食品の保存、みなさんは上手にできていますか?冷蔵庫に入れておけば安心と思いがちですが、じつは意外と冷蔵保存に向かない食品もあるんです!今回は冷蔵庫に入れない方がいい食品について、代表的なものをピックアップして解説しますよ。後半には、例に挙げた食品を使ったレシピもご紹介します。ぜひ最後までご覧くださいね。
“意外にも”冷蔵保存が向かない食品5選に「そうだったの!?」「もっと早く知りたかった!」

冷蔵保存に向かない食品5選
冷蔵庫で保存するのが良さそうに思われて、じつは冷蔵保存に向かない食品にはどのようなものがあるのでしょうか?代表的なものを5つ、理由とあわせてご紹介します。
■ 粉チーズ
粉チーズは他のチーズと同じように、冷蔵庫で保存するものと思われがちです。しかし出し入れする際に生じる温度や湿気の差によって、粉チーズが固まってしまうんです!そのため粉チーズは、常温保存して早めに食べ切るのがおすすめ。ちなみに開封前なら、冷蔵でも常温でもどちらでも構いませんよ。
■ オリーブオイル
オリーブオイルは、暗くて涼しい場所に保存するのが正解です。「それなら冷蔵庫でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、冷蔵庫内のように10℃以下になる場所では、白い粒の沈殿が生じたり、白く濁ったり、固まったりしてしまいます。オリーブオイルだけでなく、ごま油やサラダ油など他の食用油も同様です。
もし冷えて固まってしまったり白く濁ってしまった場合は、容器ごとぬるま湯につけたり、暖かい場所に置いておけば元に戻りますよ。
■ じゃがいも
じゃがいもは、冷蔵庫で保存すると低温障害を起こし、傷みやすくなってしまいます。そのため常温保存が基本。ただし日光や照明などの光が当たる場所に置いておくと、有毒物質であるソラニンを含む芽が出たり、皮が緑色に変色してしまったりします。じゃがいもは気温の高い夏の間は野菜室に、それ以外の時季は風通しのよい光の当たらない場所で保存しましょう。
■ はちみつ
はちみつは、15℃前後を下まわると結晶化しやすく、白く固まってしまいます。そのため、冷蔵庫のような低温の場所での保存は向いていません。また、温度変化が激しいことも結晶化の原因になるので、コンロの近くなどに置くのは避けましょう。
はちみつは、直射日光が当たらず温度が一定になる場所で常温保存するのがおすすめ。はちみつには強い殺菌作用があるので、常温保存でも安心して食べられますよ。
■ 食パン
食パンがいちばん苦手なのは、じつは冷蔵庫の中なんです!冷蔵庫の0~10℃という低い温度で保存すると、パンに含まれるでんぷんの老化が進みやすく、おいしくなくなってしまいます。
食パンを保存したい場合には、1枚ずつラップで包んで保存袋に入れて密封し、冷凍庫で保存しましょう。トーストすれば買ったばかりの食パンと遜色なくおいしく食べられますよ。もし食パンが余りそうなときは、早めに冷凍保存してくださいね。
じつは冷蔵保存しない方がいい食品、意外なものも多かったのではないでしょうか?せっかく買ってきた食品は最後までおいしく食べたいですよね。ぜひこの機会に、パッケージの表示などを確認してみてくださいね!
余りがちな食パンのアレンジレシピ!
さてここからは、余りがちな食パンのおすすめアレンジレシピをご紹介します。カナダの朝ごはんの定番「モンティクリスト」や、フレンチトーストとプリンをかけ合わせたようなバナナパンプディングなど、食パンを使った絶品アレンジレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.カリッふわっとろーり モンティクリスト
クセになるおいしさ!モンティクリストのレシピをご紹介します。モンティクリストとは、ほんのり甘いフレンチトーストで、塩気のあるハムやチーズを挟んだ、カナダの朝ごはんの定番料理です。バターで焼いた表面はカリッと、卵液を含んだパンはふわふわ、さらに中のチーズはとろーりとろけ出し、一皿でいろいろな食感をお楽しみいただけますよ。
材料(1人前)
- 食パン(6枚切り)・・・2枚
卵液
- 卵 (Mサイズ)・・・1個
- 牛乳・・・50ml
- 砂糖・・・小さじ1
具材
- ロースハム・・・2枚
- スライスチェダーチーズ・・・2枚
- スライスチーズ (とろけるタイプ)・・・1枚
- 乾燥バジル・・・ふたつまみ
- 塩・・・小さじ1/4
- 粗挽き黒こしょう・・・小さじ1/4
- 有塩バター・・・10g
付け合わせ
- ベビーリーフ・・・適量
作り方
1.食パンに具材を順に挟み、斜め半分に切ります。
2.バットに卵液の材料を入れて混ぜ合わせ、1の両面を浸します。
3.フライパンに有塩バターを入れて、中火で溶かし、2を入れて焼きます。両面にこんがりと焼き色がついたら火から下ろします。
4.食べやすい大きさに切り、お皿にベビーリーフと共に盛り付けて完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
2.食パンで サクサクキャラメルラスク
お子さまのおやつに、食パンで作るサクサクキャラメルラスクはいかがでしょうか?オーブンでサクサクに焼いた食パンに、濃厚なキャラメルがたっぷり絡んで絶品です!生クリームがない場合は、牛乳でもお作りいただけます。ひとつ食べはじめたら、手が止まらなくなりますよ。ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- 食パン (6枚切)・・・2枚
- 砂糖・・・50g
- 有塩バター・・・30g
- 生クリーム・・・大さじ2
- ミント・・・適量
作り方
準備.オーブンは180℃に予熱しておきます。
1.食パンは2cm角に切ります。
2.クッキングシートを敷いた天板に1を並べ、180℃のオーブンでカリッとするまで15分程焼きます。
3.フライパンに砂糖、有塩バター、生クリームを入れ中火でキャラメル色になるまで加熱し、火から下ろします。
4.2を入れて全体に絡め冷まし、お皿に盛り付けミントを添えたら完成です。
3.バナナパンプディング
大人も子どもも好きな味!バナナパンプディングのレシピをご紹介します。フレンチトーストとプリンのいいとこ取りをしたような、幸せな気分になれるスイーツです。バナナの甘みとレーズンの甘酸っぱさが食パンによく合い、おやつにも朝ごはんにもぴったりです。熱々の焼き立てはもちろん、冷やして食べてもおいしいですよ。
材料(2人前)
- 食パン (6枚切)・・・1枚
- バナナ・・・1本
- (A)溶き卵・・・1個
- (A)砂糖・・・小さじ1
- (A)牛乳・・・50ml
- (A)生クリーム・・・50ml
- (A)バニラエッセンス・・・3滴
- 有塩バター (塗る用)・・・3g
- 有塩バター・・・10g
- レーズン・・・10g
作り方
1.食パンは2cmの角切りにします。
2.バナナは1cmの輪切りにします。
3.ボウルに(A)を混ぜ合わせ、1を入れて浸します。
4.耐熱皿に有塩バターを塗り、3を並べます。
5.残った卵液をかけ、2を並べ、有塩バターをまんべんなくのせます。
6.オーブントースターで15分ほど焼きます。
7.こんがりと焼き色が付いたらレーズンを散らして完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
※お使いのトースター機種によって焼き加減が異なりますので、様子を見ながらご調整ください。今回は1000W180℃で焼いています。トースターは庫内が狭く、食材と熱源の距離が近いため、加熱中の食材の油が落ちたり、油はねなどが原因で発煙、発火の恐れがあります。加熱中は目を離さないでください。
食品は上手に保存して、おいしく食べよう
いかがでしたか?今回は冷蔵保存に向かない意外な食品5選と、余りがちな食パンを使ったおすすめのアレンジレシピをご紹介しました。いつも冷蔵庫に入れていた!という食品もあったのではないでしょうか?上手に保存して、買ってきた食品は最後までおいしくいただきましょうね。