パスタやうどんなどの麺をゆでるときに起こりがちなのが「吹きこぼれ」。後片付けに手間がかかるので、なるべく吹きこぼさずに麺をゆでたいですよね。そこで今回は、鍋の吹きこぼれを防ぐ3つの方法をご紹介します!どのくらいの効果があるのか、実際に検証して比べてみました。記事の後半では、絶品パスタレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧くださいね。
鍋の吹きこぼれを防ぐ裏ワザ3選!実際に1番効果のあった方法と便利グッズもご紹介
- 目次
- そもそも吹きこぼれが起きるのはなぜ?
- さっそく検証スタート!
- ①鍋のフチに菜箸を置く
- ②スプーンを入れる
- ③油を入れる
- どの方法も効果アリ!一番おすすめな方法は…
- おすすめレシピをご紹介!
- 牛乳で作る 濃厚カルボナーラ
そもそも吹きこぼれが起きるのはなぜ?
吹きこぼれは、麺類などデンプンを多く含む食材をゆでているときに起きやすいですよね。それは、麺からデンプンが溶け出すことにより水の粘性が増して気泡が消えにくくなるからだといわれています。
ほかにも、小麦に含まれる成分の界面活性作用によって、泡が消えにくくなって吹きこぼれるという説もあります。
ちょっと目を離したすきにぶわっと泡が盛り上がり、あっという間に吹きこぼれてしまうことも。麺をゆでている間は気を抜けませんよね。
さっそく検証スタート!
ここからは、吹きこぼれを防ぐ方法を実際に検証していきます。今回検証する方法は以下の3つです。
①鍋のフチに菜箸を置く
②スプーンを入れる
③油を入れる
より正確に比較できるよう、ゆでるものや水の量などは以下のように統一しました。
- パスタ100gをゆでる
- 1Lの水に塩を小さじ1加える
- 火加減は強火
それでは、さっそく1つずつ見ていきましょう!
①鍋のフチに菜箸を置く
1つ目は鍋のフチに菜箸を置く方法です。菜箸を置くことで、湯面の膜を押し上げる気泡が潰れて吹きこぼれが防げるのだそう。今回は菜箸を交差させて置く方法と、平行に並べて置く方法の2つを試してみました。
パスタをゆで始めてから約3分後、泡が鍋のフチまでくる少し前のタイミングで鍋のフチに菜箸を置きます。
交差させて置いた方は、菜箸によって泡の盛り上がりが抑えられ、見事吹きこぼれを防ぐことができました!
平行に並べて置いた方も、最初は泡が抑えられているように見えましたが、次第に菜箸の上まで泡が盛り上がり、吹きこぼれてしまうという結果となりました。
鍋の大きさや水の量、ゆでるものなどによって結果が変わる場合もありますが、菜箸を置く場合は平行に並べて置くよりも、交差させて置く方が吹きこぼれを防ぎやすそうです!また、菜箸のほかに木べらなどを置いても効果があるそうですよ。
※鍋のフチに置いた菜箸は熱くなるため、やけどに十分注意してください。木製の菜箸やへらを使うと焦げる場合があります。
②スプーンを入れる
2つ目は、鍋にスプーンを入れる方法です。それだけで本当に吹きこぼれが防げるのでしょうか?
鍋に水を入れたらスプーンを中央に沈め、お湯が沸騰したらパスタをゆで始めます。
パスタをゆで始めてから約3分半後、方法①では鍋のフチまで泡が迫っていましたが、こちらは鍋の8分目くらいで泡がとどまっています。そして、このあとパスタをゆで終えるまで、これ以上泡が盛り上がることはありませんでした。
スプーンを鍋の中央に沈めておくことで、沸騰したときの水の流れが変わるため、吹きこぼれを防ぐことができるのだそうです。スプーン1本でこれだけの効果があるとは驚きですね!
③油を入れる
最後は油を入れる方法を検証します。油を入れることでデンプンの膜の生成が防げるため、麺類やごはんなどデンプンを多く含むものをゆでるときにぴったりな方法です!
今回は、水1Lに対して大さじ1杯の油を加えました。油の種類は、和風ならサラダ油、洋風ならオリーブオイルのように料理に合わせて使い分けるのがおすすめですよ。
パスタを入れてから約3分後、泡は鍋の5分目くらいにとどまっていて、これ以上盛り上がってきそうにありません。①②は白くモクモクとした泡が発生していたのに対して、こちらはひとつひとつの泡が大きく、白っぽさがないのも大きな違いでした。
ゆであがったパスタは全体的に油をまとっていてオイリーな仕上がりですが、ソースを絡めたり調理をすれば、違和感なくおいしく食べられました。ただ、ざるそばやざるうどんなど、さっぱりと食べたい料理には向かない方法です。
どの方法も効果アリ!一番おすすめな方法は…
実際に試してみると、どの方法でも吹きこぼれを防ぐことができました。そのなかでも特におすすめなのは、2つ目にご紹介したスプーンを入れる方法です!簡単ながらしっかりと効果があり、食材への影響もないのでいろいろな場面で重宝しそうです。この機会にぜひみなさんもやってみてくださいね。
おすすめレシピをご紹介!
鍋の吹きこぼれを防ぐ方法と合わせて、おすすめレシピをご紹介します。今回は、生クリームを使わず、牛乳で手軽に作れる絶品カルボナーラのレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
牛乳で作る 濃厚カルボナーラ
手軽に作れる、濃厚カルボナーラはいかがでしょうか。生クリームを使わないのであっさりとしていますが、トッピングの卵黄を絡めて食べると濃厚な味わいに変わります。ブロックベーコンを使っているので食べ応えも抜群!手が止まらないおいしさですよ。休日のランチなどにぜひお試しくださいね。
材料(1人前)
- スパゲティ・・・100g
- お湯 (ゆで用)・・・1000ml
- 塩 (ゆで用)・・・小さじ2
- ブロックベーコン・・・80g
- 牛乳・・・150ml
- 卵黄 (Mサイズ)・・・2個
- (A)コンソメ顆粒・・・小さじ2
- (A)粉チーズ・・・大さじ2
- 有塩バター・・・20g
トッピング
- 卵黄 (Mサイズ)・・・1個
- 黒こしょう (粗挽き)・・・少々
作り方
1.鍋にお湯を沸騰させ、塩とスパゲティを加えてパッケージの表記通りにゆで、湯切りします。
2.ブロックベーコンは短冊切りにします。
3.中火で熱したフライパンに有塩バターを溶かし入れ、2を焼きます。
4.焼き色が付いたら1、牛乳、(A)を加えて中火のまま混ぜ合わせます。
5.全体がなじんだら火から下ろし、卵黄を加えて混ぜ合わせます。
6.お皿に盛り付け、トッピング用の卵黄をのせ、黒こしょうを散らして完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は、卵の生食を避けてください。
※チーズは加熱を行わなくても食べられるものを使用しています。ご使用のチーズによっては加熱をしないと食べられないものもございますのでご注意ください。
これで吹きこぼれ知らず!
いかがでしたか?今回は鍋の吹きこぼれを防ぐ方法と、おすすめのパスタレシピをご紹介しました。ご紹介した方法を覚えておけば、吹きこぼれの心配とおさらばできること間違いなしです!おすすめレシピと合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。