最終更新日 2023.3.30

ヘチマってどんな野菜?味の特徴、食べ方について解説!

ヘチマってどんな野菜?味の特徴、食べ方について解説!

たわしなどの日用品として利用するイメージが強い「ヘチマ」。じつは、沖縄県の家庭では日常的に食卓に上る野菜なんです。この記事では、ヘチマの特徴や、きゅうりとの花の違い、ヘチマのおいしい食べ方などを解説します。ヘチマを使ったレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • ヘチマは沖縄の定番野菜
  • ヘチマはどんな花が咲く?
  • ヘチマをおいしく食べる料理は?
  • へちまのレシピ
  • 糸瓜と豚バラ肉のオイスター炒め
  • 沖縄の夏野菜「ヘチマ」を味わってみよう

ヘチマは沖縄の定番野菜

ヘチマとは、インドが原産とされるウリ科ヘチマ属の植物です。日本には、中国を経て江戸時代に渡来したとされています。

ヘチマと言えば、たわしやスポンジなどの日用品として利用するイメージがありますよね。ヘチマの実は成熟するとともに繊維が多く固くなるため、大きく成長したものは食用には向きません。しかし、開花から間もない若い実であれば食べることができます。

沖縄では食用のヘチマが栽培されており、「ナーベーラー」という名前で呼ばれています。ヘチマの中でも繊維があまり発達しない品種を栽培していて、開花から2週間程度の若い実を食用として収穫します。ゴーヤと並ぶ夏野菜の代表格で、沖縄県では日常的に食卓に並びます。衝撃に弱く長距離の輸送には向かないため、ほとんどが沖縄県内で消費されるようです。

食用のヘチマは、太めのきゅうりのような形をしています。ナスやズッキーニのような食感で、加熱するととろりとやわらかくなります。みずみずしく甘みがありますが、特有の土臭さを感じることもあるようです。

ヘチマはどんな花が咲く?

ヘチマは、丈夫で家庭菜園でも育てやすい植物です。つる性で大きな葉をつけることから、ゴーヤと同じようにグリーンカーテンとしても活躍します。

ヘチマは、8~9月に直径5~10cmほどの黄色い花を咲かせます。きゅうりの花とよく似ていますが、きゅうりの花径は3cmほどなので大きさで見分けることができますよ。雄花と雌花があり、実をつけるためには受粉が必要です。雌花は花の付け根が膨らんでいるのが特徴で、人工授粉の際は摘んだ雄花を雌花に押しつけて受粉を促します。

ヘチマをおいしく食べる料理は?

沖縄県では、ナーベーラーンブシーというヘチマの味噌煮が代表的な料理です。ヘチマと豚肉、豆腐がおもな材料で、ヘチマから出るとろみのある甘い汁がおいしく仕上げるポイントになるようです。

また、薄くスライスしたヘチマをほかの野菜と一緒にサラダにしたり、汁物の具材にしたり、鶏肉や豚肉と合わせて炒め物にしたりと、さまざまな料理でおいしく食べることができます。

ヘチマの皮は固いので、通常は皮をむいてから調理することが多いようです。

へちまのレシピ

ここで、ヘチマを使った簡単なレシピをご紹介します。皮をむいたヘチマは加熱するとすぐにやわらかくなるので、火を通しすぎないのがおいしく作るポイントです。

糸瓜と豚バラ肉のオイスター炒め

ヘチマと豚バラ肉を使った、シンプルな炒め物のレシピです。ヘチマは加熱することでやわらかい食感になり、ジューシーな豚バラ肉の旨味がよく馴染んでとてもおいしく仕上がりますよ。オイスターソースを使ってさらにコクのある味わいに仕上げました。ニンニクの風味もアクセントになり、お箸がすすむ一品です。ぜひ作ってみてくださいね。

沖縄の夏野菜「ヘチマ」を味わってみよう

たわしなどの日用品のイメージが強いヘチマですが、じつは野菜としてもおいしく食べられる植物です。沖縄県以外では店頭に並ぶことは少なく、あまり見かけることはないかもしれません。もし見つけたら、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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