夏に旬を迎える「スモモ」。 暑い季節にぴったりな、爽やかな味わいが魅力の果物です。
スモモの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

さらに、健康な身体づくりを手助けする栄養素がしっかりと含まれているところも嬉しいポイント。妊娠中の女性には欠かせない葉酸をはじめ、カリウムや食物繊維、ビタミン類などさまざまな栄養素に恵まれています。
そこで今回は、スモモに含まれる栄養素やおいしいスモモの選び方についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
夏にぴったり!甘くて爽やかなフルーツ「スモモ」
真夏になると食べたくなる甘酸っぱい果実「スモモ」。見た目が似ている「モモ」よりも酸味が強いことから「酢桃(スモモ)」と呼ばれるようになりました。
さて、スモモは大きく分けて「日本スモモ」と「西洋スモモ」があることをご存知でしょうか?
日本スモモは「プラム」、西洋スモモは「プルーン」とも呼ばれており、どちらもスモモに間違いありませんが、見た目や味わいが少し異なります。
「日本スモモ」はコロンと丸い形と甘酸っぱい味わいが特徴の、日本ではお馴染みのスモモです。歴史は古く、日本には原産地である中国から、弥生時代に伝わってきました。本格的な果樹栽培がはじまったのは明治時代以降で、現在の日本では主に山梨、和歌山、長野県で生産されています。
一方、ヨーロッパやアメリカで親しまれてきたのが「西洋スモモ」です。日本スモモよりも細長い卵型をしていて、ドライフルーツやジャムなどに加工されることが多く、甘さは強めです。ちなみによく見かける「ドライプルーン」も西洋スモモを乾燥させたものなんですよ。
品種改良も盛ん!代表的な品種をご紹介
品種改良も盛んで、多くの品種が存在しています。ここでは、「日本スモモ」の代表的な品種を3つご紹介します。
・大石早生(おおいしわせ)
日本で一番多く生産されている品種で、スモモの旬がはじまる6月頃に出回ります。果実の大きさは直径4センチほど、重さは約50g~80gと小さめで、先が少し尖ったかわいらしい卵型をしています。熟す前に収穫されるので緑がかった色のものを見かけることも多いですが、追熟させると赤みと甘味が増していきます。
・ソルダム
かつてアメリカから導入された、真っ赤な果肉が印象的なスモモです。日本では「大石早生」に次ぐ生産量で、7月中旬から8月頃に旬を迎えます。大きさはひとつ100g前後とスモモの中では比較的大きく、楕円形をしています。日持ちが良く、かじるとカリッとした歯ごたえを楽しめます。
・サンタローザ
日本とアメリカのスモモを交配させた品種で、病気に強く日持ちが良いことから世界中で栽培されています。「サンタローザ」という名前はアメリカのカルフォルニア州にある地名から付けられました。1つ約100~150gと大玉で、強い酸味と芳香な香りが特徴的です。
主要な栄養素はこちら
スモモ100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 44kcal
・水分 88.6g
・食物繊維 1.6g(不溶性 1.2g/水溶性 0.4g)
・カリウム 150g
・ビタミンB6 0.04mg
・ビタミンC 4mg
・葉酸 37μg