イタリアはシチリア島の伝統菓子「カッサータ」をご存じでしょうか。ドライフルーツやナッツをチーズクリームにたっぷり混ぜ込んで冷凍した、アイスケーキのようなスイーツです。最近日本でもじわじわと人気が高まってきているんですよ! 今回はそんなカッサータの特徴や味わいに加え、おすすめレシピをご紹介します。
シチリアの伝統スイーツ「カッサータ」とは?おすすめレシピもご紹介!

カッサータとは?特徴と名前の由来
カッサータとは、美食の国イタリアはシチリア島の州都、パレルモが発祥と言われる伝統的なスイーツ。正式には「カッサータ・シチリアーナ」と呼ばれます。
リコッタチーズや生クリームを混ぜ合わせたクリームに、ナッツやドライフルーツ、チョコレートなどを刻んで混ぜ込み、冷やし固めて作るいわゆるアイスケーキのようなものです。
型に流し入れて冷やし固めるので、食べるときはお好みの厚さにカットしていただきます。
伝統的なものはドームのような丸い形をしていて、周囲をうすい緑色のマジパンでコーティングし、チェリーやオレンジの砂糖漬けを飾るのだとか。そんなカラフルなカッサータにアイシングでレースのような模様を施し、より華やかな見た目に仕上げることもあるのだそうです。
ちなみにカッサータはイタリア語で「Cassata」と書きます。語源には諸説ありますが、アラビア語で「ボウルのような形をしたケーキの型」を意味する言葉が由来だとされています。
カッサータ なぜトレンドに?
マリトッツォやカンノーリなど、イタリアの伝統菓子が続々と日本で話題になっていますが、それに続いてカッサータもじわじわと人気が高まっているようです。それは一体なぜなのでしょうか。注目されている背景として、以下3つの理由が考えられます。
1.食べたいときに食べられる
カッサータはアイスケーキなので、食べたいときにお好みの厚さにカットして食べることができます。ここ数年はおうちで過ごす時間が増えたこともあり、手軽に楽しめるスイーツの需要が高まってきていることもカッサータが注目されている理由の一つかもしれません。
2.さっぱりとした味わいと楽しい食感
カッサータはリコッタチーズをベースに作られているので、さっぱりした味わいのものが多いです。さらにドライフルーツやナッツがたっぷり入っているので、食べ進めるごとに違う食感や味わいを楽しめるのも魅力の一つ!使う食材によって変化するので、アレンジしやすいのもうれしいですね。
3.写真やテーブル映えする華やかな見た目
カッサータはドライフルーツやナッツなどがちりばめられた、カラフルで華やかな見た目をしています。彩りのよい断面を見せて器に盛るだけで簡単に写真映えするところも魅力!宝石をちりばめたようなかわいらしさで気分も上がり、パーティーやおもてなしのデザートとしてもおすすめです。
同じくシチリア発祥のイタリアンスイーツといえば、「カンノーリ」も話題です。カッサータでも使うリコッタチーズを、サクサクの生地で包んだ伝統的なスイーツ。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。
見た目が似ているセミフレッドの違いとは?
カッサータと見た目が似ているスイーツに「セミフレッド」というものがあります。
セミフレッドもカッサータと同じくイタリア発祥のアイスケーキ。「セミ=半分」、「フレッド=凍った」という意味を持ち、ジェラートのようなやわらかい食感が特徴のデザートです。
カッサータの基本的な材料が生クリーム・リコッタチーズ・ナッツ・ドライフルーツであるのに対し、セミフレッドの基本的な材料は生クリームとカスタードクリームのみ。アイスのように空気を含ませながら凍らせるので空気の含有量が高く軽やかな食感に仕上がります。
カッサータとセミフレッド。どちらも冷たくさっぱりとしたスイーツという共通点はあるものの、その味わいや食感は異なるようです。機会があれば食べ比べてみたいものですね!