最終更新日 2023.10.3

マティーニってどんなお酒?味の特徴、おいしい飲み方を解説!

マティーニってどんなお酒?味の特徴、おいしい飲み方を解説!

カクテルの王様と称される「マティーニ」。普段バーに行かない方には親しみが少ないかもしれませんが、マティーニは多くの著名人たちに愛されてきた歴史あるカクテルです。今回は、マティーニの特徴や味わいをはじめ、材料であるジンとベルモットについてや、おすすめの飲み方やおつまみなどについてご紹介します。

  • 目次
  • マティーニとは? 
  • 著名人に愛された「カクテルの王様」
  • シンプルだからこそ難しい 
  • ジンとベルモットはどんなお酒? 
  • ジン
  • ベルモット
  • おいしい飲み方や、相性のよいおつまみは?
  • オリーブ

マティーニとは? 

「マティーニ」とは、主にジンとベルモットで作られるショートカクテルのこと。キリッと爽快感のある味わいの奥にほのかな甘味を感じる、やや強めのカクテルです。ピックに刺したオリーブが飾ってある、おしゃれなカクテルを見たことがある方も多いのではないでしょうか。

マティーニの材料は、ジンとベルモットのみとシンプルです。どちらも香草・薬草類を使ったお酒なので、マティーニはハーブの複雑な風味と爽やかな苦味、キレのある味わいを楽しむことができます。アルコール度数は35度程とやや高く、甘味が少ないので好みが分かれることもありますが、一度飲んだらやみつきになる方も多いそうです。

著名人に愛された「カクテルの王様」

マティーニは別名「カクテルの王様」と呼ばれており、イギリスの元首相やアメリカの文豪やなど、数々の著名人に愛されてきた歴史あるカクテルです。ハリウッドでは、大ヒットしたスパイ映画で主人公がマティーニを飲む姿が名シーンとなり、その知名度は一気に高くなりました。

また、マティーニという名の由来は諸説ありますが、ひとつ目はニューヨークで働いていた「マルティーニ」という名前のバーテンダーが考案したからという説。ふたつ目は、イタリアの酒造メーカーが自社ベルモットを使ったカクテルを作り宣伝したことから、その社名を引用して呼ばれるようになったという説です。ほかにもいくつか説がありますが、どれが本当なのかは現在もよく分かっていません。

シンプルだからこそ難しい 

マティーニは作り方がシンプルであるがゆえに、バーテンダーの腕がそのまま反映されると言われるカクテルです。

まずミキシンググラスに氷を入れたら、ステア(混ぜること)して氷の角を取ります。これには、氷の表面をなめらかにしてステアしやすくする、という目的があるので、お酒を注ぐ前に必ず行うようです。そのあと、余分な水を捨ててからよく冷やしたジンとベルモットを注ぎ、静かにゆっくりとステアしてなじませます。そして氷が入らないようにカクテルグラスに注ぎ、最後にピックに刺したグリーンオリーブを飾ればマティーニのできあがりです。ステアしすぎると氷が溶けて水っぽくなったり、逆にステアが足りないとぬるく感じたりと、マティーニをおいしく作るのは難しいと言われています。シンプルだからこそ誤魔化しが効かない、奥の深いカクテルなのです。

ジンとベルモットはどんなお酒? 

マティーニの材料はジンとベルモットのみですが、ジンを多めに加えると辛口に、ベルモットを多めに加えると甘口に仕上がります。これらふたつのお酒について、以下で詳しく見てみましょう。

ジン

ジンとは、グレーン・スピリッツ(穀物の蒸留酒)に複数の香草・薬草類を加えて造られる、アルコール度数40〜50度程の蒸留酒のこと。風味付けの香草・薬草類は「ボタニカル」と呼ばれ、その爽やかな風味とほのかな苦味を感じる、すっきりとした味わいが特徴です。ボタニカルの配合は各メーカーによって異なり、ジュニパーベリー、アンジェリカ、コリアンダー、リコリス、カルダモン、レモンピール、ジンジャー、シナモンなど、5〜10種類程度を組み合わせることが多いです。ジンを使った代表的なカクテルはマティーニ、ジントニック、ギムレットなどがあります。

ベルモット

ベルモットとは、白ワインをベースに複数の香草・薬草類、糖分、スピリッツなどを配合して造られるフレーバーワインのことです。ドライ(辛口)とスイート(甘口)があり、マティーニにはドライ・ベルモットが使われます。ドライ・ベルモットのアルコール度数は14〜20度ほどで、ハーブの複雑な風味に加えて、ほのかな甘味や苦味、酸味を感じる爽やかな味わいが特徴です。ボタニカルの種類は各メーカーによって異なりますが、ニガヨモギ、ジュニパーベリー、アンジェリカ、コリアンダー、オレンジピール、カルダモンなど、ジンと同じような種類が使われることが多いです。

おいしい飲み方や、相性のよいおつまみは?

マティーニについて知ったところでここからは、マティーニに合う料理やおつまみをチェックしてみましょう。

オリーブ

マティーニに合うおつまみといえば、やはりオリーブです。程よい酸味と塩気が、マティーニのドライなおいしさをグンと引き立ててくれますよ。

生ハム・チーズ・ナッツ

マティーニは、生ハムやチーズなど塩気の効いたおつまみと相性抜群です。手軽なおつまみがほしいときは、ナッツやドライフルーツ、チョコレートなど定番の乾き物を合わせてもよいでしょう。

生牡蠣

海外では、マティーニと生牡蠣は定番の組み合わせです。爽やかなハーブの香りが、牡蠣特有のクセを和らげてくれます。もちろん、焼き牡蠣やカキフライと合わせてもおいしいので、ぜひお試しくださいね。

シュリンプカクテル

シュリンプカクテルとは、ゆでたエビをカクテルソースにつけていただく前菜のこと。辛口のマティーニを合わせると、エビの甘味が引き立ってたまらないおいしさですよ。

フルーツ

マティーニは少しキツイと感じる方は、おつまみにフルーツを合わせるのがおすすめです。フレッシュな甘味と酸味が、マティーニのキリッとした味わいを和らげてくれます。特に柑橘やパイナップル、キウイなど甘酸っぱいフルーツと相性がよいので、ぜひお試しくださいね。

マティーニは料理やおつまみと一緒に楽しむことができる、甘味の少ないカクテルです。特に魚介を使った料理と相性がよく、爽やかな風味が口の中をさっぱりとさせてくれますよ。少しキツイと感じる方は、チェイサーを片手に少しずつ飲むのがおすすめです。

カクテルの王様!マティーニを楽しんでみよう

今回は、マティーニの特徴や味わいをはじめ、材料であるジンとベルモットについてや、おすすめの飲み方やおつまみになどついてご紹介しました。マティーニとは、ジンとベルモットで作る辛口のカクテルであり、多くの歴史的著名人たちに愛されてきたカクテルです。バーに行く機会があったらぜひ試してみてはいかがでしょうか。

※20歳未満の飲酒はやめましょう。

※妊娠中の方、授乳中の方妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。またアルコールに弱い方、運転時、スポーツ時、入浴時はアルコールの摂取をお控えください。

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