春になるとスーパーに並び始める「新玉ねぎ」。サラダやマリネなどにして生で食べても甘くておいしいですが、普通の玉ねぎと違って常温で保存するとすぐに傷んでしまうという特徴も。今回はそんな新玉ねぎの保存方法を冷蔵、冷凍に分けて解説します。旬の時期のおいしさをキープして、甘みと食感を存分に楽しみましょう!
新玉ねぎの保存方法とは?冷蔵庫?常温?冷凍保存の方法も詳しく解説

- 目次
- 冷蔵保存方法
- 冷蔵庫で保存
- 冷凍保存方法
- 新玉ねぎと玉ねぎの保存方法はなぜ違う?
- 正しい保存方法で無駄なく使いきろう!
冷蔵保存方法
まずは、新玉ねぎを冷蔵保存する方法をご紹介します。
冷蔵庫で保存
①新玉ねぎを1個ずつ新聞紙などの紙、もしくはキッチンペーパーで包む
②ポリ袋に入れ、軽く口を縛る
③冷蔵室で保存する
【ポイント】
- 新玉ねぎは冷蔵室で保存しましょう。野菜室は冷蔵室より湿度が高く設定されているので、傷みやすくなる可能性があります。
- 新玉ねぎは水気が付くと傷みやすくなるので、新聞紙で包む前に水洗いをする必要はありません。
- 新聞紙などの紙で包むことで、新玉ねぎから出た水分を適度に吸収してムレを防ぐ効果があります。
💬管理栄養士からのコメント
冷蔵庫で保存中、キッチンペーパーが湿ってきたら交換するとより長持ちするのだとか!新玉ねぎは繊細な野菜なので、状態をチェックしながら保存しましょう。
冷凍保存方法
続いて、冷凍庫で保存する方法のご紹介です。新玉ねぎを冷凍庫で保存する場合は、必ず使いやすい大きさに切る必要があります。以下で確認しましょう。
使いやすい大きさに切って冷凍保存
①新玉ねぎの皮をむき、軽く水洗いする
②芯を取り除いて適当な大きさに切る
③キッチンペーパーで水気を拭き取る
④使いやすい量に分けてラップで包む
⑤冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する
【ポイント】
- 召し上がる際は事前に解凍せず、直接料理に加えて必ず加熱してください。
- 新玉ねぎは必ず切ってから冷凍してください。丸ごと冷凍すると、解凍したときに水分が出て食感が悪くなってしまいます。
- 汁物用はスライス、ソテー用はみじん切りなど、用途によって切り方を変えると便利です。
💬管理栄養士からのコメント
飴色にソテーする場合は冷凍した新玉ねぎを使うと短時間で仕上げることができます。これは、新玉ねぎは冷凍することで水分が膨張し、細胞壁が壊れるからなのだとか。新玉ねぎの中の凍った水分が加熱することでどんどん流れ出るため、炒める時間の短縮に繋がるのだそうですよ!
飴色にソテーして冷凍保存
①新玉ねぎの皮をむき、軽く水洗いする
②みじん切りにして芯を取り除く
③フライパンに油をひき、飴色になるまで炒める
④完全に冷まし、使いやすい量に分けてラップで包む
③冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する
【ポイント】
- 召し上がる際は直接料理に加えて必ず再加熱してください。
- 飴色にソテーしてから冷凍保存することで、水気が出にくくおいしさを長持ちさせることができます。
☝️ワンポイントアドバイス
みずみずしい食感を楽しむためには冷蔵保存を、飴色にソテーする場合は冷凍保存と、用途によって使い分けることで新玉ねぎを無駄なく活用することができます。特に使いやすい大きさに切ってから冷凍保存しておくと、オムライスやパスタの具材に少し加えたいときにとても便利ですよ。
新玉ねぎと玉ねぎの保存方法はなぜ違う?
新玉ねぎと玉ねぎはなぜ保存方法が異なるのでしょうか。その理由は、それぞれの性質にあります。以下、新玉ねぎと玉ねぎの特徴を簡単に表にまとめました。
新玉ねぎ | 玉ねぎ | |
---|---|---|
旬 | 一般的に3月〜5月の春 |
6月以降〜翌年春頃まで(通年) |
出荷時期 | 収穫後すぐにそのまま出荷 |
収穫後、一定期間(1ヶ月程度) |
保存期間 | 水分が多いため日持ちしない |
乾燥させているため日持ちする |
見た目 | ・表皮が薄い |
・表皮が厚い |
味わいと食感 | ・辛味成分が少ない |
・新玉ねぎよりは辛味成分が多い |
向いている料理 | ・生食むき |
・加熱調理向き |
新玉ねぎと玉ねぎはもともと同じもので、品種が異なるわけではなく、乾燥させるかさせないかの違いなのです。
普通の玉ねぎは収穫後乾燥処理して保存性を高めてから出荷されるため、常温保存ができます。しかし、新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されるので普通の玉ねぎよりも水分が多く、常温保存には向いていないのです。
違いを知って、正しく保存すればおいしさを長持ちさせることができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

正しい保存方法で無駄なく使いきろう!
今回は、新玉ねぎの正しい保存方法と長持ちのコツをご紹介しました。新玉ねぎは普通の玉ねぎのように日持ちがしないので、できる限り早く食べきるようにしてくださいね。
またクラシルでは、新玉ねぎの選び方についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

