「ホースラディッシュ」とはどんなものか知っていますか?実は、チューブわさびの材料によく使われている食材なんですよ。この記事では、ホースラディッシュとわさびの違いや、おいしい使い方について解説します。記事の後半では、ホースラディッシュのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。
ホースラディッシュって何?特徴や使い方をご紹介!

- 目次
- ホースラディッシュとは?
- ホースラディッシュとわさびの違いは?
- ホースラディッシュのおいしい食べ方
- ホースラディッシュのおすすめレシピをご紹介!
- ホースラディッシュで刺激的な大人のハンバーグ
- ピリッと ホースラディッシュのチーズクリーミーハンバーグ
- ホースラディッシュを使ってみよう!
ホースラディッシュとは?
「ホースラディッシュ」は、アブラナ科の多年生植物。西洋料理においては「レフォール」、日本では「西洋わさび」や「山わさび」「わさびだいこん」とも呼ばれています。食用にするのは主に根茎の部分で、名前にわさびとつくことからもわかる通り、鼻にツーンとくる辛さがあるのが特徴です。
ホースラディッシュは東ヨーロッパが原産です。紀元前からギリシャで使われていて、1世紀ごろにローマ帝国で香辛料として食べられていたといわれています。日本で使われるようになったのは、明治時代のこと。長野県や埼玉県、北海道で栽培されていましたが、現在では主に北海道で生産されています。ただし、日本で使われるホースラディッシュの大半は輸入されたものです。
ホースラディッシュは、種子ではなく主に根で繁殖します。適当な大きさに切ったホースラディッシュを種イモとし、それを水に浸して発芽させ、土に植えて育てます。葉は春から初夏にかけてが収穫時期ですが、根茎部は葉が枯れてから次の新芽が出るまでの11~翌3月が収穫時期です。主な生産地である北海道では冬になると雪が深く収穫が難しいこともあり、そのような地域では11~12月に収穫します。ただし、輸入品も多く出回っていることから、一年を通して手に入れることができますよ。
ホースラディッシュとわさびの違いは?
私たちがよく「わさび」と呼んでいるものは「本わさび」です。本わさびは西洋わさびと同じアブラナ科の植物ですが、日本では主に長野県や静岡県で栽培されています。本わさびの栽培方法には2種類あり、山間地の湧き水や渓流で栽培するものを「沢わさび」、畑で栽培するものを「畑わさび」と呼びます。
ホースラディッシュの根茎部は白っぽい色をしていますが、本わさびは鮮やかな黄緑色。どちらもアリルイソチオシアネートという揮発性の辛味成分がありますが、ホースラディッシュの方がわさび特有の風味は控えめで、大根のような香りがあります。
市販のチューブ入りわさびの多くは、ホースラディッシュで作られています。本わさびの生育には水温や気温など厳しい条件があり、日本でも限られた場所でしか栽培できません。それに比べ、ホースラディッシュは育てやすく、収量が多いためです。ただし、「本わさび入り(原料中50%未満)」「本わさび使用(原料中50%以上)」と表記されており、本わさびが使用されているものもあります。チューブ入りわさびを買うときには、ぜひ注目してみてくださいね。
ホースラディッシュのおいしい食べ方
本わさびは辛味や風味を活かして、お寿司やお刺身につけたり、そばつゆの薬味にするのが一般的ですよね。それでは、ホースラディッシュのおいしさを活かせるのはどんな料理でしょうか。ここでは、ホースラディッシュのおいしい食べ方をご紹介します。
ホースラディッシュといえば、ローストビーフの薬味としてよく知られていますよね。ツンとくる辛味が料理全体の味を引き締め、とってもよく合います。肉料理と相性がいいので、ステーキに添えたり、ソースの材料にしてもとってもおいしいですよ。また、マヨネーズやオリーブオイルなどの調味料と混ぜて、サンドイッチやサラダ、マリネを作るのもおすすめです。そばやお刺身に添えるなど、本わさびと同じ使い方でも、もちろんおいしく食べられます。
ホースラディッシュの生産地である北海道では、すりおろしたホースラディッシュをしょうゆで漬けた「山わさびしょうゆ漬け」がごはんのお供として人気です。冷や奴や焼き魚、お刺身やジンギスカンの薬味としても使えるんですよ。
ホースラディッシュのおすすめレシピをご紹介!
ここからは、ホースラディッシュを使ったおすすめレシピを2つご紹介します。どちらもハンバーグにホースラディッシュを合わせるレシピですが、さっぱりとした和風の味わいと、クリーミーな洋風の味わい、異なるおいしさをお楽しみいただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。
ホースラディッシュで刺激的な大人のハンバーグ
大根おろしでさっぱりといただく、大人な味わいのハンバーグを作ってみましょう。ジューシーに焼きあげたハンバーグに、すりおろしたホースラディッシュと大根、大葉をのせ、ポン酢をかけました。いつものおろしポン酢ハンバーグにツーンとくる辛味が加わり、クセになるおいしさですよ。ホースラディッシュの量は、お好みの辛さになるよう調節してみてくださいね。ぜひお試しください。
ピリッと ホースラディッシュのチーズクリーミーハンバーグ
クリーミーなソースにピリッとアクセント!「ピリッとホースラディッシュのチーズクリーミーハンバーグ」はいかがでしょうか。お肉の旨味が詰まったハンバーグとコクのあるソースに、ホースラディッシュの辛味がマッチしますよ。今回は牛豚合いびき肉を使いましたが、豚ひき肉や鶏ひき肉でもおいしくお作りいただけます。ぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
ホースラディッシュを使ってみよう!
今回は、ホースラディッシュの特徴や使い方、わさびとの違いについて解説しました。ツーンとくる刺激的な辛味を少し加えるだけでいつもの料理に変化がつき、新たなおいしさが楽しめそうですね。ホースラディッシュはお肉にもお魚にもよく合うので、今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ作ってみてくださいね。