淡白で上品な味わいが特徴の「さわら」。塩焼きや西京焼きといった定番の食べ方だけでなく、洋風や中華風にアレンジしてもおいしくいただくことのできる魚です。
さわらの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

今回は、さわらの旬と栄養素、おいしいさわらの選び方についてご紹介します。ぜひ、旬の時期のさわらを楽しんでくださいね。
- 目次
- さわらの旬は春?
- 主要な栄養素はこちら
- 青魚ならではの「DHA」と「EPA」に注目
- おいしいさわらの選び方は?
- 新鮮なさわらを選んで春の訪れを感じよう!
さわらの旬は春?
さわらは漢字で「鰆」と書きますが、これは産卵のために集まる5月頃に多く獲れたことが由来なんだとか。今でも、俳句で「鰆」は春の季語として扱われているそうです。
ただし、春先から初夏にかけてをさわらの旬とするのは主に関西地方で、関東などでは冬を旬とすることもあります。12月~2月頃のさわらは脂がのっており、「寒さわら」として楽しまれています。
主要な栄養素はこちら
さわら(生)100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
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エネルギー 161kcal
- たんぱく質 20.1g
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脂質 9.7g
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炭水化物 0.1g
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カリウム 490mg
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ビタミンD 7.0μg
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ビタミンB2 0.35mg
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ビタミンB12 5.3μg
青魚ならではの「DHA」と「EPA」に注目
■DHA(ドコサヘキサエン酸)
体にとって必要不可欠な「必須脂肪酸」の1つであるDHA。脳や神経の機能を活性化させるほか、血中コレステロールや中性脂肪を減らす働きもします。
■EPA(エイコサペンタエン酸)
血液をサラサラにし、生活習慣病の予防・改善に効果を発揮します。また、血栓ができるのを防いでくれます。
■カリウム
ナトリウムの排出を促す働きがあるため、高血圧の予防やむくみの解消に効果が期待できます。
おいしいさわらの選び方は?
【まるごと1尾の場合】
◯おなかがふっくらしている
脂ののったさわらは、おなかに丸みがあり、全体的にふっくらとしています。産卵前の冬~春ごろのさわらはたっぷりと脂がのっていますが、逆に産卵後の夏は味が落ちています。
◯からだが銀色に光っていて、模様がはっきりしている
「斑紋」と呼ばれる魚の模様がはっきりとわかることが新鮮さの証拠です。また、目が濁っていたり、からだの表面がくすんでいるものも鮮度が落ちている可能性が高いです。
【切り身の場合】
◯身に透明感がある
新鮮なさわらは透き通った白色ですが、鮮度が落ちるとだんだんと濁ってきます。できるだけ透明感のあるものを選びましょう。
◯皮にハリがあり、模様がはっきりしている
皮がぴんと張っていて、斑紋が鮮やかなものが新鮮です。
新鮮なさわらを選んで春の訪れを感じよう!
さわらの旬と栄養素、おいしいさわらの選び方についてご紹介しました。魚は新鮮であればあるほどおいしいので、今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。
クラシルでは、さわらの保存方法についてもご紹介しています。おいしいさわらを選んだら、正しい方法で保存して鮮度を長持ちさせましょう。