豚肉の旨味を堪能できる「豚肩ロース」。とんかつや生姜焼き、カレーなど、さまざまな料理で使われる食材なので、食卓に上る機会も多いのではないでしょうか?そんな価格も手頃で便利な豚肩ロースですが、さまざまな栄養素が含まれているんです。
豚肩ロースの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

今回は、豚肩ロースの栄養素や、おいしい豚肩ロースの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
- 目次
- これで固くならない!豚肩ロースを柔らかくする方法とは?
- 主要な栄養素はこちら
- たんぱく質とビタミンB1が豊富!
- おいしい豚肩ロースの選び方
- おいしい豚肩ロースを選んで味わおう!
これで固くならない!豚肩ロースを柔らかくする方法とは?
さまざまなレシピに登場する豚肩ロースですが、赤身の部分が多いため、そのまま加熱すると身が縮んで固くなってしまいがちです。そんな豚肩ロースを柔らかくジューシーに仕上げるコツはズバリ「肉の保水量を高めること」です。調理の前にひと手間かけるだけで、料理の出来栄えがグンと変わりますよ!
・筋切りをする
豚肩ロースには、筋繊維と呼ばれる固い筋があります。筋繊維は赤身と脂身の間にあり、加熱することでギュッと収縮します。肉が縮んだり反り返ったりする原因になってしまうので、包丁の先を使って筋繊維を断ち切りましょう。こうすることで、肉が縮まずに柔らかな食感を保ちやすくなりますよ。
・酒に漬け込む
酒に含まれるアルコール分は肉の保水性を高めます。あらかじめ豚肉に水分をしっかりと含ませておくと、加熱しても肉の中に水分がしっかりと残るのでジューシーに仕上がります。また、酒には肉の臭みを取る効果もありますよ。酒に漬け込んで冷蔵庫で30分ほど置き、調理する前に水気を拭き取って使用してくださいね。
・ヨーグルトに漬け込む
ヨーグルトに含まれる「プロアテーゼ」という酵素が、たんぱく質を分解して柔らかくしてくれます。また、ヨーグルトの乳酸菌には、筋繊維をほどけやすくして肉の保水性を高める効果があり、ヨーグルトの脂肪分には肉の臭みを吸い取る効果があります。豚肉にプレーンヨーグルトをたっぷりと塗り、冷蔵庫で30分ほど置きましょう。加熱する前にヨーグルトをこそげ取るか、キッチンペーパーなどで拭き取ってお使いください。
主要な栄養素はこちら
豚肩ロース100g[大型種肉]に含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 237kcal
・水分 62.6g
・たんぱく質 17.1g
・脂質 19.2g
・炭水化物 0.1g
・カリウム 300mg
・リン 160mg
・ビタミンB1 0.63mg
・ビタミンB12 0.5μg
たんぱく質とビタミンB1が豊富!
豚肩ロースは、健康な体作りに欠かせない栄養素であるたんぱく質とビタミンB1を豊富に含んでいます。以下、詳しく見ていきましょう。
■たんぱく質
たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚など、体の構成にかかわる大切な栄養素です。また、ホルモンや酵素、抗体など、体を調節するはたらきもあります。たんぱく質が不足すると、体力や免疫力が低下するおそれがあるため注意が必要です。
■ビタミンB1
ビタミンB1は、摂取した炭水化物をエネルギーに変換するので、疲労回復効果があると言われています、また、健康な皮膚や粘膜の生成をサポートするはたらきもあるんですよ。ビタミンB1が不足すると脚気の原因になると考えられています。
■ビタミンB12
ビタミンB12は、赤血球の形成を手助けして血液の量を増やします。そのため、貧血の予防や改善に効果が期待できます。ビタミンB12が不足すると、倦怠感や動悸、息切れ、立ちくらみなどの症状を引き起こす可能性があるので、十分に摂取するようにしましょう。
おいしい豚肩ロースの選び方
新鮮でおいしい豚肩ロースを選ぶポイントは以下の3つです。
■赤身の色が濃く、脂身との境目がはっきりしている
まずは、豚肩ロースの色をチェックします。赤身の色が濃く、脂身は白~薄いクリーム色のものが新鮮ですよ。赤身の色がくすんでいたり、赤身と脂身の境界線がぼやけていたりするものは鮮度が落ちている可能性が高いので避けてくださいね。
■ドリップが出ていない
スーパーに並ぶ豚肩ロースを見てみると、トレイの底に赤い水が溜まっていることがあります。これは肉の水分が流れ出てしまったもので、ドリップと呼ばれています。ドリップが出ているのはパック詰めされてから時間が経っているという証拠なので、避けるのがベターです。
■赤身と脂身のバランスがよい
赤身と脂身のバランスも重要なポイントです。赤身が多すぎるとパサつきやすく、脂身が多いと食べ進めるうちにしつこくなってきます。一般的に、赤身と脂身のバランスが7:3程度のものが良品と言われています。
おいしい豚肩ロースを選んで味わおう!
豚肩ロースに含まれる栄養素と、新鮮な豚肩ロースの選び方についてご紹介しました。 さまざまな料理に使えて体に嬉しい成分も含んでいる豚肩ロースを普段の献立に取り入れてみてはいかがでしょうか?
クラシルでは、豚肩ロースの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!