ネバネバ食感と特有の風味がクセになる「納豆」。ごはんとの組み合わせが定番ですが、その一方で「アツアツごはんの上にのせない方がいい」という話をどこかで聞いたことがありませんか?実はこれには、納豆に含まれるある「栄養素」が関係しているんです!今回は「納豆にアツアツごはんの組み合わせはあり?なし?」について解説します。記事の後半では納豆のアレンジレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね。
納豆をアツアツごはんにのせると損をする!?もっと早く知りたかった豆知識

納豆に含まれる成分とは…?
納豆とアツアツごはんとの関係性を探る前に、まず、納豆に含まれる成分をおさらいしておきましょう!
たんぱく質
納豆には、筋肉や臓器、皮膚、髪の毛など、人間の身体を構成する成分の「たんぱく質」が含まれています。たんぱく質は一般的に卵や肉、魚、豆類に多く含まれる成分。その中でも納豆は調理しなくてもそのまま食べられるため、手軽にたんぱく質を摂取したいときにぴったりの食品といえそうです。
ビタミンB2
納豆に含まれる「ビタミンB2」は、脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立つ栄養素です。別名「発育のビタミン」とも呼ばれており、発育促進に重要な役割を果たしています。
ナットウキナーゼ
ナットウキナーゼは、納豆が発酵する過程で生成される酵素です。血管にできてしまう血栓の主成分に働きかけ、血栓を溶かす働きをしてくれます。ナットウキナーゼは納豆特有の成分なので、せっかくなら無駄なく摂取したいですよね。
「ナットウキナーゼ」と「アツアツごはん」の意外な関係とは!?
実は、「アツアツごはん」と関連している栄養素は、先ほどご紹介した「ナットウキナーゼ」!このナットウキナーゼ、実は「熱」に弱いんです。
ナットウキナーゼは、50℃以上になると働きが急激に低下します。そのため、ナットウキナーゼを無駄なく摂取するためには、納豆を「高温にさらさない」ことが大切なんだとか。栄養面から考えると、アツアツのごはんに納豆をかけることはあまり望ましくないんですね。
加えて、ごはんをおいしく食べられる温度は40〜48℃前後だといわれています。このくらいの温度だと、お米の甘味やうまみをより強く感じるのだそう。ナットウキナーゼの効果を十分に得たい方は、適温のごはんと納豆の組み合わせを試してみるのもいいですね!
納豆のアレンジレシピをご紹介!
さてここからは、納豆のアレンジレシピをご紹介します。納豆トマトのぶっかけ冷や奴や、ふわふわ納豆うどんなど、納豆の食感と旨みを活かしたレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.ねばねばツルン 納豆トマトのぶっかけ冷や奴
ジューシーなトマトの味わいがたまらない、納豆トマトのぶっかけ冷や奴を紹介します。納豆に混ぜたタレの旨みとごま油の風味、酢のほどよい酸味のバランスが良い、クセになる一品です。つるんとのどごしがいいので、食欲がない日にもぴったりですよ。食べ応えのあるスピードおつまみをお探しのときにも、ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- トマト (80g)・・・1個
- 納豆・・・1パック
- 大葉・・・2枚
- 絹ごし豆腐・・・300g
- (A)付属のタレ (納豆)・・・1袋
- (A)ごま油・・・大さじ1
- (A)酢・・・小さじ1
- 小ねぎ・・・小さじ1
作り方
1.トマトはヘタを取り、一口大に切り、大葉は千切りにします。
2.納豆に(A)を入れて混ぜ、1のトマト、小ねぎを入れて軽く混ぜます。
3.絹ごし豆腐に2をかけ、仕上げに1の大葉を散らしたら完成です。
2.にんにく醤油のアボカド納豆和え
おつまみや副菜に大活躍!ニンニクしょうゆ風味のアボカド納豆和えを作ってみませんか?納豆のネバネバ食感とアボカドのクリーミーな食感の組み合わせがたまらない、あと引く味わいの一品です。火を使わずにたった10分でお作りいただけるので、お料理初心者の方にもおすすめのレシピですよ。冷やしたうどんやそばに合わせても絶品なので、ぜひ作ってみてくださいね。
材料(2人前)
- アボカド・・・1個
- レモン汁・・・小さじ1
- 納豆・・・1パック
- ミョウガ・・・1個
- 大葉・・・4枚
- (A)しょうゆ・・・大さじ1
- (A)すりおろしニンニク・・・小さじ1
作り方
準備.アボカドは種を取り除き、皮を剥いておきます。大葉は軸を切り落としておきます。
1.アボカドは一口大に切ります。ボウルに入れてレモン汁を加え、よく混ぜ合わせます。
2.大葉、ミョウガは千切りにします。
3.別のボウルに納豆、(A)を入れて混ぜ合わせ、1、2を加えてさらによく混ぜ合わせます。
4.味がなじんだら器に盛り付けて完成です。
3.ふわふわ納豆うどん
新食感にやみつき!ふわふわ納豆うどんのレシピをご紹介します。ふわふわに泡立てた卵白と納豆をうどんにかけ、キムチや卵黄、小ねぎをトッピングするだけで完成するお手軽レシピです。つるつると食べられて具材同士の相性もよいので、お箸がどんどん進みますよ。手早く済ませたいランチにもぴったりなので、ぜひお試しくださいね。
材料(1人前)
- うどん (ゆで)・・・1玉
- お湯 (ゆで用)・・・適量
- 卵白 (Mサイズ)・・・1個分
- 納豆・・・1パック
- 付属のタレ・・・1袋
- キムチ・・・50g
- 卵黄 (Mサイズ)・・・1個分
- めんつゆ (2倍濃縮)・・・大さじ1
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
1.鍋にお湯を沸かし、うどんをパッケージの表記通りにゆで、流水で冷やします。
2.ボウルに卵白、納豆、付属のタレを入れてふわっとするまで混ぜます。
3.器に1、2を盛り付けます。キムチ、卵黄、小ねぎをのせ、めんつゆをかけて完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
納豆を料理にも使ってみよう!
いかがでしたか?今回は納豆にまつわる豆知識と、納豆を使ったアレンジレシピをご紹介しました。そのまま食べてもおいしい納豆ですが、冷や奴やうどんのトッピング、和え物の具材などに活用することもできます。納豆の新たな魅力に気づけるかもしれないレシピに、ぜひ挑戦してみてくださいね!
※20歳未満の飲酒はやめましょう。