「プチヴェール」という野菜をご存じでしょうか。芽キャベツとケールを掛け合わせて作られた日本生まれの新しい野菜で、ほんのりとした甘さと花のようにかわいらしい見た目が特徴です。この記事では、プチヴェールの特徴や味について解説します。プチヴェールをおいしく食べられるレシピも必見ですよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
プチヴェールとは?旬や味、特徴について解説!レシピもご紹介

- 目次
- プチヴェールってどんな野菜?
- プチヴェールの味は?
- プチヴェールのおいしい食べ方
- プチヴェールを使ったおすすめレシピ
- 甘くておいしい、プチヴェールを味わってみよう
プチヴェールってどんな野菜?
プチヴェールは日本で生まれたアブラナ科の野菜で、芽キャベツとケールを交配させて作られたものです。誕生したのは1990年と比較的新しい野菜で、静岡県にある種苗メーカーの株式会社増田採種場によって開発されました。プチヴェールはフランス語で「小さな緑」という意味をもちます。キャベツの仲間ですが丸く結球しないのが特徴で、小さな緑色の花のようなかわいらしい見た目をしています。バラの花のように脇芽が30~50個ほどつき、緑色のほかにも赤紫、白色などの品種があり、カラフルで華やかな野菜です。
プチヴェールの収穫時期は芽キャベツとほぼ同じく冬ですが、寒冷地では11月頃〜3月にかけて、暖地では12~3月あたりと地域によって多少ずれます。1~2月の旬の時期は冬の寒さに耐えることで甘みが増し、とてもおいしくなるんですよ。発祥の静岡県をはじめ、新潟県や千葉県など全国で栽培されていて、スーパーなどでも手に取ることができます。
※「プチヴェール」は株式会社増田採種場の登録商標です。
プチヴェールの味は?
プチヴェールは糖度が11~13度と高いのが特徴で、旬の1~2月には養分を蓄えて17度にまで高まるのだそうです。ミカンやいちごと同じくらいの糖度がありますがほんのりとした甘みで、ケール由来の苦みはほとんどなく、クセのない味わいをしています。バラの花のようなかわいらしい見た目をしているので、料理に添えると華やかに仕上がりますよ。
そんなプチヴェールの選び方や保存方法も一緒にチェックしておきましょう。
プチヴェールの選び方
プチヴェールは、葉がみずみずしくハリのあるものを選びましょう。鮮度が落ちてくると葉が黄色くなってしおれてきます。あまり大きく育ち過ぎると固い食感になります。小ぶりのもののほうがやわらかくておいしいのでおすすめです。
プチヴェールの保存方法
プチヴェールは、乾燥しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。さっと固めにゆでて冷凍保存することもできますよ。
プチヴェールのおいしい食べ方
プチヴェールは生のままだと固い食感なので、基本的に加熱して使います。加熱することで甘みが引き出されておいしく食べられますよ。
プチヴェールの下ゆで
葉をよく洗い、沸騰させたお湯に塩を少々加え、1分半~2分程度、緑色が鮮やかになるまで軽くゆでます。ゆであがったらすぐに冷水に取って冷まします。
サラダや和え物に
下ゆでしたプチヴェールは、まずはサラダや和え物、お浸しなどでシンプルに食べるのがおすすめです。プチヴェールの自然な甘みが楽しめますよ。
炒め物に
プチヴェールはさっと炒めて食べるのもおすすめ!炒めることで甘みが増してとてもおいしいですよ。シンプルにソテーしたり、パスタの具材として使ったりと、クセがないのでどんな料理にも合わせやすいですよ。
料理の付け合わせとして
プチヴェールの魅力は何といっても花のようにかわいらしい見た目。肉料理や魚料理に添えたり、グラタンやシチューのトッピングにしたりすると食卓が華やぎますよ。
プチヴェールを使ったおすすめレシピ
ここからはプチヴェールを使ったおすすめレシピをご紹介します。バター醤油が食欲をそそるシンプルなソテーと、レモンの風味が爽やかなパスタをピックアップしました。どちらもプチヴェールのおいしさを味わえるレシピなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
万能味付け シンプルバター醤油ソテー
プチヴェールのバター醤油ソテーはいかがでしょうか。さっと炒めることで甘みが引き出され、シンプルにプチヴェールのおいしさを楽しめますよ。バターしょうゆの香ばしい風味が食欲をそそるので、ぜひ作ってみてくださいね。
さっぱり しらすのレモンパスタ
レモンが香る、プチヴェールとしらすのパスタをご紹介します。ほんのりとした甘みのあるプチヴェールに旨味たっぷりのしらすがよく合い、さっぱりとしながらもクセになる味わい。ぱぱっと簡単に作れるので、ぜひお試しくださいね。
甘くておいしい、プチヴェールを味わってみよう
花のようにかわいらしいプチヴェールは、甘みがあってとてもおいしい野菜です。クセのない味わいなので、さっとゆでてサラダとして食べたり炒め物にしたりと、さまざまな料理で楽しむことができますよ。ご紹介したレシピも参考にしていただき、ぜひそのおいしさを味わってみてくださいね。