丁寧に作るタンドリーチキン

■作り方 【1】鶏肉は1枚を4つに切ります。 鶏肉は、水洗いして水気を拭いてから調理すると、臭みが取れます。 鶏もも肉はキッチンバサミを使うと切りやすいです。 血合いや黄色い脂がある場合は、雑味が出てしまいますので、取り除くことをおすすめします。 白い筋がある場合は、取り除いておきましょう。加熱すると硬くなります。 【2】マリネ用調味料を加えよくもみ込み、冷蔵庫で30分ほどねかせます。 今回はボウルを使っていますが、ポリ袋やバットを使っても構いません。 このひと手間で、より臭みを取り除き、塩味をしっかりと入れます。 ねかせている間に、次の手順に進み、合わせ調味料を用意しておくとよいです。 【3】合わせ調味料の材料をよく混ぜ合わせます。 今回はボウルを使っています。保存袋や保存容器を使っても構いませんが、ボウルのほうが調味料が均一に混ざるため、扱いやすいです。 玉ねぎの皮は、皮ごと半分に切ってから、上下を切り落とし、下側から皮をむくと、比較的むきやすいです。 ヨーグルトは重さを量りながら加えると、確実に味が決まります。 【4】手順2の鶏肉の汁気を切って合わせ調味料に入れ、よくもみ込んで1時間以上漬けます。 ボウルを使う場合は、ラップで密封してから冷蔵庫に入れましょう。 冷蔵庫で一晩（8時間）以上漬け込むと、よりおいしく仕上がります。 この時点で冷蔵5日、冷凍1か月保存可です。ただし、解凍肉を使う場合は、再冷凍になり、仕上がりがパサついておいしさが半減しますので、冷凍保存は避けましょう。 【5】ここまでの手順で鶏肉に付着しているカンピロバクターが飛散しています。食中毒を防ぐため、シンク、まな板はしっかりと洗浄し消毒しましょう。 鶏肉を洗った際にシンクに飛び散ったり、まな板に付着していますので、しっかりと洗い、消毒しましょう。消毒は熱湯を回しかけるか、手軽で確実なアルコール消毒がおすすめです。 ■魚焼きグリルでの焼き方 【6】漬け汁を除いて魚焼きグリルに並べます。 私は受け皿にアルミホイルを敷き、網にサラダ油（分量外）を塗っています。アルミホイルを捨てるだけで脂の処理が出来るので便利です。 鶏肉は焼くと縮みますが、4枚ずつ焼くほうが無難です。 【7】9～10分焼き、ひっくり返して4～5分目安で焼きます。 多少焦げても構いません。そのほうがおいしいです。 火加減の調整ができる場合は、強火で焼き、焦げが気になるようなら中火にするとよいです。 【8】残りの鶏肉も同様に焼き上げます。 【9】保存の際は、 粗熱を取ってから、充分に消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。 ■オーブンでの焼き方 手順5までの下ごしらえは同様です。 【6】オーブンを220℃に温めます。天板に網を乗せ、漬け汁を除いて並べます。 【7】中段に入れ、25～30分ほど焼きます。 途中焦げが気になるようなら、上からアルミホイルをかぶせるとよいです。 ■フライパンでの焼き方 焼き上がりが魚焼きグリルやオーブンとは違いしっとりとした焼き上がりです。手順5までの下ごしらえは同様です。 【6】フライパンにサラダ油（分量外）を薄くひき、漬け汁を除いて、鶏肉の皮目を下にして並べ、ふたをせずに強めの中火で熱します。 【7】9～10分ほど経ち、フライパンに面している側に焼き色が付いたらひっくり返します。 【8】ふたをして弱火にし、5～6分ほど蒸し焼きにします。 【9】ふたを開け、強めの中火にし、煮汁を飛ばすように1～2分ほど沸騰させます。 【10】煮汁が少なくなり大きな泡立ちが出てきたら、全体を混ぜ合わせて鶏肉に煮汁を絡め火を止めます。 多少焦げ目が付いても構いません。そのほうがおいしいです。 【11】しっとりとした仕上がりです。 【12】保存の際は、 粗熱を取ってから、充分に消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。 【漬け汁活用法その1：カレー麺】 タンドリーチキンをフライパンで作った際の、残ったソースも活用できます。 カレー鍋のつゆとしても。 ■材料（2人分） 漬け汁：4人分の残り トマト（※1）1個 水　450ml めんつゆ（3倍濃縮）　50ml お好みの麺（※2）　乾麺なら80～100g×2、生麺なら120～170g×2 長ねぎなど、お好みの具材 （※1）トマトが入手しにくい場合、カットトマト1缶を使用しても構いません。濃いめに仕上がります。 （※2）うどん／そば／中華麺／緑豆春雨などが合います。 ■作り方 【1】麺はゆでておきます。トマトは洗って水気を拭き、皮ごとすり下ろします。 【2】水とめんつゆを計量し、合わせておきます。 【3】フライパンか鍋に、漬け汁、手順1ですりおろしたトマトを入れて混ぜ合わせ、中火にかけます。 タンドリーチキンをフライパンで作った際の、残ったソースも活用できます。 【4】時々混ぜながら、ペースト状になるまで加熱したら、手順2のめんつゆを加えて、のばします。 【5】時々混ぜながら、全体が沸騰するまで加熱したら、ゆでておいた麺、お好みの具材を加え、ひと煮立ちさせます。 【6】出来上がりです。 【漬け汁活用法その2：チキンカレー】 具材は、タンドリーチキンを加えても良いですし、新たに鶏肉を加えても構いません。 ■材料（ 2人分） オリーブオイル　大さじ2 クミン　小さじ1 漬け汁：4人分の残り トマト※　1個 砂糖　小さじ1 水　250ml タンドリーチキン4枚　または　鶏もも肉1枚（ひと口大に切る） きのこ類、パクチー、青唐辛子など、お好みの具材 ※トマトが入手しにくい場合、カットトマト1缶を使用しても構いません。濃いめに仕上がります。 ■作り方 【1】トマトは洗って水気を拭き、皮ごとすり下ろします。 【2】フライパンにオリーブオイルとクミンを入れ、弱火にかけ、クミンの周りに細かな泡が立ち、クミンの香りが立つまで加熱します。 【3】漬け汁、手順1ですりおろしたトマト、砂糖を加え、中火にし、混ぜながらペースト状になるまで加熱します。 【4】タンドリーチキンまたは鶏もも肉を加え、かき混ぜながらペーストをなじませます。 鶏もも肉を使う場合、鶏肉から肉汁が出てきたら、少し火を強め、表面が少し色づくまで炒めます。 【5】水を加えて強火にし、沸騰させます。 鶏もも肉や、お好みの具材を使う場合、沸騰後、ふたをして弱火にし、さらに7～8分ほど煮ます。 最後に味をみて、薄いようなら塩で整えます。塩はほんの少量でとても味が濃くなりますので、少々（親指と人差し指でつまんだ量：小さじ1/8～1/6目安）を振り入れて、全体をかき混ぜてなじませてから、味をみて調整しましょう。 【6】出来上がりです。 ■作り置きのコツ・ポイント ヨーグルトは重さを量りながら加えると確実に味が決まります。 鶏もも肉は、1)水洗いして水気を拭き取り、2)血合いや黄色い脂を取り除き、3)筋を断ち切ってから調理すると、臭みや雑味が取り除かれ、硬く不快な舌触りもなくなります。 魚焼きグリルは受け皿にアルミホイルを敷くと、アルミホイルを捨てるだけで脂の処理が出来るので便利です。 保存の際は粗熱を取ってから、充分に消毒した保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。 ■アレンジのヒント いただく際、添えておいしい香味野菜：パクチー カレー粉に代えて：ガラムマサラ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、パプリカパウダーを、4人分各大さじ1/2、8人分各大さじ1使用します。 違う具材を漬けて焼いても：ウインナー、ゆで卵、玉ねぎ（クシ型に切る）、じゃがいも（1cm程度の厚さに薄切り） ブリトー：レタスやキャベツの千切り、トマトなどの野菜と、スライスチーズと一緒にトルティーヤで挟みます。 お弁当のおかずにも。 残った漬け汁は、あと1回程度は再利用できますが、最初に作ってから5日間以内に使い切りましょう。 https://mayukitchen.com/old-fashioned-tandoori-chicken/