最終更新日 2023.3.30

ラディッシュの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

ラディッシュの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

鮮やかな色合いとかわいらしい大きさのラディッシュ。サラダや料理の付け合わせとしても見かけることの多い野菜です。今回は、ラディッシュに含まれる栄養素やおいしいラディッシュの選び方をご紹介します。

  • 目次
  • 別名は二十日大根
  • 品種のバリエーションが豊富!
  • 主要な栄養素はこちら
  • 小さな根に栄養が詰まっている
  • 葉は緑黄色野菜
  • おいしいラディッシュの選び方
  • おいしいラディッシュを楽しもう!

別名は二十日大根

ラディッシュは、地中海沿岸を原産とするアブラナ科ダイコン属の野菜です。一見カブの仲間のように見えますが、ダイコンの一種です。英語で「radish」は、大根を意味します。葉を見てみると、ギザギザとしており、大根の葉と同じ形をしていることが分かりますね。

ラディッシュは、植えてから20日ほどで食べられることから、日本では二十日大根とも呼ばれています。冬の寒い時期を除く、3月~晩秋まで収穫可能で、家庭菜園にも向いています。

品種のバリエーションが豊富!

一般的によく見られるのは、皮が赤く中が白いラディッシュですが、その他にもさまざまな品種が存在しています。
それぞれの品種の特徴を見ていきましょう。

■赤丸ラディッシュ
表皮が赤く、中が白いラディッシュの代表的な品種です。直径3cmほどの球形のものが多いです。高温期にはきれいな円形になりにくく、形が崩れやすい品種でもあります。

■カラフルファイブ
赤、紫、ピンク、薄桃紫、白の5色があるカラフルなラディッシュです。葉は、かぶの葉のような、丸く切れ込みのない形をしています。やわらかい食感が特徴です。

■赤長ラディッシュ
表皮が深みのある赤色をしており、ニンジンのように長いラディッシュです。皮の色が濃いため、中の白さとの対照的な色合いが美しいです。

■紅白
先端が白く、葉に近い部分が赤色のコントラストがキレイなラディッシュです。縦長の形で、長さは4cmほどです。美しい色を活かすため、サラダに使われることが多いです。

■さくらんぼ
真ん丸の形に濃い赤の発色が特徴的で、名前のとおりさくらんぼのような見た目をしています。

■マイクロラディッシュ
直径8mm前後の小さなラディッシュです。かわいらしい見た目なので、飾りとして人気です。

主要な栄養素はこちら

ラディッシュ100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー 13kcal
  • 水分 95.3g
  • たんぱく質 0.8g
  • 脂質 0.1g
  • 炭水化物 3.1g
  • 葉酸 53μg
  • ビタミンC 19mg
※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

小さな根に栄養が詰まっている

根が小さく、かわいらしい見た目のラディッシュ。その小さな根にはしっかりと栄養が詰まっています。

■ジアスターゼ
大根と同様に、ジアスターゼが含まれます。でんぷん分解酵素であるジアスターゼには、胃酸過多や胸やけの解消、胃腸の働きを整える作用があります。ラディッシュが料理の付け合わせに使われるのは、こうした理由からなのですね。

■アントシアニン
ラディッシュに含まれるアントシアニンという色素成分は、抗酸化性に優れています。抗酸化作用により、コレステロール低下や動脈硬化の予防。老化の予防などの効果が期待されます。

また、アントシアニンは酸性のお酢と合わせると、より鮮やかな赤色になります。ラディッシュの酢漬けは、箸休めとしておいしく食べられるだけでなく、見た目も美しく仕上がる調理法です。

ラディッシュの甘酢漬け

■ビタミンC
葉および根の部分にはビタミンCが含まれます。美肌効果などが期待されますが、体内で作り出すことが出来ない栄養素なので、ラディッシュを丸ごと食べて効率的に摂取したいですね。

葉は緑黄色野菜

ラディッシュの葉は緑黄色野菜であり、ビタミン、ミネラル、そして根の部分にはないβカロテンが豊富に含まれています。柔らかい葉であればそのまま食べることができるため、サラダに混ぜて食べるのもおすすめです。葉がかたい場合は、おひたしやスープ、お味噌汁に加えるとおいしく食べられます。

葉も食べられるラディッシュは、全体を見て選ぶことがポイントです。下の3つのポイントを押さえて、おいしいラディッシュを選びましょう!

おいしいラディッシュの選び方

●形にこだわらない
実は、ラディッシュの形はあまりこだわる必要がありません。大きさが不揃いであったり、歪んだりしていても、食味には影響がないため、安心してくださいね。 ただし、飾り切りをする場合は、きれいな球体が望ましいです。用途や調理法に合わせて選ぶと良いでしょう。

●根はしまっているか
根の部分は、小ぶりでしまっているものを選びましょう。大きく育ちすぎてしまったものは、スが入っている可能性が高いです。皮はハリがあり、赤色が鮮やかなものが良いでしょう。

●葉はみずみずしいか
ラディッシュは、葉もおいしく食べることができます。そのため、葉がいきいきとしており、ハリがあるものを選びましょう。色は、鮮やかな緑のものを選びましょう。

おいしいラディッシュを楽しもう!

ラディッシュに含まれる栄養素と、選び方のポイントをご紹介しました。栄養だけでなく、鮮やかな色合いで見た目にもかわいらしいラディッシュ。品種により色が異なるため、用途によって品種を選ぶのも楽しいですね。 選び方のポイントを押さえて、おいしいラディッシュを楽しみましょう!

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