巨峰の保存方法｜長持ちのコツ｜「ブルーム」が鮮度を保つ

ジューシーで濃厚な甘味が魅力のぶどう。そのままいただくのはもちろん、巨峰をふんだんに使ったパフェやゼリーは格別のおいしさですよね。

しかし、せっかくおいしい巨峰を手に入れても、正しく保存しないと鮮度が落ちて、いつの間にか実が房から外れてしなびてしまいます。そこで今回は、巨峰の正しい保存方法と長持ちのコツをご紹介します。しっかりとポイントを押さえて、巨峰のおいしさを存分に楽しみましょう！

巨峰の表面に付いている白い粉は「ブルーム（果粉）」と呼ばれるもので、水分の蒸発を防いで鮮度を保つ効果があります。このブルームを洗い流すと実が傷みやすくなってしまうので、巨峰を冷蔵保存する場合はブルームを洗い流さないことが大切です。

巨峰は収穫後追熟しないので、時間が経ってもそれ以上甘くなりません。購入する際は必ず新鮮なものを選び、できる限り早く食べきるようにしましょう。また、一度に食べきれない場合は冷凍保存することもできます。

■冷蔵保存の場合
①傷が付いていたり、潰れている巨峰を取り除く
②ハサミで枝を2〜3mm程度残して実を切り離す
③保存容器に乾いたキッチンペーパーを敷き、実が重ならないように並べる
④蓋をして冷蔵庫の野菜室で保存する

【ポイント】
・巨峰は食べる直前に洗うようにしましょう。
・房ごと保存すると実が潰れてしまうので、必ず一粒ずつ切り離すようにしましょう。
・枝を2〜3mm程度残して実を切り離すことで、果汁の流出を防ぐことができます。実を枝から引きちぎると果汁がにじみ出て、傷みやすくなってしまいます。
・キッチンペーパーは3日に1度取り替え、できる限り早く食べきるようにしましょう。

■冷凍保存の場合
①傷が付いていたり、潰れている巨峰を取り除く
②ハサミで枝を2〜3mm程度残して実を切り離す
③流水でサッと洗って水気を切り、乾いたキッチンペーパーで拭き取る
④冷凍用保存袋に重ならないように入れ、口を閉じる
⑤冷凍庫で保存する

【ポイント】
・召し上がる際は事前に解凍せず、皮をむいてシャーベットのようにお召し上がりください。
・冷凍後は表面に流水をあてると、簡単に皮を剥くことができます。

今回は、巨峰の正しい保存方法と長持ちのコツをご紹介しました。おいしく熟した露地栽培の巨峰が市場に出回るのは、8月〜9月の短い間のみ。せっかくなら、正しい保存でそのおいしさを長持ちさせたいですよね。

また、冷凍した巨峰をジュースやカクテルの氷代わりに加えると、鮮やかな黄緑色が映える上にシャリシャリとした食感も楽しめますよ。

クラシルでは、巨峰の選び方についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。