最終更新日 2023.3.30

ドリアンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

ドリアンの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

強い香りと、クリーミーな甘みおいしい「ドリアン」。あまり手に取る機会は多くないかもしれませんが、そのままでももちろん、シャーベットやジャムにしてもおいしい果物なんです。他の果物にはない香りとその味わいから、フルーツの王様とも呼ばれているんですよ。ミネラルやビタミンなど、体に必要な栄養素を含んでいるのも魅力的です。

今回は、そんなドリアンの選び方と栄養素についてご紹介します。ポイントを押さえて、おいしいドリアンを選びましょう。

  • 目次
  • フルーツの王様「ドリアン」
  • ドリアンの種類
  • 主な栄養素はコチラ
  • ビタミンB1含有量はトップクラス
  • おいしいドリアンの選び方
  • 南国の味をご家庭でも

フルーツの王様「ドリアン」

ドリアンは、その特有の香りととろけるような甘みを持つことから「フルーツの王様」や「悪魔のフルーツ」とも呼ばれています。東南アジア諸島で多く栽培されており、日本で見かけるドリアンはタイやフィリピン、インドネシアからの輸入がほとんどです。

ドリアンの強烈な香りは、飛行機やホテルへの持ち込みが禁止されるほどですが、クリームチーズのような濃厚な舌触りと強い甘みからクセになる人も多く、夏を代表する人気のフルーツのひとつにもなっています。

ドリアンの種類

一言に「ドリアン」と言っても、甘みの強いものや形が異なるものなどさまざまで、その種類はおよそ200種類にも及びます。中でも、食用として流通している主な4種類をご紹介します。

■チャネー(チャニー)

日本で一番流通している品種です。チャネーは、タイ語でテナガザルを表す単語であり、木にぶら下がる状態が似ていることから名づけられました。果肉はやわらかく、甘みも強いですが、強烈な香りがします。

■モントン

モントンも、チャネーと同様に日本で流通している品種です。チャネーよりやや高価ですが、果肉がかた過ぎず、甘みも感じることが出来ます。他の品種と比べて特有の香りが弱いため、人気の高いドリアンです。

■ガンヤオ種

チャネーやモントンと比べると、流通量は少ない品種です。特有の香りが弱く、もっちりとクリーミーな甘みが特徴的です。

■クラドゥムトン

クラドゥムトンは、金のボタンを表す言葉で、昔の中国風のシャツについていたボタンに形が似ていたことから、この名がつけられたとされています。流通量はとても少ないため、市場ではほとんど見かけることがありません。

主な栄養素はコチラ

ドリアン100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

-エネルギー 140kcal

-水分 66.4g

-たんぱく質 2.3g

-脂質 3.3g

-炭水化物 27.1g

-食物繊維 2.1g

-カリウム 510mg

-マグネシウム 27mg

-リン 36mg

-葉酸 150μg

-ビタミンC 31mg

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ビタミンB1含有量はトップクラス

カリウムやリンなどのミネラルを豊富に含んでいるドリアン。その中でも、ビタミンB1の含有量は、フルーツの中でもトップクラスを誇ります。そんなドリアンの栄養価についてご紹介します。

■ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質(炭水化物)の代謝を助ける働きがある重要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもあります。

■カリウム

ドリアンに含まれるカリウムは、血圧を調整する働きがあります。また、体外に排出し、体内の水分量を調整します。むくみにも関わる栄養素です。

■ビタミンC

ビタミンCは、皮膚や血管、軟骨などのコラーゲンの合成に欠かせない栄養素です。抗酸化作用があり、免疫力低下を引き起こす過酸化脂質を抑制する働きがあります。また植物性の食品などに含まれる鉄分の吸収を助ける働きもあります。

おいしいドリアンの選び方

新鮮でおいしいドリアンを選ぶポイントは以下の3つです。

■形が整っているもの

ドリアンの形が整っており、均等な形をしているものを選びましょう。大きすぎず、小さすぎないサイズで、同じ大きさであれば軽い方を選びましょう。虫食いの穴がないかどうかも、しっかり確認してくださいね。

■熟し加減を確認

ドリアンは、未熟な状態で販売されていることが多いです。表面が緑色の場合は熟していないので、茶褐色になるまで追熟させましょう。購入してすぐ食べたい場合は、完熟しているものを選ぶようにしてくださいね。表面の色だけでなく、ドリアン特有の香りが強いものが、完熟しているしるしです。また「花落ち」と呼ばれる、軸と反対側の果実の先が割れているものも、熟している証拠です。

■カットされたドリアンは、みずみずしいもの

果肉のみで販売されているドリアンを選ぶ場合は、みずみずしく、果肉がプリっとしているものを選びましょう。黄色が濃いものは、新鮮な証拠です。変色していたり、しなびているものは味が落ちているため、避けましょう。

南国の味をご家庭でも

今回は、ドリアンの選び方についてご紹介しました。ドリアンは、果物の中でもトップクラスを誇るビタミンB1やミネラルなど、健康な身体を維持するために嬉しい栄養素が含まれています。
日本ではあまり馴染みのない果物ですが、最近ではスーパーなどで販売される機会も増えてきているので、見かけたら今回ご紹介した選び方を参考にしてみてくださいね。

クラシルでは、ドリアンの保存方法についてもご紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。

ドリアンの保存方法|長持ちのコツ|追熟がカギ

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