ビャンビャン麺とは？種類や特徴について解説！

名前の響きもキャッチーな「ビャンビャン麺」。中国発祥のうどんに似た食べ物です。興味をそそられるネーミングに加えて、大手コンビニエンスストアや海外食品を取り扱う店舗などで販売されていたこともあり、実は近年知名度が上がりつつある麺なんです。この記事ではビャンビャン麺の特徴や食べ方などをご紹介します。

「ビャンビャン麺」とは、新種のスナック菓子のような名前ですが、中国陝西省で食べられている麺を指します。

原材料が小麦や水、塩なので、ビャンビャン麺自体の味はほかの麺と同様にシンプルな味わいで、基本的にはタレに絡めていただきます。黒酢ベースのタレに絡めて、ネギや山椒などをトッピングしたものが一般的な食べ方のようです。

小麦や水、塩を原料に作られるためうどんと似ていますが、特筆すべきはその太く平たい形状です。うどんは、材料を混ぜて捏ねてから寝かした生地を麺棒で伸ばして厚さを整え、切って細長い形に成形します。一方、ビャンビャン麺は切って成形するのではなく、両手でゴムのように伸ばした生地をさらに台に叩きつけるようにして成形します。そうしてできた麺の見た目は、日本でいう「きしめん」や「ほうとう」のようでもあります。

ベルトのような見た目から、現地では「麺状賽腰帯」とも言われているそうです。作っている工程も迫力があるため、エンターテインメント性が高いのも魅力のようです。

不思議な響きのビャンビャン麺は、その名前の由来も気になりますよね。実際のところ、これと決まった由来はわからないそうですが、麺を打つときの音に由来とする説や、平たいことを意味する「扁扁」がなまったとする説、はたまたビャンビャン麺を売るときに叩く拍子木の音から名づけられたとする説などがあります。どれもなるほど…！と納得するような由来ですが、そんなあいまいで謎に包まれた雰囲気もビャンビャン麺が人気な理由の一つなのかもしれませんね。

ここではカタカナで表記していますが、実は漢字で表記した際の漢字の画数の多さで話題を呼んでいる麺でもあります。その画数、なんと「ビャン」の一文字だけで57画もしくは58画あるとも言われているんですよ…！実際に書いてみると「糸」のような形や「長」という字が入っていたり、ビャンビャン麺を表す言葉が詰め込まれているような印象を受ける漢字です。もはや、ビャンビャン麺のとき以外には使用することのない漢字のようですが、書けたら自慢したくなってしまいそうですね。

陝西省の人たちの間では「ビャン」の漢字の書き方を覚える詩がいくつかあるそうですよ！「点が天辺に飛上り、黄河両端で曲がる、八の字が大きく口を広げ、言の字が中へ入る。東に一ひねり、西に一ひねり、左に長一つ、右に長一つ、中間に馬大王が座る。心の字が底に、月が傍らに、釘を打ってそこに服をかけ、車に乗って咸陽へ向かう。（日本語訳）」興味が沸いた方は、この難易度が高いとされる漢字もぜひチェックしてみてくださいね！

ネーミングもビジュアルもインパクトのあるビャンビャン麺。その食べ方にも興味が沸きますよね！ここでは、ビャンビャン麺を使用したメニューの中でも代表的なものをいくつかご紹介します。

ネギや唐辛子、山椒をのせて黒酢ベースのタレと一緒に食べる、ビャンビャン麺の一番オーソドックスな食べ方がヨウポー麺です。ヨウポーとは「油がはじける」という意味があり、仕上げに高温の油をジューッとかけてトッピングの香りを引き立てます。

汁なしの和え麺のひとつ「ジャージャン麺」は聞いたことがある方も多いかもしれません。肉そぼろのほか、ネギやチンゲン菜を加えた味噌ベースの甘辛いタレをビャンビャン麺に絡ませていただきます。極太の麺にこってりとしたタレが絡んだ、食欲をそそられる一品です！

ここまでビャンビャン麺の名前の由来や食べ方についてチェックしてきましたが、そろそろ食べてみたくなってきた方も多いのではないでしょうか。クラシルには、ビャンビャン麺風のレシピもあるんです！ぜひチェックしておうちでビャンビャン麺を楽しんでみてくださいね！

ビャンビャン麺の代わりにきしめんを使用して作るアレンジレシピです。タレには、お酢や粉唐辛子、ラー油を加えて酸味と辛味を効かせて作りました。粉山椒の香りやアツアツのゴマ油の香りがアクセントになっていて、箸が止まらなくなるおいしさですよ！普通のうどんでもおいしく作れるので、気軽に作ってみてくださいね！

今回はビャンビャン麺の特徴や種類、さらににおうちで楽しめるビャンビャン麺風レシピをご紹介しました。漢字や名前の響きからも興味が湧くビャンビャン麺ですが、実際にどのようなものかわかるとより食べてみたくなりますよね！

日本でもビャンビャン麺を提供しているお店があったり、さらに自宅でビャンビャン麺を手打ちできるセットなどもインターネットで販売されています！興味のある方はぜひチェックして、ビャンビャン麺をもっと身近な料理として楽しんでみてくださいね！