シャキシャキとした歯ごたえとさわやかな風味が魅力の「みょうが」。清涼感あふれる味わいのみょうがは、薬味としてはもちろん、ごはんに混ぜ込んだり、お肉で巻いてもおいしく、さまざまな料理で活躍してくれる食材です。そんなみょうがですが、体に嬉しい栄養素が含まれていることをご存知ですか?
みょうがの選び方と栄養素|買い物で役立つ基本の「き」

今回は、意外と知られていないみょうがの栄養素や、おいしいみょうがの選び方についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
- 目次
- 使い分けたい!みょうがの種類
- 主要な栄養素はこちら
- 夏バテ予防に効果が期待できるα-ピネンが豊富!
- おいしいみょうがの選び方
- おいしいみょうがを選んで味わおう!
使い分けたい!みょうがの種類
みょうがは、部位によって2種類に分けられます。見た目や味、香りなどが大きく変わるので、料理によって使い分けるのがおすすめです。
花みょうが・みょうがの子
みょうがの蕾にあたる部分で、全国のスーパーや八百屋さんなどで広く取り扱われています。一般的にみょうがというと、花みょうがを指すことが多く、たくさんの葉が何層にも重なり合って、ふっくらと丸みを帯びた形をしています。そうめんや刺身などの薬味として使うことが多いですが、、香りや風味が強いので、揚げ物や炒め物など加熱調理してもおいしくお召し上がりいただけます。
みょうがたけ
みょうがの茎に日光が当たらないように育て、若くて柔らかいうちに収穫したものです。長ねぎのような見た目をしていて、シャキッとした歯ごたえが特徴です。花みょうがと比べると香りや風味は控えめなので、酢の物やマリネ、お吸い物の具など、上品な香りを楽しみたい料理に向いていますよ。
主要な栄養素はこちら
みょうが100gに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
・エネルギー 11kcal
・水分 95.6g
・たんぱく質 0.9g
・脂質 0.1g
・炭水化物 2.6g
・カリウム 210mg
・マグネシウム 30mg
・マンガン 1.17mg
・ビタミンE 1.4mg
・ビオチン 1.1μg
夏バテ予防に効果が期待できるα-ピネンが豊富!
みょうがには、カリウムやマグネシウム、ビタミンEなど、体に必要な栄養素が含まれています。また、みょうが特有の香り成分であるα-ピネンは、夏バテ予防に効果があると言われています。以下、詳しく見ていきましょう。
■カリウム
みょうがに含まれるカリウムはミネラルの一種で、細胞内のバランスを調節し、一定に保つ役割があります。塩分を摂り過ぎたときに排出するはたらきもあるので、むくみの改善・予防に効果的な栄養素だと言われています。
■マグネシウム
マグネシウムはミネラルの一種で、骨や歯の形成をサポートする役割があります。その他、筋肉の収縮をはじめ、体温や血圧を調節したり脳神経のはたらきを手助けしたりするなど、体全体で使われる栄養素です。
■ビタミンE
ビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素の発生を抑え、取り除きます。また、血行を促進するはたらきもあるので、冷えや肩こり、肌荒れの予防や改善に効果が期待できます。
■α-ピネン
みょうがのさわやかな香りはα-ピネンという香気成分によるものです。α-ピネンには食欲増進効果や発汗作用があるので、夏バテの予防や改善に効果的だと考えられています。
おいしいみょうがの選び方
新鮮でおいしいみょうがを選ぶポイントは以下の2つです。
■丸みがあって、葉が閉じている
まずは、みょうがの形をチェックします。丸々と太っていて、葉が閉じているものが新鮮です。また、指で軽く押したとき、しっかりと硬さを感じるものを選びましょう。身が細かったり、葉が開いていたりするものは、風味が落ちている可能性が高いので避けてくださいね。
■ツヤがあって、ピンクがかった色をしている
新鮮なみょうがは光沢があり、ピンクがかった色をしています。葉先に向かうにつれてピンク色は濃くなりますが、きれいなグラデーションになっているものが良品ですよ。表面にキズがついていたり茶色く変色しているものは、収穫されてから時間が経っている可能性があるので選ばないようにしましょう。
おいしいみょうがを選んで味わおう!
いかがでしたか?みょうがに含まれる栄養素と、おいしいみょうがの選び方についてご紹介しました。スッキリとした香りと風味で、夏の訪れを感じさせてくれるみょうが。食欲が落ちているときでも食べやすく、夏バテの予防など体に嬉しい成分も含まれているので、暑い夏にぴったりの食材です。
クラシルでは、みょうがの保存方法についてもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね!