えっ食べても大丈夫?ぶどうの白い粉の正体に「知らなかった…!」

えっ食べても大丈夫?ぶどうの白い粉の正体に「知らなかった…!」

ぶどうを手に取ったとき、房全体にうっすらと白い粉がついていることがありますよね。「これってカビ?」「まさか残留農薬?」と心配になった経験はありませんか?でもどうかご安心を。その白い粉の正体は、むしろぶどうがおいしい証拠なんです!この記事ではぶどうについている白い粉の正体について解説します。

  • 目次
  • ぶどうについている粉の正体は「ブルーム」
  • ブルームの役割
  • ブルームが均一についているものがおすすめ
  • ぶどうを洗うタイミングと保存の注意点
  • 皮まで食べられるぶどうを使ったおいしいレシピ
  • 白い粉がついたぶどうは、むしろ選ぶべき!

ぶどうについている粉の正体は「ブルーム」

ぶどうを買うとき、房の表面に白い粉がついていることがあります。カビや農薬だと思われがちですが、実はこの白い粉の正体は「ブルーム」と呼ばれる天然物質で、ぶどう自身が作り出す、まさに天然のワックスのようなものなのです。そのため、食べても全く問題ありません。

むしろこのブルームがしっかりついているぶどうは、それだけぶどうが健康に育ち、鮮度が高い証拠で、おいしいぶどうであることのしるしなんですよ。

ブルームの役割

ブルームは簡単にいうとぶどうの保護膜のようなものです。ぶどうの皮から分泌される脂質の一種で光を反射する性質があり、紫外線から実を守ったり、水分の蒸発を防いで鮮度を保つ役割を担っています。

また、雨や朝露などの水分を弾き、ぶどうが病気になるのを防ぐ役割も果たしているんですよ。

ブルームが均一についているものがおすすめ

ぶどうを選ぶ際は、ブルームが均一についているものを選ぶようにしましょう。白い粉がしっかり残っているものを選ぶことで、新鮮で質のよいぶどうが手に入ります。

ただし、ぶどうの表面がベタついていたり、一部だけ色が不自然に変わっているものはブルームではなく、傷んでカビが生えている可能性があるため注意が必要です。必ずぶどうの実が割れていないか、変色していないかを確認するようにしてくださいね。

💡ワンポイント豆知識
昔はきゅうりもブルームがついたものが出回っていましたが、やはり農薬やカビだと勘違いされることが多かったこと、また見た目を重視する消費者が増えたことによりブルームがつかないように品種改良されたものが出回るようになりました。しかしきゅうりもぶどうと同じく、ブルームがついたものはみずみずしくおいしいとされているため、もし見かけたらぜひ手にとってみてくださいね。

ぶどうを洗うタイミングと保存の注意点

せっかくブルームがしっかりついたおいしいぶどうを手に入れても、正しく扱わないとおいしく食べられません。ここではぶどうを洗うタイミングと保存する際の注意点をご紹介します。

ぶどうは食べる直前に洗う

ぶどうは食べる直前に、食べる分だけ洗うようにしましょう。先ほども解説したとおり、ブルームにはぶどうの鮮度を保つ役割があるため、むやみに洗い流さないことがポイントです。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
洗いすぎるとブルームが落ちてしまい、風味が損なわれたり、保存期間が短くなったりすることがあります。食べる分だけをやさしく水で洗い、ザルにあげて水気を切ってから食べてくださいね。

ぶどうは冷やしすぎないようにする

ぶどうは冷やしすぎると甘みを感じにくくなる可能性があります。できれば、食べる1〜2時間前に冷蔵庫から出して少し常温に戻すと、よりいっそうぶどう本来の甘みと香りを楽しめますよ。

乾燥させないように気をつける

ぶどうは乾燥に弱い果物です。保存する際は、キッチンペーパーや新聞紙でやさしく包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。このひと手間で、水分の蒸発を防ぎ、鮮度を長く保つことができます。房のまま保存するよりもキッチンばさみをつかって一粒ずつ分けて保存すると、より傷みにくくなります。

皮まで食べられるぶどうを使ったおいしいレシピ

最後にぶどうを使ったおいしいレシピを3つご紹介します。華やかな見た目のスイーツやワインにぴったりなサラダをピックアップしました。ブルームがしっかりついているぶどうを使って作ってみてくださいね。

簡単 ぶどうのレアチーズタルト

爽やかなレアチーズとジューシーなぶどうが相性抜群!ぶどうのレアチーズタルトはいかがでしょうか。フィリングはクリームチーズとプレーンヨーグルト、生クリームを使ってさっぱりしていながらもコクのある味わいに仕上げました。見た目も華やかで美しいので、おもてなしやパーティーにもぴったりですよ!

丸ごと巨峰の1粒ぶどう飴

お祭りの屋台でもおなじみのぶどう飴をおうちでも作ってみましょう。砂糖を溶かしてぶどうに絡め、冷蔵庫で冷やし固めるだけととっても簡単!このレシピでは風味豊かでジューシーな巨峰を使いましたが、お好みのぶどうやフルーツでもお作りいただけます。飴を作る際はやけどに気をつけてくださいね。

マスカットとモッツァレラのシンプルサラダ

マスカットとモッツァレラチーズを合わせたサラダは、ぜひお試しいただきたい一品です!意外な組み合わせに思えますが、マスカットの爽やかな甘みにミルキーなモッツァレラチーズとバジルの香りがよく合います。しっかりと冷やした白ワインにぴったりなので、ぜひ作ってみてくださいね。

白い粉がついたぶどうは、むしろ選ぶべき!

今回はぶどうについている白い粉「ブルーム」について解説しました。ブルームはぶどうの新鮮さを保つ重要な天然のワックスのような存在で、実はぶどうだけでなく、プラム、りんごなどの果物やブロッコリーなどの野菜にもついています。今後これらの果物や野菜を選ぶ際は、ブルームが均一についているかを確認し、積極的に手にとってみてくださいね。

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