ローストビーフやしゃぶしゃぶなど、食卓のメインになることも多い「牛サーロイン」。しっとりとした食感と、赤身と脂身のバランスがおいしいですよね。
今回は、そんな牛サーロインの選び方をご紹介します。バランスよく含まれている栄養素にも注目してみましょう。
ローストビーフやしゃぶしゃぶなど、食卓のメインになることも多い「牛サーロイン」。しっとりとした食感と、赤身と脂身のバランスがおいしいですよね。
今回は、そんな牛サーロインの選び方をご紹介します。バランスよく含まれている栄養素にも注目してみましょう。
ステーキやローストビーフと言えば「サーロイン」というイメージがある方も多いかもしれませんが、サーロインとはどこの部位を指すかご存知でしょうか。 牛肉は、サーロイン、肩ロース、リブロースを総称して「ロース」と呼びます。「ロイン」には、肋骨と骨盤の間にある、背骨の両側の肉という意味があり、その中でも胸椎の後方部分がサーロインと呼ばれる部位になります。
サーロインは、適度にサシが入り、きめが細かくやわらかいのが特徴です。かつての英国王はそのおいしさに感動し、ナイト爵の称号である「サー」を与えたことにより「サーロイン」と名づけられたとも言われています。 厚切りでステーキにしたり、薄切りをしゃぶしゃぶにするなど、楽しみ方も幅広い部位なんですよ。
牛サーロイン100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
和牛
-エネルギー 460kcal
-たんぱく質 11.7g
-脂質 47.5g
-炭水化物 0.3g
-カリウム 180mg
-マグネシウム 12mg
-リン 100mg
-鉄 0.9mg
-ビタミンK 10μg
-ナイアシン 3.6mg
-ビタミンB6 0.23mg
-葉酸 5μg
輸入牛
-エネルギー 273kcal
-たんぱく質 17.4g
-脂質 23.7g
-炭水化物 0.4g
-カリウム 290mg
-マグネシウム 18mg
-リン 150mg
-鉄 1.4mg
-ビタミンK 5μg
-ナイアシン 4.9mg
-ビタミンB6 0.42mg
-葉酸 5μg
肉類の中でも、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいる牛サーロイン。中でも、体内に必要とされている鉄分を多く含んでいる点に注目してみましょう。
■鉄分
牛サーロインは、現代人に不足しがちと言われている鉄分を多く含んでいる食材です。赤血球の形成に欠かせない鉄が不足すると、血液を作ることが出来なくなってしまいます。また、貧血になると体内で酸素不足が起こり、頭痛や疲れやすくなる原因とも言われています。 牛サーロインを食べて、おいしく、しっかりと鉄分を補給しましょう。
■ビタミンB6
牛サーロインに含まれるビタミンB群の中でも、注目したいのがビタミンB6です。ビタミンB6は、免疫細胞の強化や赤血球の形成に働きかける栄養素です。ビタミンB6が不足すると、さまざまな細胞に影響を及ぼすため、肌荒れや体の不調などを起こしてしまう可能性があります。水溶性ビタミンのため、少しずつ継続して摂取するようにしましょう。
■ナイアシン
ビタミンB群の仲間であるナイアシンは、酵素を助ける大事な役割をする栄養素です。酵素がしっかり動くことで、体内に取り入れた食べ物をエネルギーに変換します。そのため、皮膚や粘膜の健康を保つには欠かせない栄養素です。 また、ナイアシンは全身の血流を良くする働きもあります。
■カリウム
カリウムは、体内の余分な水分を排出し、ナトリウムとバランスをとりながら血圧を調整する役割があります。また、細胞の水分を維持し、血圧を低下させる働きもあります。 余分な水分が体外に排出されるので、むくみが気になる方にもぴったりですね。
高級食材のひとつでもある牛サーロイン。値が張る食材だからこそ、確実に良い品質を選びたいですよね。ポイントをしっかり押さえて、おいしい牛サーロインを選びましょう。
■キメが細かく、にツヤがあるもの
牛サーロイン表面のキメをチェックしましょう。キメが細かければ細かいほど柔らかい肉質である証拠です。また、表面にツヤが見られるものが新鮮です。くすんでいないものを選びましょう。
■脂肪部分が白いもの
牛肉の脂肪部分は「サシ」と呼ばれ、肉のおいしさに大きく影響します。脂身が多いものでも少ないものでも、しっかりと白くなっているものを選びましょう。また、脂肪部分にパサつきがあるものは品質が落ちているため避けましょう。
■余分な水分が出ていないもの
トレーを傾けたときに「ドリップ」と呼ばれる余分な水分が出ているものは鮮度が落ちている証拠です。うま味が流れ出てしまっているため、避けるようにしましょう。
今回は、新鮮な牛サーロインの選び方と、牛サーロインに含まれる栄養素をご紹介しました。鉄分やナイアシンなど、健康な身体づくりに欠かせない栄養素が含まれていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。新鮮な牛サーロインを見分けて、おいしくいただきましょう。
クラシルでは、牛サーロインの保存方法についてもご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。