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今さら聞けない「メスティン」とは?基本の使い方や調理方法、飯ごうとの違いも解説

今さら聞けない「メスティン」とは?基本の使い方や調理方法、飯ごうとの違いも解説

近年のキャンプブームとともに人気を集めている、スウェーデン発祥の「メスティン」。日本では、炊飯に使う取っ手付きの箱型飯ごうとして使用されているほか、メスティンを活用したさまざまなアイデアレシピも続々と登場しています。そこで今回はそんなメスティンの使い方やお手入れの方法などについてご紹介します。

  • 目次
  • メスティンとは
  • メスティンと他の調理器具の違い
  • 使い始めの下準備
  • メスティンを使った調理法
  • メスティンで調理する際の注意点
  • こんな料理も!?メスティン活用レシピをご紹介
  • 調理から収納まで大活躍なメスティンはやっぱりすごかった!

メスティンとは

メスティンとは、四角いアルミ製の飯ごう(mess tin)のこと。フタ付きの本体に折りたたみ式のハンドルがついたシンプルな構造で、熱伝導がよく軽くてコンパクトなのが特徴です。

とくに人気の理由として、炊飯が失敗しにくいが挙げられます。さらに、1台で「炊く」だけでなく、ゆでる・蒸す・煮る・焼くまで幅広く活用でき、炊き込みごはんやリゾット、蒸しパン、アヒージョなどの料理も楽しめるんですよ。

メスティンと他の調理器具の違い

キャンプやアウトドアで活躍する調理器具にはいろいろな種類がありますよね。その中でも「メスティン」は、コンパクトなのに炊飯から蒸し料理までこなせる点が魅力です。

ここでは、メスティンとよく比較される3つの道具「飯ごう」「コッヘル」「クッカー」との違いを、わかりやすくまとめてみました。

主な用途 炊飯のしやすさ 汎用性
メスティン

炊飯+多用途

飯ごう

炊飯中心(+蒸し料理など)

コッヘル

登山・軽量調理

クッカー

総合(炒め・煮込みなど)

どれもそれぞれのよさがありますが、「炊飯がうまくできて、ほかの調理もいろいろ試してみたい」という方には、やっぱりメスティンがぴったりです。

メスティン

メスティンは、炊飯がしやすいアルミ製の四角い調理器具です。お米がムラなく炊けるうえ、蒸す・焼く・煮る・ゆでるなど幅広い料理に対応できます。

角型なので食材がすっきり収まり、スペースの無駄が出にくいのも魅力のひとつ。最近はシーズニング不要の加工済タイプも増えていて、アウトドア初心者でも扱いやすくなっています。

飯ごう

昔ながらの飯ごうは、吊り下げ調理で炊飯が得意な道具です。焚き火に吊るして炊くスタイルは、アウトドアらしい雰囲気が味わえると今も根強い人気を誇ります。

最近は「中ふた」を使った蒸し料理などのアレンジも増えており、実は汎用性も高め。ただ、形状的に持ち運びや収納面ではメスティンに軍配が上がります。

コッヘル・クッカー

「コッヘル(Kochgeschirr)」はドイツ語で調理器具のこと、「クッカー(cooker)」は英語での呼び方です。言語の違いこそあれ、どちらもアウトドア用の鍋やフライパンなどを含む調理器具全般を指しています。

日本では、コッヘル=登山向けの軽量な片手鍋、クッカー=キャンプ用の調理器具セットというイメージで使い分けられることが多いですが、厳密な違いはありません。

どちらも多用途に使える汎用性の高さが魅力ですが、炊飯のしやすさという点では、火加減の調整やコツが必要になるため、メスティンの方が安定して炊けるというメリットがあります。

使い始めの下準備

アルミ製のメスティンは、使用する前にちょっとしたお手入れを済ませておくと、よい状態で長く愛用することができます。その事前に行う作業というのが、焦げや変色を防ぐ効果がある「シーズニング」です。

最近は加工済みタイプも増え、シーズニングが不要な製品も多くあります。まずはお手持ちのメスティンが無垢アルミか加工済みかを確認し、必要な手入れだけ行いましょう。詳しくはメーカーの取扱説明書を確認してみてくださいね。

なんだか難しそうに感じますが、メスティンのシーズニングはとってもシンプル!メスティンに米のとぎ汁を入れ、10~15分煮沸しておくことでメスティンの表面に皮膜ができ、焦げ付きなどを防ぐことができるのだとか。

大切なキャンプギアを長く大事に使うためにも、使用前にこうしたお手入れをしっかりしておきたいですね。

メスティンを使った調理法

上記でもご紹介したように、炊飯以外にもさまざまな調理が楽しめるメスティン。ほかにどのような活用方法があるのかをあらためてチェックしてみましょう。

炊飯

メスティンのもっとも代表的な使い方である炊飯調理。白米を炊くのはもちろん、さまざまな食材や調味料を合わせて炊き込めば「炊き込みごはん」を作ることもできます。

水分量を変えれば、リゾット作りも可能です。

ゆでる

箱型の形状で深さもあるメスティンなら、お湯を沸かしてゆでる調理も可能です!

野菜のほか、パスタやうどんなどの麺類をゆでることもできます。

焼く

フライパンのように、焼く調理もできるメスティン。

アウトドアでは朝食など、ちょっとしたものを焼くことができる調理器具があると重宝します。

煮る

容量は限られますが、煮る調理もメスティンで可能です。お鍋など大きな調理器具を持っていかなくても、簡単なスープなどはメスティンで作ることができます。

オリーブオイルを使用して作るアヒージョなどもメスティンを活用すれば、アウトドアで手軽に作ることができますよ。

蒸す

メスティン専用の網を組み合わせれば、蒸し料理だっておまかせ!

網の下に水を入れ、網の上に食材をのせたらフタをして加熱すれば、蒸し料理の完成です。

メスティンで調理する際の注意点

さまざまな調理法で楽しめるメスティンですが、使用する際には注意しなければいけないポイントがいくつかあります。

まずは過度な強火を避けること。メスティンは薄いアルミ素材でできているため、強い火には注意が必要です。

また、燻製に使用するなど、水気が少ない状態での調理も不向きです。水気が少ない状態で調理を続けてしまうと熱損の可能性があるので、こちらも合わせてチェックしておきましょう。

こんな料理も!?メスティン活用レシピをご紹介

メスティンがどんなものかわかったところで、メスティンを活用して作る絶品レシピをチェックしてみましょう!

メスティンで本格カオマンガイ🌿 簡単激うまダレ

さまざまな調理法で楽しめるメスティンですが、やはり定番の「炊飯」からチャレンジしてみるのがおすすめです!しかもこのレシピは、ただお米を炊くだけでなく、鶏もも肉をのせてタイ料理の中でも人気のあるカオマンガイに仕上げました。鶏肉の旨味がごはん全体に染みて絶品!ラー油の辛みが効いたコク深いタレをかけてお召し上がりください。

調理から収納まで大活躍なメスティンはやっぱりすごかった!

キャンプブームとともに定番のキャンプギアとなった「メスティン」。炊飯はもちろん、蒸す、焼く、煮るなどさまざまな調理法で使える人気のアイテムですよね。今回はそんなメスティンの基本的な使い方をはじめ、飯ごうやコッヘル、クッカーとの違いやさまざまな調理方法について解説します。ぜひチェックしてみてくださいね。

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