「ポルチーニ」とは？食材の特徴や活用レシピもご紹介！

世界三大キノコに数えられる「ポルチーニ」。イタリア語で「子豚」という意味で、日本ではヤマドリタケとも呼ばれています。パスタなどの洋食で定番の食材ですよね。この記事ではポルチーニの特徴や名前の由来などを解説します。記事後半のポルチーニのクリーミーパスタやとろーりクリームパイなど、絶品レシピも必見ですよ！

ポルチーニは、ハラタケ目イグチ科ヤマドリタケ属に属するキノコです。トリュフや松茸と並び世界三大キノコとされています。特有の香りと歯ごたえのよさが魅力で、パスタやリゾットをはじめ、さまざまな料理に活用されています。

ポルチーニといえばイタリアというイメージが強いですが、実はヨーロッパでの主な産地はポーランド。また、中国産のポルチーニもあり、中国の雲南省や、チベット（ヒマラヤ山脈）地方でも採ることができます。

栽培については、ポルチーニの一種であるススケヤマドリタケの人工栽培には成功していますが、まだまだ一般的ではありません。現在出回っているポルチーニはすべて天然のものを採取したものです。そのため、日本で購入するものは高額であることがほとんど。販売されているものの多くは乾燥のポルチーニですが、50gで1000～1500円ほどのようです。

ポルチーニという単語は、イタリア語で「子豚」を意味するポルチーノの複数形。これはポルチーニの形を子豚に例えた表現なんです。ポルチーニはエリンギをふっくらとさせたような、ころっと丸い形をしています。全体がまるまると膨らんだ様子が、まるでふっくらとした子豚の可愛らしい姿のような印象だということが、名前の由来だそうです。

ポルチーニと呼ばれるきのこには、ムラサキヤマドリタケのほか、ヤマドリタケやヤマドリタケモドキ、ススケヤマドリタケがあります。ちなみに、ヤマドリタケという名前は、日本特産種のキジ科の鳥である山鳥に似ていることからつけられています。やはり、山鳥のころころと丸みを帯びた体型や、朱い褐色の色合いがポルチーニと似ているということからこの名前で呼ばれるようになりました。キノコなのに、イタリアでも日本でも生き物に例えられているところが興味深いですよね。

ポルチーニはイタリアの松茸と称されるほどの香りのよさが特徴です。松茸よりは控えめで上品な香りですが、まるでナッツのような濃厚な香りがします。乾燥するとより凝縮された香りとなり、しょうゆのような香ばしい香りに。肉質はしっかりとしていて、ほどよい食感です。エリンギにも似た歯ごたえのよさが魅力で、火を通すとコリコリッとした食感が楽しめます。味は肉のような濃厚な旨味があり、乾燥したポルチーニを戻した汁も風味豊かで大変おいしいですよ。

日本では生のポルチーニを手に入れることはかなり難しいので、乾燥ポルチーニを使用することがほとんどでしょう。乾燥ポルチーニは使う前にやわらかく戻して下ごしらえをする必要があります。手順は干しシイタケを扱う場合と大差ありません。ひたひたの水で戻し、やわらかくなったら水気を絞ります。戻し時間はメーカーによって異なるのでパッケージの表記時間を参考にしてください。戻し汁も風味豊かで料理に活用できるので、ぜひ使ってみてくださいね。

香りがよく濃厚な旨味があるポルチーニはさまざまな料理に活用できます。ここでは定番の料理法をいくつかご紹介しますね。

■パスタ

定番なのはクリーム系のパスタ。まろやかなクリームのソースが旨味たっぷりのポルチーニと相性抜群です。また、シンプルにベーコンなどと炒めてパスタの具材として使ってもポルチーニのおいしさをダイレクトに楽しめますよ。

■リゾット

リゾットも凝縮されたポルチーニの旨味を味わえます。クリーム系のリゾットはもちろん、トマト味のリゾットも風味豊かでおいしいですよ。ポルチーニのこりこりとした食感もリゾットの絶妙なアクセントに！

■スープ

乾燥ポルチーニを戻した戻し汁ごとスープとして味わうのもおすすめ。コンソメ風味のあっさりとしたスープもおいしいですし、牛乳や生クリームなどを加えて濃厚なポタージュやシチューに仕上げるのもよいですね。ポルチーニ特有の旨味と香りをお楽しみください。

ポルチーニの特徴や味、おすすめの調理法などがわかったところで、ここからはポルチーニを使った絶品レシピをご紹介します。おもてなしにもぴったりのレシピをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

乾燥ポルチーニを使った贅沢な味わいのクリーミーパスタのご紹介です。香り豊かなポルチーニと生クリームや粉チーズを加えた濃厚なクリームソースが相性抜群！戻し汁をソースに使っているのでポルチーニの旨味がたっぷりですよ。クセになるおいしさなので、ぜひ一度お試しくださいね！

おもてなしにもぴったり！チキンとポルチーニのとろーりクリームパイを作ってみませんか？サクサクのパイの中にポルチーニと鶏もも肉の旨味が凝縮されたホワイトソースを閉じ込めました！ポルチーニの風味豊かな味わいと香りのよさを堪能できる一品です。ぜひ熱々のうちに召し上がってみてくださいね！

いかがでしたか？ポルチーニの特徴や名前の由来、味わいやおすすめの調理法に加え、ポルチーニを使った絶品レシピなどをご紹介しました。香り高く旨味たっぷりのポルチーニは料理に深いコクを与えてくれます。今までポルチーニはお店で食べるものとイメージしていた方も、乾燥ポルチーニを使えば、おうちでもポルチーニを使った料理を作ることができますよ。今回ご紹介したレシピなども参考にしていただき、ぜひポルチーニを料理に取り入れてみてみてくださいね。