勉強や仕事で睡魔に襲われてしまったときには、眠気覚ましにコーヒーを飲むことも多いですよね。でも、コーヒーを飲んだのに全然効果がなく、かえって眠くなってしまう…なんてこともあるのをご存じですか?今回はその理由と、眠くならないコーヒーの飲み方についてもお伝えします。コーヒーと一緒に食べたい絶品スイーツのレシピもご紹介するので、ぜひ最後までお楽しみくださいね!
コーヒーを飲んでも眠くなることがある?その理由と眠くならない飲み方も

そもそも、なぜコーヒーを飲むと目が覚めるの?
コーヒーを飲むと眠くなくなるのは、カフェインが含まれているから、というのは有名ですよね。ではなぜ、カフェインは眠気覚ましに効果を発揮するのでしょうか?
それは、カフェインがある物質に似ているから。わたしたちの体内には、神経を鎮静させる作用をもつ「アデノシン」という物質が存在しています。このアデノシンは受容体とくっつくと、興奮が落ち着く働きをします。
カフェインは「アデノシン」と化学構造が似ているため、カフェインを摂取すると、アデノシンに代わって受容体とくっついてしまいます。その結果、アデノシンの働きが阻害されて神経が興奮状態になり、眠気を感じなくなる、という仕組みなんです。
カフェインは、運動時の疲労を軽減したり、集中力を高める効果、また利尿作用などもあります。コーヒーを飲むとほっとリラックスしたり、気分がリフレッシュしたりするのは、カフェインの効果も大きいんですね。
コーヒーを飲んでも眠くなる理由って…?
このように眠気覚ましに効果を発揮する「コーヒー」ですが、コーヒーを飲んでも眠気が襲ってくることも。いったいなぜでしょうか…?
■コーヒーに砂糖を入れているから
眠くなる原因のひとつとして、「コーヒーに入れる砂糖」が考えられます。砂糖を摂取し血糖値が上昇すると、それを下げようとして体内でインシュリンが分泌されます。その影響で今度は血糖値が下がりすぎてしまい、結果として眠気を感じるようになることがあります。
■水分不足による脱水状態になるから
コーヒーには「利尿作用」があります。体内の水分排出が促進されることで、体の中が脱水状態になります。すると、脳内の血流も悪くなり、倦怠感や眠気を感じやすくなってしまいます。
■カフェインの効果が切れるから
コーヒーによるカフェインは、一般的に摂取してから15分~1時間程度で効きはじめ、2時間半~4時間半でその効果が薄くなるといわれています。飲むときにはタイミングにも気を遣うとよさそうですね。
※カフェインに対する感受性には個人差があります。
眠くならないコーヒーの飲み方をご紹介!
それでは、眠気覚ましのためにコーヒーの効果を最大限発揮するには、どのような飲み方をすればいいのでしょうか?
■ 砂糖なしのコーヒーを飲む
砂糖による血糖値の急激な変化が起こらなければ、コーヒーのカフェインがしっかり眠気を覚ましてくれます。眠気対策のときには砂糖の入っていないコーヒーにするのがおすすめです。
■水を飲む
コーヒーの利尿作用による脱水状態を防ぐために、水を飲むのも大切なポイントです。適度に水分補給をすることで、脳の血流が悪くなるのを避けられますよ。
飲み方やタイミングに少し気をつけるだけで、コーヒーは眠気覚ましに効果を発揮してくれます。眠気に襲われたときには、ぜひこの2つのポイントに気をつけてコーヒーを飲んでみてくださいね!
※カフェインの過剰摂取によってめまい、心拍数の増加、不眠などの症状が引き起こされることがあります。健康な成人の場合、コーヒーであれば1日3杯程度を目安にし、カフェインの摂りすぎには注意しましょう。
ブラックコーヒーのお供におすすめのスイーツをご紹介!
眠気覚ましのコーヒーには砂糖は避けたいですが、リラックスしたいときのコーヒータイムにはおいしいスイーツがあるとうれしいですよね。ここからは、ブラックコーヒーのお供におすすめのスイーツレシピをご紹介します。ふんわりとした食感がたまらないちぎりシナモンロールと、濃厚な味わいの生チョコタルトをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね!
1.ちぎりシナモンロール
ちぎりパンタイプのシナモンロールのご紹介です。こねたり発酵させたりと少し時間がかかりますが、ふんわりとした焼き上がりは絶品のおいしさ!口に入れるとシナモンの香りがふわっと広がり、思わず笑みがこぼれますよ。おやつにはもちろん、朝食などにもおすすめです。シナモンシュガーやアイシングの量を調節して、お好みの甘さに仕上げてくださいね。
材料(1台分(縦18cm×横18cm×高さ5cmのスクエア型))
- 強力粉・・・300g
- 砂糖・・・10g
- ドライイースト・・・3g
- 牛乳 (40℃)・・・150ml
- 溶き卵・・・1個分
- 塩・・・2g
- 無塩バター・・・20g
- 強力粉 (打ち粉)・・・適量
シナモンシュガー
- グラニュー糖・・・大さじ2
- シナモンパウダー・・・小さじ1
アイシング
- 粉糖・・・50g
- 水・・・20ml
作り方
準備.無塩バターは常温に戻しておきます。
1.ボウルにシナモンシュガーの材料を合わせます。
2.別のボウルに強力粉、砂糖、ドライイースト、溶き卵、牛乳を入れてよく混ぜ合わせます。
3.塩と無塩バターを加えて混ぜ合わせ、ひとまとまりになったら、打ち粉をした台の上に出してよく捏ねます。
4.表面がつるんとしたらボウルに入れてラップをかけ、オーブンの発酵機能を使い40℃で30分発酵させます。(一時発酵)生地が2倍ほどに膨らんだら、ガス抜きをして丸め直し、濡れ布巾をかけて10分置きます。(ベンチタイム)
5.打ち粉をした台で4を長方形に伸ばし、1をかけ、手前から巻き、9等分に切ります。クッキングシートを敷いた型に入れて濡れ布巾をかけ、オーブンの発酵機能を使い40℃で20分発酵させます。(二次発酵)オーブンを200℃に予熱します。
6.200℃のオーブンで10分焼き、ほんのり焼き色がついたら型から外し、粗熱を取ります。
7.ボウルにアイシングの材料を混ぜ合わせて6にかけ、表面が乾いたら完成です。
2.生チョコタルト
オーブン不要で手軽に作れる、生チョコタルトをご紹介します。型に敷き詰めたボトムの上にチョコレートや生クリームなどを混ぜ合わせた生地を流し込んだら、あとは冷蔵庫で冷やせばできあがり!なめらかなチョコレートの食感とザクザクとしたビスケットの相性がよく、やみつきになるおいしさですよ。コーヒーによく合うので、ぜひ作ってみてくださいね!
材料(1台分(直径15cmの底抜け丸型))
- ミルクチョコレート (計6枚)・・・300g
- 生クリーム・・・150ml
- 無塩バター・・・20g
- お湯 (湯せん用・50℃)・・・適量
ボトム
- ビスケット・・・80g
- 溶かし無塩バター・・・50g
トッピング
- ココアパウダー・・・適量
作り方
準備.型にクッキングシートを敷いておきます。無塩バターは常温に戻しておきます。
1.ボトムを作ります。ビスケットをポリ袋に入れて麺棒で砕きます。粉々になったら溶かし無塩バターを入れてよく揉みこみ、全体になじんだら型に敷き詰め、冷蔵庫で冷やし固めます。
2.ミルクチョコレートは粗みじん切りにします。
3.鍋に生クリームを中火で温め、沸騰直前で火から下ろします。
4.2に3を加え、ゴムベラでよく混ぜます。チョコレートの溶け残りがある場合は湯せんにかけて溶かします。全て溶けてなめらかになったら無塩バターを加えて混ぜ合わせます。
5.1に流し入れて、ラップをして冷蔵庫で2時間程冷やし固めます。
6.型を外し、ココアパウダーをかけて出来上がりです。
眠気覚ましにはコーヒーを!
いかがでしたか?今回は眠くならないコーヒーの飲み方と、ブラックコーヒーにぴったりのスイーツレシピをご紹介しました。眠気覚ましにはもちろん、ちょっと一息入れたいときにもコーヒーは大活躍!ぜひシーンに合わせて、ときにはお好きなスイーツを組み合わせてお楽しみくださいね。