甘くてジューシーな果肉が魅力の「柿」。秋を代表する果物といえば、柿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?そんな秋の風物詩とも言える柿は、甘くておいしいだけでなく、さまざまな栄養素が含まれているんです。今回は、意外と知られていない柿の栄養素や、新鮮な柿の選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!
柿の選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

- 目次
- 実は種類が豊富!柿の品種
- 主要な栄養価はこちら
- 注目の栄養素について
- おいしい柿の選び方
- おいしい柿を選んで味わおう!
実は種類が豊富!柿の品種
柿の品種はとても種類が多く、代表的なものだけでもおよそ20種類程度の品種があります。その中でも全国的に広く親しまれているのが「富有」と「次郎」です。以下、柿の種類について見てみましょう。
■富有
コロンと丸い形をしていて、とろっととろけるような柔らかい果肉と、強い甘みが特徴です。果汁が多いので、ジューシーな甘みを楽しみたいときや、スムージーやジャムを作るときにおすすめの品種です。
■次郎
角がとれた四角形をしていて、濃厚な甘みがあります。果汁は少なく、果肉はキュッと締まっていてコリコリとした食感なので、しっかりとした歯ごたえを感じたいときや、サラダやオードブルなどの料理に使いたいときにぴったり!
■西村早生
この品種も有名です。種が入ることによって渋みが抜ける不完全甘柿のひとつで、渋抜きをしてから全国に出荷されます。この品種最大の特徴は、果肉にゴマ状の斑点が入ること。知らずに見ると驚いてしまいそうですが、これは柿が熟した合図なんですよ。
主要な栄養価はこちら
柿(甘がき・生)100gに含まれる主な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 63kcal
・たんぱく質 0.4g
・脂質 0.2g
・炭水化物 15.9g
・食物繊維 1.6g
・カリウム 170mg
・β-カロテン 160μg
・ビタミンC 70mg
注目の栄養素について
柿は嬉しい栄養素がバランスよく含まれています。その中から、注目の栄養素に注目してみましょう。
■カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
■β-カロテン
β-カロテンは体内で必要なだけビタミンAに変換されます。ビタミンAは、活性酸素の働きを抑えたり、取り除く抗酸化作用があります。また、皮膚や目の粘膜を丈夫にし、健康的に保ちます。
■ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンとしても知られています。
おいしい柿の選び方
新鮮でおいしい柿を選ぶポイントは以下の4つです。
■皮にツヤ・ハリがあって、全体がきれいなオレンジ色をしている
まずは柿の皮を見てみましょう。皮がピンと張っていて、ツヤツヤとした光沢があるものが新鮮ですよ。皮がたるんでいたり、色ムラがあったりする柿は鮮度が落ちていることが多いので避けてくださいね。
■ヘタが緑色をしていて、ヘタと果実の間にすき間がない
続いて、ヘタをチェックします。緑色のヘタがついていて、ヘタと果実の間にすき間がなくてぴっちりとくっついているものを選びましょう。ヘタが茶色くなって枯れていたり、皮と果実の間にスペースがあったりするものは古くなっている可能性が高いですよ。
■ほどよい固さがある
柿を触ったときにほどよい弾力を感じるものが食べごろです。固すぎる柿は熟していないおそれがあります。反対に、柔らかすぎる柿は熟しすぎていたり、悪くなっていることがあるため、選ばないように気をつけたいですね!
■手に持つとずっしりとした重みがある
柿は水分量が多い果物なので、手に持ったときに重さを感じます。大きさの割に軽いと感じる柿は、鮮度が落ちて水分が抜けてしまっていることが多いんです。ずっしりとした重みを感じる柿を選ぶと、フレッシュでみずみずしい柿を楽しむことができますよ。
おいしい柿を選んで味わおう!
いかがでしたか?柿に含まれる栄養素と、新鮮な柿の選び方についてご紹介しました。甘くてジューシーな柿は、鮮度のいいものを選ぶと一層おいしくお召しあがりいただけますよ。
また、クラシルでは、柿の保存方法についてもご紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。