最終更新日 2023.3.30

マンゴーの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

マンゴーの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

南国フルーツの代表として日本でも人気の果物「マンゴー」。特有の香りと濃厚な甘み、そしてなめらかな口当たりが特徴で、そのまま食べても、スイーツ等に加工してもとてもおいしく楽しめます。

6月から8月にかけて旬を迎えるマンゴーは、おいしいだけでなく、ビタミンCやカリウムなど体に嬉しい栄養素が含まれています。

今回は、マンゴーに含まれる栄養素や、おいしいマンゴーの選び方についてご紹介します。ぜひお買い物の際の参考にしてみてくださいね。

  • 目次
  • マンゴーってどんな果物?
  • マンゴーにはどんな種類があるの?
  • 主要な栄養素はこちら
  • 様々なビタミンが含まれたフルーツ!
  • おいしいマンゴーの選び方
  • おいしいマンゴーを選んで味わおう!

マンゴーってどんな果物?

マンゴーはもともと海外からの輸入品が中心でしたが、最近は日本での生産も盛んになり、身近な南国フルーツとして人気を集めるようになりました。

海外からの輸入品では、フィリピンやタイ、インド、メキシコ、オーストラリア、台湾が主な産地として知られています。

国産マンゴーの旬は6月から8月です。日本では、沖縄県や宮崎県、鹿児島県で多く作られていますが、その他に熊本県や和歌山県、栃木県などもマンゴーの産地としてあげられます。

とろっとした果肉は、濃厚な甘みと特有の香りを持ち、そのまま食べるのはもちろん、マンゴープリンやムースなどのスイーツや、スムージー、ドライフルーツなどに加工しても、とてもおいしく楽しめます。

濃厚 マンゴープリン 作り方・レシピ

マンゴーにはどんな種類があるの?

■アーウィン種

国内で栽培されているマンゴーの多くが「アーウィン種」です。果皮がリンゴのように赤くなるマンゴーはアップルマンゴーと呼ばれますが、このアーウィン種もアップルマンゴーの一つです。強い香りと、甘みと酸味のバランスの良い味わいが特徴です。

糖度が15度以上・重さ350g以上・色と形がきれい、という厳しい基準を満たした宮崎県の完熟マンゴーは「太陽のタマゴ」と呼ばれ、贈答品として重宝されています。

■キーツ種

国内では沖縄県で多く栽培されている品種。海外だとカリフォルニアから「グリーンマンゴー」として多く輸入されています。果肉はオレンジ色で、果皮は完熟しても緑色のままですが、最近はキーツ種の中でも果皮が赤くなるものもあり、「マチルバマンゴー」とも呼ばれています。果肉はオレンジに近い黄色で、アップルマンゴーよりも酸味が少なく、まろやかで、口の中でとろけるような味わいが特徴です。

■カラバオ種

主にフィリピンから輸入されているマンゴーです。フィリピンマンゴーやペリカンマンゴーなどとも呼ばれています。比較的淡白な味わいで、甘みや香りも穏やかな品種です。

■アルフォンソ種

主にインドで作られるマンゴー。甘く、特有の香りを持っており、マンゴーの王様ともいわれています。日本では生のアルフォンソマンゴーはほぼ流通しておらず、主に加工品として使われている品種です。

主要な栄養素はこちら

マンゴー100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。

エネルギー 68kcal

たんぱく質 0.6g

脂質 0.1g

炭水化物 16.9g

βカロテン 610μg

ビタミンB1 0.04mg

ビタミンB2 0.06mg

ビタミンC 20mg

葉酸 84μg

カリウム 170mg

食物繊維 1.3g

※参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

様々なビタミンが含まれたフルーツ!

マンゴーには、β-カロテン、ビタミンCや葉酸など様々なビタミンが含まれています。中でも特に注目したいのが以下の3つです。

■β-カロテン

β-カロテンは体内でビタミンAに変化し、目や皮膚、粘膜などの健康を維持する役割があります。例えば、暗いところでも目が慣れてくると物が見えるようになりますよね?この機能もβ-カロテンと重要な関わりがあるのです。また、強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑え、取り除く働きを持っています。

■ビタミンC

皮膚や血管、軟骨などのコラーゲンの合成に欠かせないビタミンです。抗酸化作用があり、免疫力低下を引き起こす過酸化脂質を抑制する働きがあります。また植物性の食品などに含まれる鉄分の吸収を助ける働きもあります。

■葉酸

ビタミンB群の一種で、妊娠初期の胎児の正常な発育に欠かせない栄養素です。そのため、妊娠前後の女性は積極的に摂取することが推奨されています。また、赤血球の形成を助ける働きもあります。

おいしいマンゴーの選び方

新鮮でおいしいマンゴーを選ぶポイントは以下の3つです。

■香りが良く、弾力があるもの

完熟したマンゴーは甘い特有の香りがします。また、果皮をそっと指で押したときに、軽く弾力が感じられるものも、完熟しているサインです。

■果皮のブルーム(果皮の白い粉)が落ち、つややかである

マンゴーの表面がつややかなものを選びましょう。マンゴーの果皮には、ブルームという白い粉がついています。果肉がまだまだ硬いうちは、全体がブルームでおおわれていますが、熟してくるとだんだんとブルームが落ちてつやが出てきますので、チェックしてみてくださいね。また、表面に傷があるものは、中の果肉まで傷んでしまっている場合がありますので避けましょう。

■果皮の色づきをチェック

アーウィン種のように熟すと赤くなるマンゴーは、全体がむらなく赤くなったものを選びましょう。カラバオ種などの黄色いマンゴーは、黄緑色のうちはまだ硬いため、しっかりと黄色く色づいているものが食べ頃です。

キーツ種などのグリーンマンゴーは、熟しても果皮は緑色のままのため、ブルームが落ちてつやが出ているか、香りがよく、弾力があるかなどで判断するのがおすすめです。

おいしいマンゴーを選んで味わおう!

マンゴーに含まれる栄養素と、おいしいマンゴーの選び方についてご紹介しました。国産のマンゴーは、6月から8月に旬を迎えます。ポイントをしっかり押さえて、新鮮でおいしいマンゴーを楽しんでくださいね。

クラシルでは、マンゴーの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

マンゴーの保存方法|長持ちのコツ|食べ頃を見極める

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