みなさんは、スーパーなどで卵を買ったあと、どのように保存していますか?とりあえず冷蔵庫に入れているけれど、どうやって保存するのがいいのか、そういわれてみれば知らない…という方も多いかもしれませんね。そこで今回は、卵の品質が落ちてしまう「NG行為」をご紹介します!後半では卵を使ったおすすめのレシピもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
“卵”の品質を落ちやすくするNG行為とは?「そうだったのか!」「知らなかった」
NG行為①:常温のまま保存する
スーパーなどのお店では、卵は常温で販売されていますよね。だからおうちでも、そのまま常温保存で大丈夫だと思っていませんか?じつは卵をおうちで常温保存するのはNGなんです!
■常温で販売されているのは結露を防ぐため
スーパーなどで卵を常温で販売しているのは「結露を防ぐため」。
お店で冷蔵してしまうと、購入して帰宅するまでの温度変化で卵の表面に結露が発生する可能性があります。そうすると、卵の殻にある空気穴(気孔)から結露の水分とともに空気中の雑菌が入り、結果的に卵が傷んでしまうおそれがあります。そのため、お店ではあえて卵を「常温保存」しているんですね。
■卵は買ってきたら冷蔵庫で保存する
食品衛生法によると、殻つきの卵は、サルモネラ菌の繁殖防止などの観点から「10℃以下」で保存するのが望ましいとされています。ということは、冬は常温保存でもいいの?と思われるかもしれませんが、室温は暖房や日当たりなどでかなり大きく変化しますよね。安定的に10℃以下の環境で保存するには、やはり冷蔵庫に入れるのが最適です。
NG行為②:水で洗う
卵を保存する際、衛生的な観点から「水洗い」をしている方もいらっしゃるかもしれません。じつはこちらもNG行為のひとつ。さっそくその理由を見ていきましょう!
■雑菌から卵を守る膜がなくなってしまう
卵の表面には「クチクラ層」という薄い膜があり、これが雑菌などの侵入を防いでくれています。洗ってしまうとこのクチクラ層がなくなってしまうので、鮮度が落ちやすくなってしまうんです。
■すでに殺菌洗浄されている
お店で売っている卵のほとんどは、すでに流通の過程で殺菌洗浄されています。そのため、買ってきたらそのまま冷蔵庫に入れて大丈夫なんですよ。
もし汚れが気になる場合は軽く拭き取るか、調理直前に洗うのがおすすめ。調理直前であれば、水で洗ってクチクラ層がはがれてしまっても、その後すぐに殻を割って中身を出してしまうので問題ありません。
NG行為③:冷蔵庫のドアポケットに入れる
卵を冷蔵庫に入れる際、ドアポケットに保存する方も多いと思います。卵を入れるためのケースがドアポケットに設置されている冷蔵庫も多いので、ついそこに入れてしまいますよね。でもじつはこれもNG行為なんです!
■温度変化や振動がある場所は保存に向かない
先ほどご説明したとおり、卵は10℃以下の環境で保存するのが望ましいとされています。冷蔵庫の中でも、ドアポケットの部分はとくに開閉時に温度変化が大きく、振動する回数も多い場所。そのため、卵は冷蔵庫の棚の奥のほうで保存するのがおすすめなんです。
■卵ケースに移し替えず、パックのまま保存する
ドアポケットの卵ケースに入れる際には、パックから取り出して入れる、という方もいらっしゃいますよね。卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があるので、じつはパックのまま冷蔵庫に入れるほうが衛生的です。「卵はパックから出さず、そのまま棚の奥へ」と覚えておくとよさそうですね!
いかがでしたか?卵は冷蔵庫に常備されることも多い食材なので、できれば適切に保存したいですよね。卵の品質を落とさずに安心して食べられるように、ぜひ上記のNG行為を覚えて活用してみてくださいね!
卵を使った絶品おかずのレシピをご紹介!
ここからは、卵を使った絶品のおかずレシピをご紹介します。彩りもきれいな豚バラ肉と小松菜の中華風卵炒めや、ごはんによく合うカニカマたまごなど、毎日の献立に役立つレシピをピックアップしました。ぜひチェックしてみてくださいね。
1.豚バラ肉と小松菜の中華風卵炒め
卵の黄色と小松菜の緑が色鮮やかな、豚バラ肉と小松菜の中華風卵炒めのレシピをご紹介します。ジューシーな豚バラ肉とシャキシャキとした小松菜に、ふんわりやさしい卵がマッチした炒め物です。鶏ガラスープの素やオイスターソースのコクのある味わいがごはんによく合うので、丼にしてもとってもおいしいですよ。
材料(2人前)
- 小松菜・・・1束
- 豚バラ肉 (薄切り)・・・100g
- (A)酒・・・小さじ1
- (A)しょうゆ・・・小さじ1
- 卵・・・2個
- 塩こしょう・・・少々
- サラダ油・・・小さじ2
- (B)オイスターソース・・・小さじ2
- (B)酒・・・小さじ2
- (B)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
作り方
1.小松菜は根元を切り落として、5cm幅にざく切りにします。
2.豚バラ肉は5cm幅に切り、ボウルで(A)と和えます。
3.卵を溶きほぐし、塩こしょうと混ぜ合わせます。
4.フライパンを強火で温めてサラダ油をしき、3を入れて手早く混ぜ合わせ、半分程度火が通ったら一度取り出します。
5.4のフライパンを中火で温め、2を加えて両面焼き、肉の色が変わったら1を加えて強火で炒めます。
6.小松菜がしんなりしたら中火にして4を戻し、(B)を加えて混ぜ合わせたら、お皿に盛り付けて完成です。
2.カリふわとんぺい焼き
ボリューム満点で大人から子どもまでみんなが喜ぶ、カリふわとんぺい焼きを作ってみませんか?カリッと焼けたジューシーな豚バラ肉と甘みのあるキャベツを、ふんわりとした卵でやさしく包めば完成です。ごはんのおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりなので、ぜひ献立のレパートリーに加えてみてくださいね。
材料(2人前)
卵液
- 卵・・・2個
- 塩・・・ふたつまみ
- 豚バラ肉 (スライス)・・・80g
- (A)塩・・・ふたつまみ
- (A)黒こしょう・・・ふたつまみ
- キャベツ・・・100g
- (B)塩・・・ふたつまみ
- (B)黒こしょう・・・ふたつまみ
- サラダ油・・・小さじ1
トッピング
- マヨネーズ・・・大さじ1
- お好み焼きソース・・・大さじ1
- かつお節・・・1g
作り方
1.キャベツは千切りにします。耐熱ボウルに入れてふんわりラップをかけ、600Wの電子レンジで1分加熱します。
2.豚バラ肉は15cm幅に切ります。
3.ボウルに卵、塩を入れて混ぜ合わせます。
4.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、2を入れて(A)をふり、カリカリになるまで焼いたら火から下ろします。
5.フライパンの余分な油をキッチンペーパーで拭き取り、中火で熱し、3を流し入れます。かき混ぜながら卵の回りが固まるまで焼きます。
6.4、1の順にのせて(B)をふり、両端の卵で包み、火から下ろします。
7.お皿に盛り付け、トッピングをかけて完成です。
※ご使用の電子レンジの機種や耐熱容器の種類、食材の状態により加熱具合に誤差が生じます。 様子を確認しながら加熱時間を調整してください。必要に応じて食材に完全に火が通るまで加熱してください。
3.簡単 カニカマたまご
フライパンひとつでパパッと簡単にお作りいただける、カニカマたまごのレシピをご紹介します。ふんわりと半熟に仕上げた卵に、旨みたっぷりのカニカマが相性抜群の一品です。カニカマの風味とたまごのコクを活かしたシンプルな味つけで、ごはんのおかずにぴったりですよ。朝ごはんにもぜひどうぞ。
材料(2人前)
- 卵 (Mサイズ)・・・4個
- カニカマ・・・6本
- (A)しょうゆ・・・小さじ2
- (A)砂糖・・・小さじ2
- サラダ油・・・大さじ1
- 小ねぎ (小口切り)・・・適量
作り方
1.カニカマは手でほぐします。
2.ボウルに卵、(A)を入れ溶きほぐします。1を入れ混ぜ合わせます。
3.強火で熱したフライパンにサラダ油をひき、2を流し入れます。大きく混ぜながら卵が半熟状になったら火から下ろします。
4.お皿に盛り付け小ねぎをのせて完成です。
メニューに悩んだら卵のおかずにしてみよう!
いかがでしたか?今回は卵の適切な保存方法のご紹介と、卵を使ったおいしいおかずレシピをご紹介しました。卵はいつも冷蔵庫に常備しているという方も多いですよね。メニューに悩んだら、ぜひ今回ご紹介した卵おかずを作ってみてくださいね。
※ご高齢の方や、2才以下の乳幼児、妊娠中の女性、免疫機能が低下している方は卵の生食を避け、仕上がりが半熟状態になる場合はしっかりと加熱してお召し上がりください。
※20歳未満の飲酒はやめましょう。