「イタドリ」という山菜を知っていますか?日本全国各地に自生するタデ科の多年生草本であり、日本で古くから親しまれています。とくに高知県の人々にとっては馴染み深い食材なのだとか。この記事では、イタドリの味や特徴、産地や収穫時期、そしておいしい食べ方まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
イタドリとは?味や特徴、おいしい食べ方についても解説!
- 目次
- イタドリとは
- 薬草としても利用されてきた歴史
- 【イタドリの特徴】イタドリの味わいや食べ方
- イタドリの産地や収穫時期
- イタドリの下処理やアク抜き方法
- イタドリの食べ方
- イタドリを使った料理に挑戦してみよう!
イタドリとは
イタドリとは、日本各地に自生するタデ科の多年生草本で、古くから親しまれてきた山菜です。
イタドリは、日当たりの良い土手や川原、山崩れの跡など、さまざまな場所で自生していて、その強い生命力と独特の風味から、料理などに利用されてきました。
薬草としても利用されてきた歴史
和名は「スカンポ」や「ドングイ」とも呼ばれ、春先に若芽を摘んで食用として使われます。また、「イタドリ」という名前は、「痛みを取る」という意味から来ており、古くから薬草として利用されてきたのだそうです。
茎や根には抗酸化作用や抗炎症作用が期待される成分が含まれ、漢方薬や民間療法でも使われています。
【イタドリの特徴】イタドリの味わいや食べ方
続いて、イタドリの味わいや食感など、特徴を見ていきましょう。
イタドリの味わい
イタドリは、ほどよい酸味とシャキシャキとした食感が特徴の山菜です。生の状態だと酸味が強めですが、調理することでその酸味が和らぎ、より食べやすくなります。ゆでたり炒めたりすると、イタドリの持つ独特の風味が引き立つのも特徴のひとつです。
また、しっかりとした茎の食感は噛むたびに心地よく、調理法によってさまざまな楽しみ方ができます。
食感を活かす食べ方
イタドリはゆでたものをサラダの具材として使ったり、下処理したものを炒め物や漬物にするのが一般的です。特に穂先は天ぷらにすると軽やかな食感と香りが際立ちます。ごま油で炒めると風味がさらに引き立ち、おいしさが増すのも魅力です。
日本の山菜の中では比較的知名度が低いものの、その独特な味わいと食感は多くの料理に活用されています。特に春の若芽が出る時期には旬の新鮮なイタドリを使った料理が楽しめ、季節の味覚として重宝されているんですよ。
イタドリの産地や収穫時期
イタドリは東アジア原産の植物で、日本、台湾、朝鮮半島、中国に広く分布しています。日本では特に高知県がイタドリを食用として出荷・販売していることで有名です。また、和歌山県の西牟婁地方山間部でも生産が行われており、龍神村では宿泊施設でも提供されています。
イタドリの旬は主に4月で、この時期には新鮮なものが市場に出回りますが、塩漬けなどの加工品として保存されることが多く、年間を通じて楽しむことが可能です。
イタドリの下処理やアク抜き方法
収穫したイタドリにはシュウ酸が含まれているため、そのまま食べることはオススメしません。イタドリをおいしく食べるためには、適切な下処理とアク抜きが重要です。
①根本を切り落とす
新鮮なイタドリを選び、根元のかたい部分を切り落とします。
②葉と茎に分けて、茎の皮を剥く
茎と葉に分けてそれぞれを水洗いし、茎の部分は皮を剥いておきましょう。さっと湯通し、太い方から細い方に向かって引っ張るようにすると簡単に剥けます。
③色が変わるまで茹でる
80℃のお湯に入れて、色が変わるまで茹でてください。
④数時間〜一晩水にさらしてアクを抜く
数時間からひと晩ほど水にさらして、アクを抜いたら下処理は完了です。
イタドリの食べ方
イタドリは、さまざまな調理法で楽しむことができます。ここからは、イタドリの代表的な食べ方をいくつか紹介します。
漬け物
イタドリは、漬け物などに加工されて販売されていることがほとんどです。塩漬けにすることで保存性が高まり、年中食べることができます。また、ほどよく水分が抜けることでシャキシャキとした食感を楽しめるのも魅力です。
和え物
イタドリは、春先に出てくるタケノコ状の若芽を和え物にして食べるのも一般的な食べ方です。白和えや酢みそ和えにすると、春らしい爽やかな風味が味わえます。さっぱりとした味わいなので、箸休めの一品としても最適です。
佃煮
イタドリは、佃煮にしてもおいしく食べられます。イタドリは、フキに似た独特な風味と酸味がありますが、煮て佃煮にするとほとんど気になりません。シンプルだからこそその風味と食感を楽しむことができるため、多くの人々に親しまれています。
煮つけ
塩抜きしたイタドリをだし汁で煮て、しょうゆや砂糖で味つけすると、やわらかい食感に仕上がり、甘みが引き立ちます。季節の恵みを感じられる一品なので、イタドリが出回り始めたらぜひ試してみてくださいね。
天ぷら
イタドリの天ぷらは、イタドリの酸味とサクサクとした食感を楽しめる人気の調理法です。天ぷらにする場合は、やわらかい穂先を使うのが一般的。旬の時期のイタドリを手軽に楽しみたい方は、ぜひ天ぷらに挑戦してみてください。
炒めもの
下処理したイタドリを油で炒めて、砂糖やしょうゆで味つけした「イタドリの油炒め」は、ごはんのお供にぴったりな高知県の郷土料理です。シンプルでありながらもやみつきになりますよ。お好みでごま油やにんにくを入れると風味が増してさらにおいしくいただけます。
💡ワンポイント豆知識
高知県では全域でイタドリが採れるため、昔は生のイタドリの皮をむいて、おやつ代わりに食べていたのだとか!生のイタドリを使う場合には、熱湯にくぐらせたらすぐに冷水に入れ、水にさらしておいたものを使用して作ってみてくださいね。冷凍や塩漬けのいたどりを使う際は、水にさらして塩と酸味を抜いた状態のものを調理しましょう。
ジャム
イタドリは、独特の風味と酸味を活かしジャムとして楽しむことができます。イタドリジャムはその風味から、イギリスなどのヨーロッパで食べられているタデ科の多年草「ルバーブ」のような味わいとも評されることがあり、トーストやヨーグルトによく合うんですよ!山菜の新しい楽しみ方に挑戦したい方は、ぜひお試しくださいね。
ピクルス
下処理をしたイタドリをピクルス液に漬け込むと、ピクルスとして楽しめます。ピクルス液の温度が高すぎると、せっかくの食感を損なう可能性があるので、漬け込むイタドリの量が少ないときには注意しましょう。
イタドリを使った料理に挑戦してみよう!
いかがでしたか?イタドリは、春先に若芽を摘んで食用として親しまれている山菜のひとつです。ほどよい酸味と食感を楽しめる食材なので、もし見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
