夏野菜の定番「とうもろこし」。シンプルにゆでたり焼いたりするだけで、甘みをたっぷりと感じられて、とてもおいしいですよね。野菜としてだけでなく、穀物や飼料としても使われており、汎用性の高い食材のひとつです。そんなとうもろこしの品種、選び方についてもご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
【とうもろこしの品種を解説】それぞれの特徴やおいしいとうもろこしの選び方

- 目次
- とうもろこしの品種
- 甘味種(スイートコーン)
- 爆裂種(ポップコーン)
- 馬歯種(デントコーン)
- おいしいとうもろこしの選び方
- おいしいとうもろこしを堪能しよう!
とうもろこしの品種
穀物や野菜として、幅広い食べ方があるとうもろこしですが、品種によりさまざまな特徴を持っています。今回は、よく見かける3つの品種をご紹介します。
品種名 | 特徴 | 主な用途や食べ方など |
---|---|---|
甘味種 (スイートコーン) |
粒がやわらかい 甘みが強い |
黄色・白・バイカラーの種類あり 「とうもろこし」と呼ばれる ヤングコーンは未熟な実 |
爆裂種 (ポップコーン) |
粒が小さい、皮がかたい 加熱で破裂する |
ポップコーン専用 そのままの状態で出回らない |
馬歯種 (デントコーン) |
粒がかたい でんぷん質が多い |
飼料用 コーンスターチ・コーン油の原料 |
甘味種(スイートコーン)
一般的に「とうもろこし」と呼ばれている品種です。スイートコーンの中にも粒が濃い黄色のゴールデンコーン、粒が白色のシルバーコーン、黄色の粒と白色の粒が混在しているバイカラーコーンなどの品種があります。加熱調理して食べるのが一般的ですが、近年ではみずみずしさと甘さが特徴的な生食可能なとうもろこしも増えています。
💡ワンポイント豆知識💡
「ヤングコーン」とは、品種の名前ではなく、**スイートコーンの実が大きくなる前に収穫したもの。**一般的には水煮に加工されていることが多いですが、時期によっては通常のとうもろこしのような皮つきの生の状態で販売されていますよ。
爆裂種(ポップコーン)
お菓子のポップコーンに使われる品種です。通常のとうもろこしと比べると粒が小さく、長さや太さなど、全体的に小さめのサイズです。爆裂種は粒の皮がとても固いのが特徴で、かたい粒を加熱することで、粒の中の水分が破裂し、ポップコーンができあがります。そのままの状態で見かけることはほとんどありませんが、ポップコーンとして、実は何度も口にしたことがある品種かもしれませんね。
馬歯種(デントコーン)
馬歯種は、コーンスターチの原料となるとうもろこしです。また、乾燥させて鳥や豚などの飼料にもよく使用されています。スーパーなどで見かけるコーンオイルにもこの馬歯種が使用されており、幅広く活用できることから、とうもろこしの中でも世界で一番栽培されている品種とも言われています。
おいしいとうもろこしの選び方
スーパーなどでは、山のように積まれて販売されていることも多いとうもろこし。一見違いが分かりにくい皮つきの状態でも、しっかりと鮮度を見極めることができます。3つのポイントを確認してみましょう。
皮が鮮やかな緑色
皮つきのままとうもろこしを購入する場合は、皮が鮮やかな緑のものを選びましょう。また、皮がよれていたりしおれているものは鮮度が落ちているため、避けるようにしましょう。
ひげが茶色
先端についているひげも、とうもろこしの状態を確認する重要なポイントです。ひげは茶色く褐色なものが食べごろです。反対に、ひげの先が緑色のものは、実がまだ未熟な証拠です。また、ひげはしっとりとしていて乾燥していないものを選びましょう。
粒がびっしりと並んでいる
とうもろこしの粒は、びっしりとそろって並んでいるものが好ましいです。優しく触ったときに弾力があり、ふっくらと固すぎないものを選びましょう。また、ずっしりと重みを感じるものは、水分を多く含んでいます。手に取って確認してみましょう。
おいしいとうもろこしを堪能しよう!
おやつにはもちろん、主食にもなるとうもろこし。品種により味もさまざまであるため、食べ比べてみるのも楽しいですね。正しい選び方を覚えて、みずみずしいとうもろこしを購入しましょう。
クラシルでは、とうもろこしの保存方法やレシピもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

