フィナンシェによく似た「ティグレ」。フランス生まれの焼き菓子で、日本では進化系フィナンシェのひとつとして注目されているんです。この記事では、ティグレという名前の意味やフィナンシェとの違い、型の代用のアイデアやおいしいアレンジ方法をご紹介します。おすすめレシピもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ティグレとは?フィナンシェとの違いや意味、基本の材料や道具からおいしい食べ方までご紹介
- 目次
- ティグレとはどんなお菓子?名前の意味や由来
- 「虎(タイガー)」を意味する焼き菓子
- 形状や味わい
- 発祥はフランス
- ティグレとフィナンシェの違い
- 専用の型がなくてもOK!型の代用アイデア
- 基本だけじゃない!ティグレのおいしい食べ方
- ティグレのレシピをご紹介
- 今年のバレンタインはティグレを作ってみよう
ティグレとはどんなお菓子?名前の意味や由来
ティグレはフランス発祥の焼き菓子です。以下で、どんなお菓子なのか詳しく見ていきましょう。
「虎(タイガー)」を意味する焼き菓子
「ティグレ」という名前は、フランス語で動物の「虎」を意味する「Tigre(ティグレ)」が由来とされています。
生地に混ぜ込まれたチョコチップが焼きあがるとまだら模様になり、これが虎の縞模様のように見えることから名付けられました。
形状や味わい
ティグレはサバラン型(リング型・ドーナツ型・オーバル型・正方形など)で作ることが多く、中心のくぼみにガナッシュ(チョコレートクリーム)が流し込まれているのが一般的です。
アーモンドパウダー(アーモンドプードル)と焦がしバターを使った香ばしい風味の生地に、チョコレートをたっぷりと加えたリッチな味わいを楽しめます。香り高いしっとりとした生地と濃厚なチョコレートとのバランスが絶妙で、フランスではフィナンシェの「豪華版」として愛されているんですよ。
発祥はフランス
ティグレは、数多くのスイーツを生み出しているフランス発祥の焼き菓子ですが、数百年の歴史があるカヌレ等とは異なり、フィナンシェのアレンジとして生まれた比較的新しいスイーツです。美しくインパクトのある見た目とリッチな味わいから人気の焼き菓子となりました。
ちなみにティグレの元となるフィナンシェは19世紀末にパリの金融街で生まれたお菓子で、「金融家」という意味を持ちます。当時、証券取引所の近くにある菓子店の職人が考案したとされており、金塊をイメージした黄金色の長方形の焼き菓子を「フィナンシェ」として売り出したのが始まりとされているんですよ。
💡ワンポイント豆知識
ティグレは、日本では長らくパティスリーの隠れた定番でした。近年の「進化系フィナンシェ」やカヌレがブームとなる流れで百貨店での催事で取り扱われる機会が増えたり、ティグレの専門店が登場するなど再注目されています。フレーバーも進化していて、チョコレートソースだけでなく、マンゴーやラズベリーなどのフルーツガナッシュを使ったものまで!お好みのティグレを選ぶ楽しみがありますよ。
ティグレとフィナンシェの違い
先ほど触れたように、ティグレはフィナンシェの進化系として親しまれていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
ひと目でわかる!材料・型・味の違い早見表
ティグレとフィナンシェは基本の材料は似ていますが、見た目や味わいに違いがあります。まずは一覧で比較してみましょう。
| ティグレ (Tigre) | フィナンシェ (Financier) | |
|---|---|---|
| 型 | リング型・ドーナツ型(サバラン型) | 長方形(金塊型) |
| 見た目 | 真ん中にくぼみがある | 金塊を模した平らな形 |
| 生地 | 焦がしバター、アーモンドプードル、卵白 | 焦がしバター、アーモンドプードル、卵白 |
| 中身 | チョコチップ入り(虎の縞模様に見える) | 基本的に入らない |
| 仕上げ | くぼみにガナッシュ(チョコレートクリーム)を流す | 基本はトッピングなし |
| 味わい | バターとチョコのリッチな融合 | バターとアーモンドの香ばしさ重視 |
| おすすめシーン | 特別な贈り物 | 手土産、日常のおやつ |
共通点
ティグレもフィナンシェも、ベースとなる生地は焦がしバター、アーモンドプードル、卵白を使用します。
しっとりとした食感と、バターとアーモンドが香る豊かな風味が魅力です。
相違点
フィナンシェは基本的に生地には何も加えず、焦がしバターとアーモンドの香ばしい風味を味わうシンプルなお菓子です。対してティグレは、生地に加えたチョコチップと中心のガナッシュ、焦がしバターの濃厚なハーモニーを楽しめるのが魅力。
使用する型にも違いがあり、フィナンシェは金塊を模した長方形なのに対し、ティグレはガナッシュを入れるためのくぼみがある『サバラン型』などが使われます。フィナンシェも手土産の定番として人気がありますが、ティグレは見た目も華やかなのでバレンタインなど特別なイベントの贈り物としてもおすすめですよ。
専用の型がなくてもOK!型の代用アイデア
専門店のティグレはサバラン型を使用することが多いですが、ご家庭で作る際は他の型で代用することもできますよ。
カヌレ型で代用
ティグレは深さのあるカヌレ型でも焼くことができます。カヌレの型は天面にくぼみができるので、このくぼみにガナッシュを流し込めばOK。
くぼみが浅い場合は、菜箸の頭やスプーンなど先の丸いものを使って穴を広げると作業しやすくなりますよ。
マフィン型・ドーナツ型で代用
マフィン型やドーナツ型なども代用としておすすめです。
焼きあがった後、温かいうちにスプーンで中央を少し押すと簡単にくぼみを作ることができますよ。
シリコン型がおすすめ!
上記のどの型でも作ることができますが、素材はシリコンがおすすめです。
焼きあがった後に型から簡単に離れるので作業しやすく、ティグレ特有の複雑な模様もきれいに出やすいため、お菓子作り初心者の方に向いています。シリコン型でも生地を流す前に薄く油を塗ってくださいね。
基本だけじゃない!ティグレのおいしい食べ方
ここで、ティグレのアレンジとおいしい食べ方をご紹介します。
ホワイトティグレ
簡単なアレンジとして、ホワイトチョコレートのガナッシュを使うのもおすすめです。
やさしい甘みのホワイトチョコが、バター風味の生地とよく合います。キャラメルパウダーで香ばしさをプラスするとワンランクアップのおいしさに仕上がりますよ。
ベリー系のアレンジ
チョコレートと相性のよいベリーを合わせるのもおすすめのアレンジです。
ストロベリーチョコを生地やガナッシュに使ったり、フリーズドライのいちごをトッピングしたりすると、甘酸っぱい味わいも楽しめますよ。
和風系のアレンジ
抹茶を使った和風系のティグレもおいしいですよ。
抹茶を生地に加えると色鮮やかな緑色になって見た目も美しく、ほろ苦い大人の味わいに仕上がります。また、ほうじ茶を使うのもおすすめです。
デコレーションを楽しむ
ティグレはデコレーションをして華やかに仕上げられるのも魅力のひとつ。
ガナッシュの上にピスタチオやフリーズドライのフルーツをトッピングし、まるで宝石のような見た目を楽しんでみてはいかがでしょうか。
食感を楽しむ
ティグレは温度によって食感が変わります。常温で食べるのが王道で、生地のしっとり感とバターの風味、ガナッシュの口溶けのバランスがよく、ティグレ本来のおいしさを堪能できる食べ方です。
また、少し温めて食べると生地はふんわり、中のガナッシュはとろりと溶けて、まるでフォンダンショコラのようなリッチな味わいを楽しめますよ。
クラシルシェフのアレンジポイント
温めるだけでなく、冷やして食べるのもおすすめです!生地はしっとりとしていながらも引き締まり、ガナッシュの滑らかさはそのままが感じられ、常温とはまた違うおいしさ楽しめますよ。ぜひ色々な温度で食べ比べてみてくださいね。
ティグレのレシピをご紹介
ここからはティグレのおすすめレシピをご紹介します。オーソドックスなティグレをはじめ、ほろ苦い抹茶風味のものや、いちごのガナッシュを使ったかわいらしい一品など、思わず作ってみたくなるようなレシピをピックアップしました。どれも意外と簡単に作れておいしいので、ぜひ気になるレシピをお試しくださいね。
ティグレ
まずはオーソドックスなティグレのレシピをご紹介します。焦がしバターとアーモンドが香るしっとりとした生地と、濃厚なチョコレートとのバランスが絶妙で、ついつい手が伸びるおいしさですよ。こちらはドーナツ型で作るレシピなので、気軽にお試しいただけます。
濃厚抹茶のティグレ
ちょっと大人の味わいの抹茶を使ったティグレです。生地に抹茶を加えることで鮮やかな緑色になり、ホワイトチョコレートとのコントラストが美しい一品に仕上がりますよ。甘みとほろ苦さのバランスがよく、食べ飽きないおいしさです。
いちごチョコレートのティグレ
いちごチョコレートで作るティグレはいかがでしょうか。バターを使った生地に甘酸っぱいいちごの風味がアクセントになり、とてもおいしいですよ。ピンク色のいちごのガナッシュでとても可愛らしく仕上がるので、おもてなしにもおすすめです。
バター香るココアのティグレ
バターが香るココアのティグレを作ってみませんか?生地にココアパウダーを加えることでカカオの豊かな風味が加わり、バターの香りのハーモニーでより深い味わいに仕上がりますよ。やさしい甘さのホワイトチョコのガナッシュもよく合います。
今年のバレンタインはティグレを作ってみよう
今回はフランス生まれの焼き菓子「ティグレ」について解説しました。ティグレは焦がしバターとアーモンドが香るフィナンシェ生地に、ガナッシュを組み合わせたリッチな味わいが魅力です。見た目も華やかなので、バレンタインなどの贈り物にもぴったりですよ。ぜひご紹介したレシピも参考にしていただき、気になるレシピで作ってみてくださいね。
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