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これで失敗知らず!簡単な温泉卵の作り方と気をつけたいポイント

これで失敗知らず!簡単な温泉卵の作り方と気をつけたいポイント

料理のトッピングやあと一品に便利な「温泉卵」の簡単な作り方を解説します。この記事では、鍋で作る方法と電子レンジで作る方法をそれぞれ失敗しやすいポイントや注意点と共にご紹介!卵は常温に戻した方がいいの?ゆで時間はどれくらい?など、気になる疑問を解消します。ぜひ参考にして、理想の温泉卵を作ってみてくださいね。

  • 目次
  • 鍋を使った温泉卵の作り方
  • ①鍋に水を入れて沸騰させる
  • ②卵をお湯に入れて15分おく
  • ③卵を氷水で冷ます
  • 失敗しやすいポイントと対策【鍋で作る場合】
  • 電子レンジを使った温泉卵の作り方
  • 失敗の原因と注意点【電子レンジ調理の場合】
  • 温泉卵と半熟卵の違い
  • 意外と簡単!温泉卵を作ってみよう

鍋を使った温泉卵の作り方

まずは、鍋を使った温泉卵の作り方をご紹介します。沸騰させたお湯に卵を入れておくだけで作れます。
このときに注目したいのが卵の温度と入れ方です。ちょっとしたポイントを押さえることで失敗しにくくなるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

▶作り方をレシピ動画で確認したい方はこちら

①鍋に水を入れて沸騰させる

水はしっかりと

卵が浸かるくらいの量

を沸かします。卵を水から入れるとゆで時間が長くなり、固まり過ぎる可能性があるので必ずお湯に入れてくださいね。

※今回は直径17cmの鍋に1000mlのお湯入れて作っています

☝️クラシルシェフのコツとポイント
温泉卵を鍋で作るときは、冷蔵庫から取り出してすぐの卵を使うと簡単です。ただ、もし時間に余裕がある場合は卵を常温に戻しておくと、沸騰したお湯の中に入れたときに割れづらくなりますよ。

②卵をお湯に入れて15分おく

沸騰したら火を止めて卵を入れ、そのまま15分おきます。

温泉卵に適したお湯の温度は

65~70℃

なので、お湯の温度を下げるために蓋をせずにおいておきましょう。蓋をしてしまうとお湯の温度が下がりにくくなり、卵に熱が入りすぎてしまう可能性があります。卵を入れる際は、お玉にのせて静かに鍋に入れると卵が割れるのを防げますよ。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
蓄熱性の高い鍋を使用する場合は、お湯が沸騰してから火を止め、冷水を加えてお湯の温度を下げてから卵を入れる方法もあります。その際は、卵を入れてから蓋を閉めて、温泉卵を作るのに適した温度でキープしましょう。65〜70℃台であることを確認するためには温度計を使うのが確実です。

③卵を氷水で冷ます

15分経ったら卵を取り出し、

氷水で冷まします。

この工程を省くと余熱で卵が固まり、ゆるめのゆで卵になってしまうので気をつけましょう。卵の表面に触れて熱さを感じない程度まで、しっかりと冷やしてくださいね。

失敗しやすいポイントと対策【鍋で作る場合】

温泉卵の作り方がわかったところで、続いては失敗しやすいポイントや原因などを見ておきましょう。

失敗例 考えられる原因
白身も黄身も固まってしまう

・お湯の温度が高い
・水からゆでている
・氷水で冷ましていない

白身も黄身も固まっていない

・お湯に入れる時間が足りていない
・お湯の温度が低すぎる
・お湯の量が少ない

卵が割れて白身が出てしまう

・卵をそっと入れてない
・冷たい卵を使っている

白身も黄身も固まってしまう

これは、温泉卵の失敗例で一番多いと言っても過言ではないかもしれません。白身がぷるぷるで、割ると黄身がとろーっと流れ出てくるのが理想の温泉卵ですが、ゆで過ぎていたり、お湯の温度が高いままにしておくとゆで卵のように固まってしまいます。

また、卵をお湯に入れて指定の時間置いたあと、

氷水に入れないと予熱でどんどん固まってしまいます。

卵をお湯から取り出したら、必ず氷水に入れて冷ましてくださいね。

白身も黄身も固まっていない

温泉卵に適したお湯の温度は65~70℃といわれています。これより低い温度でゆでたり、卵をお湯に入れておく時間が短すぎると白身も黄身も固まらず、生卵に近い状態になってしまうのです。

また、お湯の量が少ないと熱の入り方にムラが出てうまく作れないので、鍋に入れる水の量は

必ず卵がかぶるくらいの水

を入れてください。

卵が割れて白身が出てしまう

お湯が沸いて卵を入れるとき、ポンと落とすように入れてしまうと卵の殻にヒビが入り、中から白身が出てきてしまいます。温泉卵に限らず、ゆで卵を作るときにも言えますが、卵はお玉や網杓子(あみじゃくし)などにのせて、そっと入れるようにしてくださいね。

また、冷蔵庫から出したての卵を使うと割れやすくなる可能性があるので、時間に余裕があるときは

常温に戻すのがおすすめ

です。

💡ワンポイントアドバイス
温泉卵は卵のサイズや鍋の材質によっても調理時間が変わります。とくに蓄熱性の高い鋳鉄製の鍋などを使う場合は、お湯に入れる時間を減らすなど調整が必要です。温泉卵を作る際は、お手持ちの鍋の材質を確認したうえで、卵を入れる時間を調整してみてくださいね。

電子レンジを使った温泉卵の作り方

温泉卵は電子レンジで作ることも可能です。鍋よりも短時間で作れるので、すぐに使いたいときに重宝する方法です。ただし、いくつか注意点があるので、必ず併せてチェックしてくださいね

※卵は鍋で作るときと同様に、事前に常温に戻しておきましょう。卵が冷たいと火の通りが遅くなります。

※卵は直接温めると破裂して大変危険です。必ずポイントや注意点を確認し、作るようにしましょう。

①深めの耐熱ボウルに卵を割り入れる

耐熱ガラス製のボウルや陶器のマグカップなど、深さのある容器を準備しましょう。

②水を入れる

卵全体がしっかりと浸かるように水を入れます。

水は

必ず卵全体が浸かるまで加えることが重要

です。

③卵黄に穴をあけて電子レンジで加熱する

つまようじで卵黄に穴を開け、ラップはせずに

500Wの電子レンジで10秒ずつ、3回に分けて加熱

します。加熱しすぎると破裂する可能性があるので、様子を見ながら短時間ずつ行いましょう。卵白が白っぽくなるまでが目安です。

☝️クラシルシェフのコツとポイント
水を加えたあと、必ず卵黄に爪楊枝で穴を数か所開けましょう。こうすることで、卵が破裂するリスクを抑えられます。ただし、穴を開けすぎると黄身が崩れてしまうので、注意してくださいね。また、卵は加熱しすぎると破裂する可能性があるため、必ず様子を見ながら短時間ずつ加熱するようにしてください。

④火傷に注意して取り出す

卵白が白っぽくなってきたら完成です。ただし、加熱しすぎると突沸(突然の沸騰)が起こり、お湯が飛び散ることがあります。

誤って加熱しすぎた場合は、

加熱停止後に数分時間をおいてから取り出す

ようにしましょう。また、電子レンジから取り出す際は火傷をしないように十分注意してください。

失敗の原因と注意点【電子レンジ調理の場合】

先ほど作り方でも触れていますが、電子レンジで温泉卵を作る際は、注意しなければならない点がいくつかあります。ここでは、失敗しやすい原因と注意点をご紹介するので、必ずチェックしてくださいね。

失敗例 考えられる原因
卵が爆発する

・爪楊枝で穴を開けていない
・水を入れていない
・一気に加熱している

黄身が崩れる

・爪楊枝で穴を開けすぎている
・大きい穴を開けている
・水を勢いよく入れている

全体的に固まってしまう

・加熱しすぎている
・加熱後、余分な水を捨てていない

卵が爆発する

電子レンジで温泉卵を作るうえで一番注意したいことが「卵の爆発」です。

電子レンジの性質上、食品の内側から加熱される仕組みになっており、卵の場合は黄身から加熱されます。そして黄身にどんどん圧力がかかり、黄身内部の温度は100度を越えてしまいます。その結果、黄身を覆っている白身を突き破って破裂してしまうのです。

この卵の破裂のリスクを避けるためには、まず卵を必ず深めの耐熱ボウルに割り入れてから調理することが必須です。また、必ず卵全体を浸かるまで水を入れること、そして黄身には爪楊枝で穴を3箇所ほど開けましょう。この工程を行うことで、破裂のリスクを避けられる可能性があります。

黄身が崩れる

これは、黄身に穴を開けすぎていたり、箸などで穴を開けてしまうと起こります。また、水をいれる際、勢いよく黄身にかけてしまうと割れてしまう可能性があるので、器の周囲から回しかけるようにして水を入れましょう。

全体的に固まってしまう

電子レンジは手軽に時短で加熱できるのが魅力の調理家電です。そのため、少しでも加熱時間が長いと想像以上に卵が固まってしまう可能性があります。

温泉卵を電子レンジで作るときは、

必ず様子を見ながら少しずつ加熱

しましょう。

また、加熱後、余分な水を捨てないままにしておくとどんどん熱が入ってしまうので、加熱が終わってからすぐに捨てましょう。

☝️クラシルシェフのコツとポイント⭐️
もし加熱しすぎてしまった場合は、加熱後、必ず冷めるまで庫内に置いておきましょう。電子レンジで加熱することによって、卵の中の圧力が上昇して破裂する可能性があります。加熱中に破裂しなかったとしても取り出す際に破裂することもあるため、加熱後は必ず冷めるまで庫内に置いて火傷などのリスクを避けてくださいね。

注意点まとめ

・深めの耐熱ボウルを使う
・水は必ず卵全体が浸るまで入れる
・必ず爪楊枝で穴を開ける
・様子を確認しながら少しずつ加熱する

これらはすべて、卵を破裂させないための対策です。卵の個体差や耐熱容器の大きさの違いなどによって加熱時間は変わるため、様子を確認しながら加熱しましょう。

温泉卵と半熟卵の違い

温泉卵と同じようにとろっとした黄身が魅力の「半熟卵」がありますが、これらの違いは一体何なのでしょうか。以下で確認してみましょう。

温泉卵

温泉卵は、黄身よりも白身のほうがとろりとした状態の卵です。これは、卵の黄身と白身のタンパク質が固まる温度の差を利用しています。

黄味は65~70℃、白身は80℃で固まる性質があるため、黄身が固まる温度のお湯に浸けておくことで、黄味は半熟程度に固まり、白身は完全に固まっていない状態の温泉卵を作ることができるのです。

半熟卵

ちなみに、温泉卵と似ているものに半熟卵がありますが、半熟卵は白身が固まり、黄味が半熟で固まりきっていないという違いがあります。半熟卵は、卵に熱が伝わる時間差を利用したもの。

卵をお湯に入れると白身から黄身の順に熱が伝わるので、加熱時間を短くし、黄身に完全に熱が通る前に加熱をストップすることで半熟卵になります。また、80℃以上の温度をキープしながら加熱を続ければ、固ゆで卵が作れます。

同じ卵でも、加熱の仕方や温度で仕上がりが変わるのはおもしろいですよね。

意外と簡単!温泉卵を作ってみよう

温泉卵は、お湯に卵をいれておくだけで簡単に作れます。いつものカレーや丼ものに温泉卵をのせると、ひと味違ったおいしさが楽しめますよ。ポイントを押さえれば失敗しにくくなるので、ぜひ記事を参考にしてみてくださいね。

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