ほどよい酸味と甘みがおいしい「オレンジ」。やわらかくジューシーな果肉で、そのまま食べるのはもちろん、ジュースにしてもおいしくいただける人気の高いフルーツです。今回は、そんなオレンジの栄養素とおいしいオレンジの選び方をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
オレンジの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

- 目次
- オレンジの種類
- 主な栄養価はこちら
- 注目の栄養素について
- おいしいオレンジの選び方
- 果汁までしっかり味わおう
オレンジの種類
オレンジと一言に言っても、見た目や食味など、異なる種類のオレンジが存在します。それぞれの特徴を押さえて、お気に入りを見つけてみてくださいね。
■バレンシアオレンジ
一般的に見かける多くのオレンジが、このバレンシアオレンジです。バランスのよい酸味と甘みを持ち、果汁はジュースにもよく使われます。多くはカリフォルニアで生産されており、カリフォルニア産は3~7月、南アフリカ産は8~10月が最もおいしい旬の時期とされています。
■ネーブルオレンジ
ネーブルオレンジの「ネーブル」とは、英語でおへそを意味します。オレンジのお尻の部分がおへそのようにくぼんでいることからこう呼ばれるようになりました。種がなく、表皮の中にある白い皮も薄いため、食べやすく、子どもから大人まで幅広い層に人気があります。果汁が多く、甘みが強いのが特徴です。 国内産のものは12~3月が旬とされており、11~5月はカリフォルニア産のネーブルオレンジが出回ることも多いです。国内では、吉田ネーブルや森田ネーブルなど、さまざまな品種が存在します。
■ブラッドオレンジ
赤い果肉が特徴的なオレンジです。その名の通り、赤色の果肉から、血をあらわす「ブラッド」という名がつけられたとされています。原産地は地中海沿岸であり、ブラッドオレンジの中でもイタリアのタロッコという品種はタロッコジュースとして、多くの人気を集めています。
■カラカラオレンジ
カラカラオレンジは、ピンク色の果肉が特徴的なオレンジです。国内で流通しているからカラカラオレンジは、主にカリフォルニアからの輸入品です。果肉が赤いブラッドオレンジが変異したものと言われています。皮がむきやすく、果汁も多く含まれています。
主な栄養価はこちら
バレンシアオレンジ(生)100gに含まれる主要な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 42kcal
・たんぱく質 1.0g
・脂質 0.1g
・炭水化物 9.8g
・カリウム 140mg
・ビタミンC 40mg
ネーブルオレンジ(生)100gに含まれる主要な栄養価は以下の通りです。
・エネルギー 48kcal
・たんぱく質 0.9g
・脂質 0.1g
・炭水化物 11.8g
・カリウム 180mg
・ビタミンC 60mg
注目の栄養素について
主要な栄養価が分かったところで、注目の栄養素についてもチェックしてみましょう。
■ビタミンC
ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生を抑えたり、取り除く働きがあります。また、コラーゲンの生成に欠かせないビタミンとしても知られています。
■カリウム
カリウムには、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。筋肉の収縮や神経の働きにも密接にかかわる重要なミネラルのひとつです。
おいしいオレンジの選び方
カットされていないオレンジは、果肉の状態を確認することができません。たっぷりと果汁を含んだおいしいオレンジを選ぶために、以下3点をしっかりと押さえて、新鮮なオレンジを選んでみてくださいね。
■皮にハリとツヤがあるもの
オレンジを選ぶときは、まず皮をしっかりとチェックしてください。皮にハリがあり、しっかりとツヤがあるものを選びましょう。傷がついているものは、中の果肉がダメージを受けている可能性があります。避けるようにしましょう。
■表面がなめらかなもの
オレンジの皮を少し押したときに、表面がなめらかで、皮が薄いと感じるものを選びましょう。皮が厚いものは果肉が小さい証拠です。果肉が小さいと、それに伴い果汁も少ないため、ジューシーさが半減している可能性があります。
■ずっしりとしているもの
手にとったときに、ずっしりと重みを感じるものは中の果肉もしっかりとしています。皮の厚さと同様に、軽いオレンジは果肉が少なく、果汁もあまり感じることができません。大きめで重みのあるオレンジを選びましょう。
果汁までしっかり味わおう
オレンジの栄養と正しい選び方についてご紹介しました。オレンジは、包丁を使わずに皮をむくことができるので、手軽に食べられます。デザートやおやつに取り入れてみてくださいね。
クラシルでは、オレンジの保存方法についてもご紹介しています。ぜひ参考にしてください。