最終更新日 2023.3.30

せりの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

せりの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

春の七草のひとつである「せり」。独特の香りと風味、シャキッとした食感がおいしい山菜です。七草粥や鍋など、肌寒さを感じる初春の時期に食べたいメニューにうってつけの食材です。また、せりには栄養が豊富に含まれているんですよ。

今回は、意外と知られていないせりの栄養素や、おいしいせりの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!

  • 目次
  • 知っておきたい!七草粥の由来とレシピ
  • 主要な栄養素はこちら
  • ビタミンやミネラルがたっぷり!
  • おいしいせりの選び方
  • おいしいせりを選んで味わおう!

知っておきたい!七草粥の由来とレシピ

「春の七草」であるせり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろを細かく刻んで具材にしたお粥を「七草粥」と呼んでいます。五節句の1つである「人日(1月7日)」の朝食として、家族の健康や出世を祈りながら食べるのが昔からの風習です。春の七草に選ばれた山菜は「春の七草は食べて良し」と言われるほど栄養価が高く、薬草としても使われていました。

近年は七草粥を食べない家庭も増えていますが、お正月の豪華な料理で疲れた胃を休める効果もあるので、食べたことがないという方は一度作ってみることをおすすめします。七草粥の時期になると春の七草パックが売られているスーパーも多いので、見かけたら手にとってみてはいかがでしょうか?

※七草粥のレシピはこちら

主要な栄養素はこちら

せり100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

・エネルギー 17kcal

・水分 93.4g

・たんぱく質 2.0g

・脂質 0.1g

・炭水化物 3.3g

・カリウム 410mg

・リン 51mg

・マンガン 1.24mg

・βカロテン 1900μg

・ビタミンK  160μg

・ナイアシン 1.2mg

・葉酸 110μg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ビタミンやミネラルがたっぷり!

せりには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。特に注目したい栄養素が以下4つです。

■カリウム

カリウムはミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節して一定に保つ役割があります。塩分を摂り過ぎたときに排出するはたらきもあるので、むくみの予防や改善に効果が期待できます。

■リン

ミネラルの1つであるリンは、骨や歯の形成をサポートするはたらきがあります。また、細胞やエネルギーを構成する素になったり、細胞内のバランスを調節して一定に保つなど、体内においてさまざまなはたらきを担う栄養素です。

■ビタミンK

ビタミンKは、血液の凝固を促します。そのため、ビタミンKが不足すると出血が止まりづらくなったり、怪我の治りが遅くなったりする可能性があります。その他、肝臓の解毒を助ける役割もあります。

■葉酸

ビタミンの一種である葉酸は、細胞の生成を助けるはたらきがあります。また、体内のアミノ酸を必須アミノ酸に変換するときにも葉酸を必要とします。胎児の発育に欠かせない栄養素でもあるので、妊娠中の方は積極的に摂取したいですね。

おいしいせりの選び方

新鮮でおいしいせりを選ぶポイントは以下の2つです。

■葉がみずみずしく、鮮やかな緑色をしている

まずは、せりの葉をチェックしてみましょう。葉がみずみずしく、鮮やかな緑色をしているものが新鮮です。葉先がしなびていたり、葉が黄色がかっているものは鮮度が落ちている可能性が高いので避けてくださいね。

■茎が太すぎず、ピンと立っている

茎があまり太すぎず、細めのものを選ぶのがおすすめです。せりの茎が太いものは育ち過ぎていて、固いことがあるので避けるのがベターです。また、茎を持ったときにクニャクニャと曲がってしまうものは避けて、ピンと立つものを選ぶようにしましょう。

おいしいせりを選んで味わおう!

せりに含まれる栄養素と、おいしいせりの選び方についてご紹介しました。初春にしか味わえないせりだからこそ、新鮮なものを選びたいですよね。味や香りがいいだけでなく栄養も豊富なので、せりが出回る季節の献立に取り入れてみてはいかがでしょうか?

クラシルでは、せりの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!

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