地以外ではまだ出回ることの少ないアセロラですが、見かけた際にはぜひ手に取ってみてくださいね。
また、クラシルでは、アセロラの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。