トルコの定番「カダイフ」ってどんな食材?特徴や代用方法をご紹介

トルコの定番「カダイフ」ってどんな食材?特徴や代用方法をご紹介

トルコをはじめ中東のお菓子や料理に使われる「カダイフ」。主に小麦粉と水で作られた細い麺状の食材で、別名「天使の髪」とも呼ばれており、今話題のドバイチョコレートにも使われています。今回はそんなカダイフの特徴やカダイフを使ったスイーツ、さらに活用方法などをご紹介します。トルコの伝統食材カダイフの魅力に迫ってみましょう!

  • 目次
  • トルコの伝統食材「カダイフ」とは
  • カダイフを使ったお菓子や活用方法
  • カダイフがないときは?代用方法をご紹介
  • サクサク食感のトリコになりそう!

トルコの伝統食材「カダイフ」とは

カダイフとはトルコやギリシャが発祥といわれる、主に小麦粉と水で作られた生地を細い麺状にした食材です。カダイフ(Kadayıf)はトルコ語で「やわらかい」を意味する言葉であり、英語ではkadaifと書きます。

カダイフの生地は冒頭で触れたように小麦や水などの材料を混ぜ合わせて作ります。ダマをなくすため、ふるいや目の細かいザルに通したら専用の機械で細い麺状に注ぎ、焼いていくのだそうです。カダイフを作る機械には、熱したローラー式のものや回転する円形の鉄板などがあります。

カダイフはその細い見た目から「天使の髪」とも呼ばれており、トルコをはじめとした中東や地中海を中心にスイーツや料理に使われているんですよ。最近話題のドバイチョコレートにも使われていて、世界中から注目が集まっています。

韓国で大流行中!ドバイチョコレートの特徴や簡単な作り方はこちら

カダイフを使ったお菓子や活用方法

それではここで、カダイフが使われている主なスイーツや活用方法をチェックしてみましょう!

カダイフ・タトゥルス(Kadayif Tatlisi)

トルコで有名なスイーツですが、特にトルコ南東部で親しまれている伝統スイーツです。カダイフに溶かしバターを加えて混ぜ合わせ、半量を耐熱皿に広げたら、その上にピスタチオやクルミなどのナッツをのせます。そして残りの生地をのせて、オーブンで焼き上げたらできあがり!焼き上がったものにシロップをたっぷりかけていただきます。

ほかにも炒めたカダイフにカスタードクリームのようなものを合わせて作るタイプなど、お店や家庭によって作り方はさまざまですが、オーブンで焼き上げて作るものが一般的なようです。トルコでは、スイーツを取り扱うお店だけでなく、レストランのデザートメニューにも必ずある、人気のスイーツなんですよ。

クナーファ(キュネフェ(Kunefe))

クナーファは、溶かしバターを加えた生地にチーズをはさんで焼き上げた、中東で定番の伝統的なスイーツです。トルコでは「キュネフェ」と呼ばれています。カダイフタトゥルスと同じく、仕上げにシロップをたっぷりかけて、くだいたピスタチオをトッピングして食べます。サクサクとしたカダイフの食感ととろーりと伸びるチーズ、そして甘いシロップが組み合わさって、やみつきになる味わいなのだそうですよ!

ちなみにここではお菓子としてのクナーファをご紹介しましたが、エジプトやイラク等では、カダイフと同じような生地を「クナーファ」と呼びます。

その他の活用法

カダイフはスイーツだけでなく、料理でも使える食材です。有名なのはエビのカダイフ揚げで、エビにカダイフを巻き油で揚げて作ります。エビフライとはまた違ったサクサクとした食感が心地よく、お酒のおつまみにも最適です。中華料理店などでも見かけることがあります。

エビのほかにもホタテや魚に巻いて揚げたり、肉にも合わせやすいです。料理のトッピングに使って、食感のアクセントを出すこともあります。

カダイフがないときは?代用方法をご紹介

注目されているカダイフですが、なかなか一般的なスーパーでは手に入りにくい食材です。稀に輸入食材店や業務用食材を扱うスーパーなどに置かれているほか、通販などでは購入できますが冷凍食品のものが多く、価格もそれなりに高価なため手が出しづらいという方も多いかもしれません。そこでここからは、カダイフの代用として使える食材をご紹介します。

春巻の皮

春巻きの皮を細く切れば、カダイフと同じように使えます。春巻の皮も主に小麦粉と水などを混ぜ合わせて作られているので、カダイフと同じようなサクサクとした食感を再現できますよ。できるかぎり細く切ることがポイントです。

そうめん

カダイフで作るエビフライなど、衣の代わりに使いたいときはそうめんを使ってみましょう。ゆでたそうめんを食材に巻き付けて揚げれば、サクサク食感のおかずやおつまみが手軽に作れますよ。ただし、そうめんには塩分が含まれているため、スイーツレシピには不向きです。

ココナッツロング

ドバイチョコレートやスイーツ作りで代用したい場合は、ココナッツロングもカダイフの代わりに使えます。ココナッツロングをバターなどで香ばしくなるまで炒めて使えば、サクサク食感を再現できますよ。ただ、ココナッツには風味があるため、カダイフで作るものと味わいは異なります。

皿うどん

皿うどんもカダイフの代わりに使える食材です。すでに油で揚げてあるため、バターであらかじめ炒める工程をはぶくことができます。揚げ物には向いていませんが、食材にひと工夫することで、揚げ物風の一品を作ることも可能です。食材にソースやマヨネーズなどをまとわせ、そこに砕いた皿うどんをまぶせば、簡単にカリカリ食感を楽しめるおかずが完成します。

ちなみに、クラシルが紹介しているドバイチョコレートの作り方は、皿うどんで代用しています。入手しやすいのでおすすめですよ。

サクサク食感のトリコになりそう!

今回は、カダイフの特徴や使い方、代用方法についてご紹介しました。なかなか手に入りづらいですが、クセがないためスイーツや料理など幅広い楽しみ方ができる食材です。もし見かけたらぜひ手にとっていただき、日々の料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。

人気のカテゴリ