食品のパッケージに「常温で保存」と書かれていた場合、いったい何℃で保存すればいいのでしょうか?季節や環境によって室内の温度は変わりますよね。それにも関わらず、気にせずそのまま置いておいていいのか、疑問に思ったことはありませんか?今回は、そんな意外と知らない食品の保存について解説します!おすすめの缶詰活用レシピもご紹介しますよ。ぜひ最後までご覧くださいね。
「常温で保存してください」って一体何℃のこと?気になる豆知識「意外と知らなかった!」

「常温」は何℃のこと?
厚生労働省の「常温保存可能品に関する運用上の注意」によると、「常温」とは「外気温を超えない温度」とされています。何度という明確な決まりはありませんが、一般的には15~30℃が「常温」の目安になっているようです。
ちなみに、この「常温保存」の表示ですが、ほかに気をつけるべき特段の事項がなければ牛乳や乳飲料を除き、常温で保存が可能な旨の表示を省略できます。ただし、「直射日光を避けて室温で保存」のように、気をつけなければならない事項がある場合には、表示する必要があるんですよ。
「常温保存」の表記は開封前?開封後?
保存方法の一括表示は、一般的に開封前についての表示です。
開封後に保存方法が変わる場合には、「開封後は、4℃以下で保存してください」のように、開封後の取り扱い方法を別に記載する必要があります。
食品の「常温保存」の表示についてご紹介しました。普段よく目にするものですが、意外と知らなかった…という方も多いのではないでしょうか?食品を保存する際は、参考にしてみてくださいね。
おすすめの缶詰活用レシピをご紹介!
さてここからは常温保存できる食品の代表格、「缶詰」を活用したおすすめレシピをご紹介します。サバ缶であっという間にできるみぞれ煮や、旨みたっぷりのイワシ缶で作るごぼうとイワシのマヨサラダなど、忙しいときに便利なお手軽缶詰活用レシピです。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.サバ缶で簡単 みぞれ煮
缶詰を使えば下ごしらえ不要でとっても簡単!サバ缶で作るみぞれ煮のレシピをご紹介します。脂がのった旨味たっぷりのサバに、さっぱりとした大根おろしがよく合います。加熱済みのサバ缶を使うことで煮こみ時間を短縮できるので、忙しい日の晩ごはんに重宝できますよ。お酒のおつまみにもぴったりです!ぜひお試しくださいね。
材料(2人前)
- サバの水煮缶 (汁ごと、計190g)・・・2缶
- 大根おろし・・・200g
煮汁
- 水・・・150ml
- しょうゆ・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ1.5
- 砂糖・・・大さじ1
- 顆粒和風だし・・・小さじ1
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
1.大根おろしはザルに上げて水気を切ります。
2.フライパンに煮汁の材料を入れて中火で熱し、煮立ったらサバの水煮缶を入れて落し蓋をします。
3.弱火で5分ほど煮たら1を入れてひと煮立ちさせ、火から下ろします。器に盛り付け、小ねぎを散らして完成です。
2.焼き鳥の缶詰で 簡単親子丼
焼き鳥の缶詰で、パパッと簡単な親子丼を作ってみませんか?おいしく調理された焼き鳥の缶詰を使えば、味つけに悩むこともなく、料理初心者の方でも手軽に絶品親子丼が作れます。甘辛ダレが絡んだ焼き鳥をトロトロの卵がやさしく包みこみ、ひと口食べたらお箸が止まらなくなりますよ。卵を上手に半熟状に仕上げるためには、溶き卵を2回に分けて加えてくださいね。
材料(1人前)
- ごはん・・・200g
- タレ味の焼き鳥の缶詰 (2缶)・・・120g
- 溶き卵 (Mサイズ)・・・2個分
- 水・・・100ml
- (A)しょうゆ・・・大さじ1/2
- (A)砂糖・・・小さじ1/2
- 三つ葉 (葉)・・・適量
作り方
1.フライパンにタレ味の焼き鳥の缶詰、(A)、水を入れて強火で加熱します。
2.汁気が半量になったら溶き卵の半量を回し入れ、大きくかき混ぜて中火のまま加熱します。
3.卵が半熟状になったら残りの溶き卵を回し入れ、中火のまま加熱し、卵が半熟状になったら火から下ろします。
4.丼にごはんをよそい、3、三つ葉をのせて完成です。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
3.イワシの缶詰で ごぼうとイワシのマヨサラダ
コク深い味わいがうれしい、ごぼうとイワシのマヨサラダのレシピをご紹介します。イワシの旨みと香り豊かなごぼうの風味は相性抜群で、まろやかな味わいのマヨネーズのとってもよく合います。ごぼうをゆでたあとは、しっかり水分を切ってから和えると、味が薄まらずにおいしく仕上がりますよ。とっても簡単なので、晩ごはんの副菜にぜひどうぞ。
材料(2人前)
- ごぼう・・・200g
- 水 (さらす用)・・・適量
- お湯 (ゆで用)・・・適量
- イワシの缶詰 (蒲焼き)・・・100g
- マヨネーズ・・・大さじ2
- 七味唐辛子・・・適量
作り方
準備.ごぼうは皮をこそいでおきます。
1.ごぼうは千切りにし水に5分程さらします。
2.鍋にお湯を沸かし、1を2分程ゆで水気を切ります。
3.ボウルにイワシの缶詰、マヨネーズを入れ混ぜ合わせます。
4.2を加え全体が馴染むまで混ぜ合わせます。
5.お皿に盛り、七味唐辛子を散らせば完成です。
食品は正しく保存して、おいしくいただこう
いかがでしたか?今回は「常温保存」の適切な温度に関する解説と、ストックしやすい缶詰を活用したおすすめレシピをご紹介しました。缶詰は常温で長く保存できるものが多いので、ストックしておくととっても便利ですよ。忙しい日は、ぜひ今回ご紹介した缶詰活用レシピを思い出してみてくださいね。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。